どぎつい装丁には、ハッキリ言って引く。でも、カバーすれば電車でも読めるからね、気を取り直して読んで欲しいです。なんて言えた義理ではないが。私だって知人に渡されため息吐息。こんな硬そうな、金融の専門書みたいのが、金に縁のない庶民に役に立つ?その前に読んでわかる?おもろくなさそう〜!イヤイヤながら、義理でパラパラとめくってちょっとだけ読んで返すつもりが、
はまった!
第6章 新自由主義の破綻。 ここからの7章、8章、結びの大企業の時代は終わった、まで。面白くて読みきってしまった。経済、まして金融なんてまったく興味なかったど素人の私にもわかった。恐慌には、誰がソンして誰が得するのか。恐慌の裏に隠されたムカつくほどの真実。大企業のしたたかさとそれを支えるおばかで狡猾な政治家。実名で出てくる総理大臣の、誰が国民を欺いているのか、どんな政策がカッコ良さそうで国民を貧困に陥れたのか。やっぱ賢くならなきゃと思いました。とにかく、真実は小説より奇なりです!読んで損することはありません。
それにしても、この、極右翼か左翼かと思わせる挑発的なド赤の装丁に、金の帯なんかつけるのは、あまりにセンス無さすぎで泣けてきます……。緊迫感はわかるけど……。
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世界金融恐慌: 1929年世界恐慌が再来するのか? 単行本 – 2008/12/1
奥村 宏
(著)
- 本の長さ206ページ
- 言語日本語
- 出版社七つ森書館
- 発売日2008/12/1
- ISBN-104822808807
- ISBN-13978-4822808808
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登録情報
- 出版社 : 七つ森書館 (2008/12/1)
- 発売日 : 2008/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 206ページ
- ISBN-10 : 4822808807
- ISBN-13 : 978-4822808808
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,593,783位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,605位一般・投資読み物 (本)
- - 135,330位ビジネス・経済 (本)
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2009年1月25日に日本でレビュー済み
2010年11月24日に日本でレビュー済み
2007年の金融危機はサブプライム恐慌が元凶であるといわれている。1929年にもアメリカで世界経済危機が発生しているが、今度の金融危機とは何が違うのかに対して作者は分析しようとしている。
作者は金融緩和がなかったらサブプライムローンのような杜撰な金融商品はありえなかったと指摘している。特に1929年の危機以降、アメリカでは商業銀行と投資銀行を分業するようにグラス・スティーガル法が制定されたが、金融緩和の措置として1999年に撤廃される。この規制緩和で再び銀行と証券の垣根がなくなると同時に商業銀行も投機に走るようになる。
確かに今度の金融危機は日本のバブル崩壊とよく似ている。日本のバブルも見た目は金融緩和による余った金が不動産と株に流れてバブルを起こしているが実は違う。当時に株が高くなったのは株式所有の法人化と安定株主工作が大規模に進められたことが大きな原因である。さらに機関投資家が投機化したので、バブルが発生したと作者は指摘している。
今度の金融危機が1929の危機と似ているところは世界覇権国家の交替である。1929年はイギリスからアメリカへの交替で今度はアメリカからどこかの国への交替あることは間違いない。しかし、アメリカに変わるスーパーパワーはまだないから世界は多極化になるだろうというのが作者の見解である。
また、アメリカが1929年の危機の教訓を忘れて1999年から再び大きな金融緩和に踏み切った原因は大企業のためだと力説している。大企業には法人格を与えたが、あくまでも感情のような人格は持ってなくて、ひたすら利益を追求する化け物になったと批判している。利益を追求したあまり完全に投機的になって社会責任など負わないからサブプライムローンのような悪徳商売にまで手をつけたのである。大手株式会社は小型化すべきであり、株式会社の組織形態も再検討が必要である。
結果からいうと、金融危機をもたらした張本人は大手企業であり、大手企業が解体しない限り危機は繰り返すだろう。世界の多極化は必然のようだが、危機の克服にはならないわけである。
作者は金融緩和がなかったらサブプライムローンのような杜撰な金融商品はありえなかったと指摘している。特に1929年の危機以降、アメリカでは商業銀行と投資銀行を分業するようにグラス・スティーガル法が制定されたが、金融緩和の措置として1999年に撤廃される。この規制緩和で再び銀行と証券の垣根がなくなると同時に商業銀行も投機に走るようになる。
確かに今度の金融危機は日本のバブル崩壊とよく似ている。日本のバブルも見た目は金融緩和による余った金が不動産と株に流れてバブルを起こしているが実は違う。当時に株が高くなったのは株式所有の法人化と安定株主工作が大規模に進められたことが大きな原因である。さらに機関投資家が投機化したので、バブルが発生したと作者は指摘している。
今度の金融危機が1929の危機と似ているところは世界覇権国家の交替である。1929年はイギリスからアメリカへの交替で今度はアメリカからどこかの国への交替あることは間違いない。しかし、アメリカに変わるスーパーパワーはまだないから世界は多極化になるだろうというのが作者の見解である。
また、アメリカが1929年の危機の教訓を忘れて1999年から再び大きな金融緩和に踏み切った原因は大企業のためだと力説している。大企業には法人格を与えたが、あくまでも感情のような人格は持ってなくて、ひたすら利益を追求する化け物になったと批判している。利益を追求したあまり完全に投機的になって社会責任など負わないからサブプライムローンのような悪徳商売にまで手をつけたのである。大手株式会社は小型化すべきであり、株式会社の組織形態も再検討が必要である。
結果からいうと、金融危機をもたらした張本人は大手企業であり、大手企業が解体しない限り危機は繰り返すだろう。世界の多極化は必然のようだが、危機の克服にはならないわけである。