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寺院消滅 単行本 – 2015/5/21
鵜飼 秀徳
(著)
「宗教が衰退しているのは、死に対する意識が変化しているから、と私は見ている。
葬儀を行わず、墓をつくらない人が増えているのは、死に対する意識の変化だ。
生のみを追及して、死は無意味であるという発想は間違いだと思う」
――作家・元外務省主任分析官 佐藤優(本書「解説」より)
「坊主丸儲け」「寺は金持ち」というイメージは強いが、日本のお寺は、かつてないほどの危機に瀕している。
菩提寺がなくなり、お墓もなくなってしまった――。こんな事態が現実になろうとしている。
中でも地方のお寺の事態は深刻だ。高齢化や過疎は檀家の減少につながり、寺の経営を直撃する問題となっている。
寺では食べていけないことから、地方の寺では、住職の跡継ぎがいない。
しかし、寺は地域住民の大切なお墓を管理しなければならないため、簡単に廃寺にしたり、
寺を移転したりすることはできないのが現実だ。
一方、都会で働くビジネスパーソンにとって、お寺やお墓は遠い存在であり、
お寺との付き合いは「面倒」で「お金がかかる」ばかり。
できれば「自分の代からはもう、お寺とは付き合い合いたくない」と、
葬儀は無宗教で行い、お墓もいらない、散骨で十分という人も増えている。
経営の危機に瀕するお寺と、お寺やお墓はもういらないと言う現代人。
この問題の根底には、人々のお寺に対する不信感が横たわっている。
僧侶は、宗教者としての役割を本当に果たしてきたのか。
檀家や現代人が求める「宗教」のあり方に応えることができているのか。
地方崩壊の根底に横たわる寺の消滅問題について、日経ビジネスの記者が全国の寺や檀家を取材し、
徹底的にルポ。芥川賞作家の玄侑宗久氏らのインタビューを交えてこの問題に迫る。
お寺やお墓、そして地域の縁を守ろうと必死で努力する僧侶たちの姿と、
今だからこそ、仏教に「救い」を求めて集まる現代人の姿が見えてくる。
≪主な内容≫
【1章】 地方から寺と墓が消える
島を去る住職、来る住職 ある在家出身僧侶の奮闘記
地方と都市を彷徨う墓地 福沢諭吉のミイラと改葬
世界遺産の恩恵はどこへ 限界集落の空き寺 ほか
【2章】 住職たちの挑戦
「ゆうパック」で遺骨を送る時代/「本当に感動する葬儀をやりたい」 ほか
【3章】 宗教崩壊の歴史を振り返る
寺は消えてもいいのか/鹿児島が迎えた寺院・僧侶の「完全消滅」 ほか
【4章】 仏教教団の調査報告
浄土宗/曹洞宗/浄土真宗本願寺派/日蓮宗/臨済宗妙心寺派
【解説】 作家・元外務省主任分析官 佐藤優
葬儀を行わず、墓をつくらない人が増えているのは、死に対する意識の変化だ。
生のみを追及して、死は無意味であるという発想は間違いだと思う」
――作家・元外務省主任分析官 佐藤優(本書「解説」より)
「坊主丸儲け」「寺は金持ち」というイメージは強いが、日本のお寺は、かつてないほどの危機に瀕している。
菩提寺がなくなり、お墓もなくなってしまった――。こんな事態が現実になろうとしている。
中でも地方のお寺の事態は深刻だ。高齢化や過疎は檀家の減少につながり、寺の経営を直撃する問題となっている。
寺では食べていけないことから、地方の寺では、住職の跡継ぎがいない。
しかし、寺は地域住民の大切なお墓を管理しなければならないため、簡単に廃寺にしたり、
寺を移転したりすることはできないのが現実だ。
一方、都会で働くビジネスパーソンにとって、お寺やお墓は遠い存在であり、
お寺との付き合いは「面倒」で「お金がかかる」ばかり。
できれば「自分の代からはもう、お寺とは付き合い合いたくない」と、
葬儀は無宗教で行い、お墓もいらない、散骨で十分という人も増えている。
経営の危機に瀕するお寺と、お寺やお墓はもういらないと言う現代人。
この問題の根底には、人々のお寺に対する不信感が横たわっている。
僧侶は、宗教者としての役割を本当に果たしてきたのか。
檀家や現代人が求める「宗教」のあり方に応えることができているのか。
地方崩壊の根底に横たわる寺の消滅問題について、日経ビジネスの記者が全国の寺や檀家を取材し、
徹底的にルポ。芥川賞作家の玄侑宗久氏らのインタビューを交えてこの問題に迫る。
お寺やお墓、そして地域の縁を守ろうと必死で努力する僧侶たちの姿と、
今だからこそ、仏教に「救い」を求めて集まる現代人の姿が見えてくる。
≪主な内容≫
【1章】 地方から寺と墓が消える
島を去る住職、来る住職 ある在家出身僧侶の奮闘記
地方と都市を彷徨う墓地 福沢諭吉のミイラと改葬
世界遺産の恩恵はどこへ 限界集落の空き寺 ほか
【2章】 住職たちの挑戦
「ゆうパック」で遺骨を送る時代/「本当に感動する葬儀をやりたい」 ほか
【3章】 宗教崩壊の歴史を振り返る
寺は消えてもいいのか/鹿児島が迎えた寺院・僧侶の「完全消滅」 ほか
【4章】 仏教教団の調査報告
浄土宗/曹洞宗/浄土真宗本願寺派/日蓮宗/臨済宗妙心寺派
【解説】 作家・元外務省主任分析官 佐藤優
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BP
- 発売日2015/5/21
- ISBN-104822279170
- ISBN-13978-4822279172
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商品の説明
著者について
鵜飼 秀徳(うかい・ひでのり)
日経ビジネス記者、浄土宗・正覚寺副住職(京都)
1974年、京都市右京区生まれ。成城大学卒業後、報知新聞社に入社。
事件・政治担当記者を経て、日経ホーム出版社(現日経BP社)に中途入社。月刊誌「日経おとなのOFF」など
多数のライフスタイル系雑誌を経験。2012年から週刊経済誌「日経ビジネス」記者。
これまで社会、政治、経済、宗教、文化など幅広い取材分野の経験を生かし、企画型の記事を多数執筆。
近年はチェルノブイリ原発取材や北方領土取材などで現地入り。2012年に択捉島、2013年に色丹島に入り、
残された日本人墓地などの現状を伝えた。
日経ビジネス記者、浄土宗・正覚寺副住職(京都)
1974年、京都市右京区生まれ。成城大学卒業後、報知新聞社に入社。
事件・政治担当記者を経て、日経ホーム出版社(現日経BP社)に中途入社。月刊誌「日経おとなのOFF」など
多数のライフスタイル系雑誌を経験。2012年から週刊経済誌「日経ビジネス」記者。
これまで社会、政治、経済、宗教、文化など幅広い取材分野の経験を生かし、企画型の記事を多数執筆。
近年はチェルノブイリ原発取材や北方領土取材などで現地入り。2012年に択捉島、2013年に色丹島に入り、
残された日本人墓地などの現状を伝えた。
登録情報
- 出版社 : 日経BP (2015/5/21)
- 発売日 : 2015/5/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 288ページ
- ISBN-10 : 4822279170
- ISBN-13 : 978-4822279172
- Amazon 売れ筋ランキング: - 234,223位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
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2023年5月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔から檀家としてお付き合いしているお寺でも、経営実態は結構大変そうです。後継者はいますけど。
2023年11月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
寺院の現状を知るエントリー書籍
この書を踏まえて看取りなどの書籍を読めば、より広く家族と死のことを深く知ることが可能
この書を踏まえて看取りなどの書籍を読めば、より広く家族と死のことを深く知ることが可能
2017年3月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現在の寺院や仏教の実情をよく伝えているが、どのように解決してゆくべきかの提案を控えておられるように感じる。
現職の僧侶であることからの遠慮であろう。特に仏教者としての布教への踏み込みに物足りなさを感じた。
現職の僧侶であることからの遠慮であろう。特に仏教者としての布教への踏み込みに物足りなさを感じた。
2015年5月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最初のページに取材開始が2014年9月とあった。取材期間たったの半年か・・。購入失敗した
かと最初思いましたが、読んでみると、内容はかなり深いです。
地方の人口が減っているので、寺院や神社の継続が難しくなっている、という当然のことから
話が始まります。しかし、実態はそんなに単純ではありません。人口の減少以上のスピードで
寺が廃絶している。住職の掛け持ちが増えています。一方で寺は欲しいけど、僧侶はいら
ないという意見があります。墓は必要だけど、寺はいらないという意見もあります。墓その
ものも必要ないという人が増えています。
主題はどうしてこうなったのか、ということです。現在の仏教の問題、新しい僧侶のあり方と
いう問題提起もあります。なぜお布施の値段が固定でないのか? 戦争に加担した仏教界の
責任の取り方が足りないのではないか。信頼を失ってしまったのではないか・・・
日本の僧侶には、政府の意向で、妻帯が認められるようになりました。このため、僧侶の
尊厳が低下することになりました。それが政府の目的でした。一番ショッキングな書き込み
は、”出家、つまり僧侶の独身主義には意味があったんだなと。” という記載です。信徒に
危険が迫った時に、まず僧侶が自分の家族のことを思い浮かべるようでは、信徒は信頼して
くれない、ということです。
法事くらいしかお寺との関係がない人が多いと思います。宗教の意味、墓の意味などについ
て、こんなに考えさせる本は初めてです。誰でもが読むべき本だと思います。自然葬を考え
ている方も是非読みましょう。考えが変わるかもしれません。
かと最初思いましたが、読んでみると、内容はかなり深いです。
地方の人口が減っているので、寺院や神社の継続が難しくなっている、という当然のことから
話が始まります。しかし、実態はそんなに単純ではありません。人口の減少以上のスピードで
寺が廃絶している。住職の掛け持ちが増えています。一方で寺は欲しいけど、僧侶はいら
ないという意見があります。墓は必要だけど、寺はいらないという意見もあります。墓その
ものも必要ないという人が増えています。
主題はどうしてこうなったのか、ということです。現在の仏教の問題、新しい僧侶のあり方と
いう問題提起もあります。なぜお布施の値段が固定でないのか? 戦争に加担した仏教界の
責任の取り方が足りないのではないか。信頼を失ってしまったのではないか・・・
日本の僧侶には、政府の意向で、妻帯が認められるようになりました。このため、僧侶の
尊厳が低下することになりました。それが政府の目的でした。一番ショッキングな書き込み
は、”出家、つまり僧侶の独身主義には意味があったんだなと。” という記載です。信徒に
危険が迫った時に、まず僧侶が自分の家族のことを思い浮かべるようでは、信徒は信頼して
くれない、ということです。
法事くらいしかお寺との関係がない人が多いと思います。宗教の意味、墓の意味などについ
て、こんなに考えさせる本は初めてです。誰でもが読むべき本だと思います。自然葬を考え
ている方も是非読みましょう。考えが変わるかもしれません。
2018年12月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
寺院消滅という刺激的なタイトルに惹かれて購入。
正月等でしか縁がない寺院の現状に驚くばかり。
正月等でしか縁がない寺院の現状に驚くばかり。
2019年6月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以前から、廃仏毀釈に興味がありました。が、内容がもやもやしていました。この本を購入して多少理解出来たような気がしました。
2015年7月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
それなりに色々と現地取材もされていますし、記者であり僧侶でもある著者は、真面目に問題意識を持って書かれたと思います。
しかし内容としては、今更感が拭えないのも事実です。
本書で述べられているようなことは、随分前から予見されてきましたし、寺院関係者は既に誰もが実感として持っている内容です。
コレと言った定型の解決策がないのも事実ですが、どうせなら寺院が消滅した後の社会状況を予想してみたら、もっとインパクトがあったかと思います。
しかし内容としては、今更感が拭えないのも事実です。
本書で述べられているようなことは、随分前から予見されてきましたし、寺院関係者は既に誰もが実感として持っている内容です。
コレと言った定型の解決策がないのも事実ですが、どうせなら寺院が消滅した後の社会状況を予想してみたら、もっとインパクトがあったかと思います。