民間の有人宇宙飛行に挑むことから始まった国際賞金レース「Xプライズ」。
本書はその創始者であるピーター・ディアマンディスを中心に、そこに関わってきた技術者や投資家たちの半生を綴る。
作家や映画監督、起業家の超ビッグネームたちをも多く虜にしてきたピーターのすさまじい行動力と熱量はとにかくエキサイティング。
ロマンが共鳴し合い大規模プロジェクトを生み、それが未来のイノベーターたちの野心に火をつけていく連鎖には美しさすら感じる。
分量は600ページ近くあり、Xプライズに関係のないエピソードも少なくない。
ただそれも1機の宇宙船にどれほどの思いやストーリーが込められているのかを知れて、ニュース映像などの見方も変えうる重みになっている。
技術的な解説は各章末の註にまとめられてある。
英雄譚を追いたい場合、宇宙開発の基礎知識も得たい場合とで読み方を選べる仕様も親切。
真似しようと思ってもそうそう出来ない生き方ではあるし、印象的な人生訓やリーダーとしてのノウハウが書かれているわけでもない。
それでも、夢を追い続けた人たちが導かれるように結集して政府の力を借りずに地球を飛び出したというストーリーは、
あとがきのホーキング博士の言葉にあるように「視線を上げよう」という哲学を与えてくれる。

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Xプライズ 宇宙に挑む男たち 単行本 – 2017/4/20
ジュリアン・ガスリー
(著),
門脇 弘典
(翻訳)
宇宙ビジネス革命はここから始まった!
少年時代からの夢に向かって、宇宙飛行ビジネスの実現を目指すピーター・ディアマンディス。天才航空機設計者で民間宇宙機の開発に人生を捧げるバート・ルータン。
難病を克服し、偉大な祖父のように横断飛行に挑戦するエリック・リンドバーグ。
不可能に立ち向かい、新たな時代を切り拓いた男たちの驚異のストーリー、斬新なアイデアにあふれたイノベーション。国際賞金レース、Xプライズの誕生から成功までの
大いなる野望に満ちたドラマ。
著名人も絶賛!
「本書を読めば、歴史を変えた瞬間を知ることができる。大きな考えと常識はずれの夢を持った人々の物語は、面白いと同時にやる気を与えてくれる」――リチャード・ブランソン(ヴァージン・グループ創業者)
「人類の挑戦に限界はないというのが本書のメッセージだ」――スティーヴン・ホーキング(理論物理学者)
「最後まで夢をあきらめない姿は、情熱と忍耐が持つ力を教えてくれる」――アリアナ・ハフィントン(〈ハフィントンポスト〉共同創設者、作家)
宇宙への夢を追う大物たちが多数登場
イーロン・マスク、ジェフ・ベゾス、リチャード・ブランソン、ポール・アレンなどライバル同士でも切磋琢磨し、世界をよりよい場所にするためにベストを尽くす。
少年時代からの夢に向かって、宇宙飛行ビジネスの実現を目指すピーター・ディアマンディス。天才航空機設計者で民間宇宙機の開発に人生を捧げるバート・ルータン。
難病を克服し、偉大な祖父のように横断飛行に挑戦するエリック・リンドバーグ。
不可能に立ち向かい、新たな時代を切り拓いた男たちの驚異のストーリー、斬新なアイデアにあふれたイノベーション。国際賞金レース、Xプライズの誕生から成功までの
大いなる野望に満ちたドラマ。
著名人も絶賛!
「本書を読めば、歴史を変えた瞬間を知ることができる。大きな考えと常識はずれの夢を持った人々の物語は、面白いと同時にやる気を与えてくれる」――リチャード・ブランソン(ヴァージン・グループ創業者)
「人類の挑戦に限界はないというのが本書のメッセージだ」――スティーヴン・ホーキング(理論物理学者)
「最後まで夢をあきらめない姿は、情熱と忍耐が持つ力を教えてくれる」――アリアナ・ハフィントン(〈ハフィントンポスト〉共同創設者、作家)
宇宙への夢を追う大物たちが多数登場
イーロン・マスク、ジェフ・ベゾス、リチャード・ブランソン、ポール・アレンなどライバル同士でも切磋琢磨し、世界をよりよい場所にするためにベストを尽くす。
- 本の長さ600ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BP
- 発売日2017/4/20
- 寸法18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- ISBN-104822255166
- ISBN-13978-4822255169
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商品の説明
著者について
ジュリアン・ガスリー
ジャーナリスト。サンフランシスコ・クロニクル紙記者として長年勤務。ウォール・ストリート・ジャーナル、ハフィントンポストなど多くのメディアに寄稿。
他の著作に、オラクルの共同設立者ラリー・エリソンがアメリカズカップに挑んだノンフィクションThe Billionaire and the Mechanicがある。
門脇 弘典
翻訳家。東京外国語大学外国語学部卒。訳書に『ハーバード流「気づく」技術』マックス・H・ベイザーマン(KADOKAWA)、『シェアリングエコノミー』アルン・スンドララジャン(日経BP社)など。
ジャーナリスト。サンフランシスコ・クロニクル紙記者として長年勤務。ウォール・ストリート・ジャーナル、ハフィントンポストなど多くのメディアに寄稿。
他の著作に、オラクルの共同設立者ラリー・エリソンがアメリカズカップに挑んだノンフィクションThe Billionaire and the Mechanicがある。
門脇 弘典
翻訳家。東京外国語大学外国語学部卒。訳書に『ハーバード流「気づく」技術』マックス・H・ベイザーマン(KADOKAWA)、『シェアリングエコノミー』アルン・スンドララジャン(日経BP社)など。
登録情報
- 出版社 : 日経BP (2017/4/20)
- 発売日 : 2017/4/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 600ページ
- ISBN-10 : 4822255166
- ISBN-13 : 978-4822255169
- 寸法 : 18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 534,686位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,829位起業
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年6月9日に日本でレビュー済み
2017年7月17日に日本でレビュー済み
原題は“HOW TO MAKE A SPACESHIP”で、国に頼らず、民間企業の手で人々を宇宙に旅立たせようというという夢を持った人たちの物語である。
中でも中心となるピーター・ディアマンディスは、学生時代に学内に「宇宙探査・開発を目指す学生の会」(SEDS)を主宰したり、国際宇宙大学(ISU)を設立したりと、その行動力・エネルギーには驚かされる。
また本書(邦題)のタイトルでもあるXプライズを企画し、1000万ドルの賞金を出すことで、宇宙事業を加速させようとする企画構想力には舌を巻く。本構想はチャールズ・リンドバーグが初の大西洋横断飛行を後押しした「オルティーグ賞」にヒントを得たものとされる。「オルティーグ賞」の賞金は$25,000だったが、同賞を競った9チームが投入した資金は40万ドルに上ったという。こうした賞金を用意することで、さまざまなチャレンジが生み出される、ということで科学の進歩が加速される側面もある。
本書はXプライズを中心に、ピーター・ディアマンディスを始め、スポンサー候補となる著名人、この賞金レースに参加する様々なグループの織りなす物語を紡いでおり、実話に基づくノンフィクションとして面白い読み物に仕上がっている。
中でも中心となるピーター・ディアマンディスは、学生時代に学内に「宇宙探査・開発を目指す学生の会」(SEDS)を主宰したり、国際宇宙大学(ISU)を設立したりと、その行動力・エネルギーには驚かされる。
また本書(邦題)のタイトルでもあるXプライズを企画し、1000万ドルの賞金を出すことで、宇宙事業を加速させようとする企画構想力には舌を巻く。本構想はチャールズ・リンドバーグが初の大西洋横断飛行を後押しした「オルティーグ賞」にヒントを得たものとされる。「オルティーグ賞」の賞金は$25,000だったが、同賞を競った9チームが投入した資金は40万ドルに上ったという。こうした賞金を用意することで、さまざまなチャレンジが生み出される、ということで科学の進歩が加速される側面もある。
本書はXプライズを中心に、ピーター・ディアマンディスを始め、スポンサー候補となる著名人、この賞金レースに参加する様々なグループの織りなす物語を紡いでおり、実話に基づくノンフィクションとして面白い読み物に仕上がっている。