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ニュートンと贋金づくり―天才科学者が追った世紀の大犯罪単行本 – 2012/11/30

トマス・レヴェンソン (著), 寺西のぶ子 (翻訳)

4.3 17個の評価

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欧州最高の知性 vs. 英国最悪の知能犯

17世紀のロンドンを舞台に繰り広げられた
国家を揺るがす贋金事件。
天才科学者はいかにして犯人を追い詰めたのか?
膨大な資料と綿密な調査をもとに、
事件解決にいたる攻防を
スリリングに描いた科学ノンフィクション!

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本の長さ

336ページ
言語

日本語
出版社

白揚社
発売日

2012/11/30
ISBN-10

4826901674
ISBN-13

978-4826901673
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欧州最高の知性 vs. 英国最悪の知能犯

万有引力を発見し、近代物理学に巨大な足跡を残した天才科学者ニュートン。
後年は王立造幣局に長官として迎えられ、イギリスの貨幣政策に多大な貢献をしたことが知られていますが、それと同じ時期に、ある一人の贋金づくりと熾烈な頭脳戦を繰り広げていたことは、これまでほとんど語られてきませんでした。
その贋金づくりの名は、ウィリアム・チャロナー。
イギリス史上類を見ない巨額の贋金事件の首謀者です。

本書は、膨大な資料と綿密な分析をもとに、ニュートンの捜査官としての知られざる一面に初めてスポットを当て、事件解決にいたる攻防をスリリングに描いたノンフィクションです。
天才科学者はいかにして世紀の大悪党を追ったのか……ぜひ本書をご一読ください。

登録情報

出版社 ‏ : ‎ 白揚社 (2012/11/30)
発売日 ‏ : ‎ 2012/11/30
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 336ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4826901674
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4826901673

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カスタマーレビュー:
4.3 17個の評価

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外村常男

興味深い話

2014年7月14日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

ニュートンの意外な一面を教えてくれました。面白いテーマでした。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

恵比寿

タイトルの示す内容は後半に限られる

2013年3月2日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

タイトルからニュートンが犯罪捜査官として贋金作りを追い詰める物語かな、と想像していたが、内容はニュートンの伝記ともいうべき内容で、ようやく希望かなってニュートンがロンドンでの初仕事、造幣局の監事を任されるところから、タイトルの言う、天才科学者ニュートンと贋金作りの天才チャロナーとの一騎打ちの物語となる。といっても資料に基づくノンフィクションなので、読者が作家的創造力を駆使せねばならない。そうでないと二人のエピソードとか、伝聞を除くと平板な話になりやすい。

かなり想像力が刺激されたのは、贋金作りの追跡劇よりも、ニュートンが科学の金字塔になった万有引力を説明した「プリンピキア」を著述するのと同等以上の努力を何と！錬金術に捧げていたという前半の話だ。
ニュートンにとっては、物質の運動の法則を探求することも、卑金属を貴金属に変化させる技術の研究も「神との交流」という同じ渇望から出ていたという。錬金術の実験と研究にに精魂を傾けて思わしくない結果が出たと思われる時期にニュートンは鬱病にもかかっている。
一方でプリンピキアの発売によって、同時代で最高の知性、と褒めちぎられていたにもかかわらず。
そういえばケインズがニュートンのことを最後の錬金術師とか、呼んでいたのを思い出した。

7人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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時事無斎

天才科学者VS.通貨偽造犯。ただし内容は薄め

2013年8月25日に日本でレビュー済み

　時は17世紀の英国、当局の追求をかいくぐり刑を免れ続けた通貨偽造犯・ウィリアム＝チャロナーと、彼を追う造幣局監事・アイザック＝ニュートン（あの万有引力のニュートンである）。帯の宣伝文句から倒叙法ミステリー的な科学ノンフィクションを予想したが、実際の内容はもう少し雑多、かつ「科学」色も薄いものだった。
　本文中、チャロナーとニュートンの対決を描いた部分は半分程度で、残りは前半を中心に造幣局監事に就任するまでのニュートンの伝記で占められている。よく知られた科学的な業績のほか、近年着目されるようになった錬金術や宗教への傾倒が強調されているのが特徴だが、「何世紀も昔の人物の精神分析をするのは愚か（p.14）」と言っておきながら、ニュートンがチャロナーを執拗に追い続けた動機を、通貨偽造を錬金術（そして神）への冒涜と考えたためとするのは論理の飛躍が過ぎるように思う。全体に話があちこち飛んで本筋が掴みにくいのも気になる。
　敵役のチャロナーにしても、本書を読む限り、結局のところ、日本語副題のような「世紀の大犯罪」者でも、ニュートンと対等に渡り合える頭脳の持ち主でもなく、ニュートンが摘発した（そして冷酷に絞首台送りとした）数多くの偽造犯たちの中で、いくらか技術と悪知恵に長けていただけの人間に過ぎなかったのだろう。彼を追い詰めたニュートンの捜査手法も、天才科学者ならではの技を使ったわけではなく、時には密偵を利用したり犯罪者を脅して仲間を売らせたりしながら、ひたすら物証と証言を集めていくという、ある意味常道をなぞったものである。
　巻末の膨大な文献リストを見れば分かる通り、多くの資料に当たった力作であることは間違いない。しかし、その割にどうも内容が薄いように感じられた。個人的には3つ星の下の方あたりの印象である。

4人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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武居　文雄

興味深い

2013年2月28日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

ニュートンの発見のいきさつから、私生活まで具体的に記述している。私自身も技術者として、運動の法則を思いつき、確立するまでの記述が面白い

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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doctor_d

帯叩きには誇張があるが

2020年8月11日に日本でレビュー済み

　ニュートンと言えば「万有引力の法則」というのが、一般的な認識。投資好きの間では「南海株式会社で大損」あたりが有名かと思います。（要出典）
　「贋札の世界史/植村峻」にてニュートンが造幣局の責任者になっていとあり、意外に思いこの本を読んでみました。
　他のレビューにある通り、ニュートンの生涯を説明している体裁となっているため造幣局時代の話が出るのは後半からですが、ニュートンの生い立ちや当時の時代情勢を含めての包括的な物語のため、それを冗長と思うのか、司馬遼太郎的歴史書として読むのかによって、各自の評価は異なるかと思います。大量の参考文献が記載されておりニュートンの残している書簡等を丹念に追っている様で、著者の丁寧な姿勢は評価できます。

　日本語の副題は誇張があると思われ、「世紀の犯罪者」というよりは当時多発していた多数の通貨偽装犯の大物の一人辺りが正当な評価かと。
　

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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lm700j

天才VS貨幣制度ハッカー

2017年12月23日に日本でレビュー済み

貨幣制度の過渡期で混乱しているイギリスはロンドン
名誉職として造幣局監事の仕事についたのだが
偽金は出回るは貨幣は削れられるはとなっていた
銀本位制で金銀の比率が大陸と異なっていたからね
どっかで聞いたような話ではあるのだがなｗ
そこでニュートンはその知性で犯人を追い詰めていく一方で
貨幣の改鋳などのシステムの改革にも取り組む
その敵であるチャロナーという人物も実に興味深い
犯罪組織の黒幕である一方で議会で貨幣政策を批判する文書を出し
造幣局に関係者を送り込み貨幣システムを牛耳ろうとする
ニュートンの本気の捜査官っぷりというのも一つだし
過渡期の貨幣論としてもよかった一冊であった

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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A Beer Drinker

天才科学者 vs. 狡知な悪党の、気楽に読めるドキュメンタリー

2013年1月10日に日本でレビュー済み

　万有引力の法則を発見し、近代科学の礎を築いたアイザック・ニュートン。本書は、そんな唯一無二の科学者が犯罪操作官としても活躍したようすを描くドキュメンタリーである。
　本書でニュートンが対決するのは、狡知な悪党ウィリアム・チャロナーだ。彼もまた類い稀な存在で、貨幣偽造やそのほかの容疑で何度か捕まるも、そのたびごとに巧みな話術と裏切りで難を逃れたし、そしてなんと、ニュートンをまんまと出し抜いたこともある。そんな犯罪者に対してニュートンがその後どう対峙したか、それが本書の読みどころだろう。
　注意すべきは、あくまでもドキュメンタリーなので、ミステリー小説にみられる「目の覚めるようなトリック」などは出てこない点だ。むしろニュートンの捜査は、相手を着実にじわりじわりと追い詰める種のものである。その点を楽しめるかどうか。
　また個人的には、ジョン・ロックとの交遊や錬金術の話など、ニュートンの多面的な表情がみえてきてよかった。とにかく気楽に読めるドキュメンタリーであるから、そこに大発見はないだろうが、むずかしいことを考えずに読書するにはふさわしい本だろう。

12人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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クーア

ニュートンのリアル

2012年12月25日に日本でレビュー済み

今までニュートンといえば、
リンゴの人、というくらいしかイメージがなかったのですが、
彼の生涯が鮮やかに描かれていて、とても新鮮でした。

彼が大学をやめて、
貨幣に関する仕事についていたこと。
そして、偽金作りの摘発に執念をもやしていたこと。

研究者ニュートンの見方がまるで変わりました。
捕まる、捕まらないといった話も
スリリングで面白かったです。

8人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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