非常に高度であり文体や挿入カットの扱いもていねい。ひとりの建築写真家の内面や精神性までもが凝縮されているようである。
これから建築写真をやろうと考えている方、既にかなりの数、建築を撮ってきている方々にとって指針になるべき著書だ。
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写真な建築 単行本 – 2003/11/1
増田 彰久
(著)
- 本の長さ277ページ
- 言語日本語
- 出版社白揚社
- 発売日2003/11/1
- ISBN-104826901151
- ISBN-13978-4826901154
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
明治~昭和初期の名建築を全国津々浦々に撮り歩き、藤森照信東大教授との名コンビで洋館探偵ブーム、近代化建築再発見ブームの火付け役となった人気写真家が、文字通り撮影現場から西洋館の面白さ、見どころなどを語り尽くす。
登録情報
- 出版社 : 白揚社 (2003/11/1)
- 発売日 : 2003/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 277ページ
- ISBN-10 : 4826901151
- ISBN-13 : 978-4826901154
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トップレビュー
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2013年6月11日に日本でレビュー済み
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2004年5月7日に日本でレビュー済み
著者は1939年生まれの建築写真家。建築写真家としてのみずからの生い立ちと、撮りつづけてきた建物の数々を語っている。
『写真な建築』とは不思議な書名だなと思っていた。本を探すとき『写真な建築』だったか『建築な写真』だったか迷った。でも、本を読んで迷わなくなった。「写真な」とは「フォトジェニックな」といったような意味で使われている。
で、この本に紹介されている「写真な建築」は、ほとんどが日本の洋館である。紹介される洋館は、建てもの全体は洋風だけれど屋根のみ和風瓦のものや、1階が純和風でありつつ2階が純洋風の珍しい建てものも出てくる。洋と和がひとつの建てものに両方入っていてミスマッチかというと、ぜんぜんそんなことはなく、それどころか見事なまでに調和している。明治以降の日本が西洋文化を取り入れていく中で、建築様式も同じように西洋の技術を取り入れていったわけだ。もともと持っていた「和」の中に「洋」をうまく取り入れるという日本人特有の性質の断片が写真一枚、文章一文から感じとれる。
いまの時代に、似た趣の建てものを造れといわれても、逆にむずかしいだろう。老巧化が激しく取り壊されていく運命にあるこれらの建てものを、建築写真家として保存しようとしている著者の功績はとても大きいと思う。
それにしても、きれいな本の仕上がりだ。それぞれの解説には実際の写真が1枚ずつ付いている。1枚だけでなく、もう少し写真を多く見てみたかったなという気もする。でも、どの写真もコントラストの具合がよく、とても美しいのでやはり満ち足りた気分になる。
そしてカバーデザインや本文用紙の質にも高尚さが漂う。連休中のお供の一冊としてゆっくりと味わいながら読む、といったシチュエーションに最適の本であるなと思ったら、装丁は南伸坊氏だった。
『写真な建築』とは不思議な書名だなと思っていた。本を探すとき『写真な建築』だったか『建築な写真』だったか迷った。でも、本を読んで迷わなくなった。「写真な」とは「フォトジェニックな」といったような意味で使われている。
で、この本に紹介されている「写真な建築」は、ほとんどが日本の洋館である。紹介される洋館は、建てもの全体は洋風だけれど屋根のみ和風瓦のものや、1階が純和風でありつつ2階が純洋風の珍しい建てものも出てくる。洋と和がひとつの建てものに両方入っていてミスマッチかというと、ぜんぜんそんなことはなく、それどころか見事なまでに調和している。明治以降の日本が西洋文化を取り入れていく中で、建築様式も同じように西洋の技術を取り入れていったわけだ。もともと持っていた「和」の中に「洋」をうまく取り入れるという日本人特有の性質の断片が写真一枚、文章一文から感じとれる。
いまの時代に、似た趣の建てものを造れといわれても、逆にむずかしいだろう。老巧化が激しく取り壊されていく運命にあるこれらの建てものを、建築写真家として保存しようとしている著者の功績はとても大きいと思う。
それにしても、きれいな本の仕上がりだ。それぞれの解説には実際の写真が1枚ずつ付いている。1枚だけでなく、もう少し写真を多く見てみたかったなという気もする。でも、どの写真もコントラストの具合がよく、とても美しいのでやはり満ち足りた気分になる。
そしてカバーデザインや本文用紙の質にも高尚さが漂う。連休中のお供の一冊としてゆっくりと味わいながら読む、といったシチュエーションに最適の本であるなと思ったら、装丁は南伸坊氏だった。