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大貧困社会 角川SSC新書 (角川SSC新書 58) 新書 – 2009/1/10
駒村 康平
(著)
- ISBN-104827550581
- ISBN-13978-4827550580
- 出版社角川SSコミュニケーションズ
- 発売日2009/1/10
- 言語日本語
- 本の長さ212ページ
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登録情報
- 出版社 : 角川SSコミュニケーションズ (2009/1/10)
- 発売日 : 2009/1/10
- 言語 : 日本語
- 新書 : 212ページ
- ISBN-10 : 4827550581
- ISBN-13 : 978-4827550580
- Amazon 売れ筋ランキング: - 501,879位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2009年5月10日に日本でレビュー済み
よく言われる「現役世代の50%程度の収入を保障」の意味を取り違えている(自身の現役時代の、というのは誤りで受給時における現役世代のが正しい)、との指摘は普段ニュースを見ていても気がつかないことで、そのあたりの啓蒙が欠かせないと考えました。また社会保障財政が逼迫するほど目先の施策しか打てなくなり、中長期的な問題の解決にならない、こともよくわかり、自分より若い世代(30代以下)は投票にいくことで少しずつ意見を反映させていかないとならない、と感じました。
2011年8月4日に日本でレビュー済み
タイトルの通り。福祉・社会保障関係、所得などのグラフや図は多いが、あまり分かりやすくない。というより、物々しい書名に対して、何が言いたいのかよく分からない本だ。
たとえば、5章の最後の「貧困の連鎖を断ち切る鍵」という項で、所得格差が教育格差になることに対して、キャリア官僚の考えるような奨学金整備だけでは不十分だと指摘し、子供のころからの環境が重要と述べる。
そこまではいいが、アメリカやイギリスや、板橋区や釧路市だとかの取り組み例を出して、最後に「だから、貧困の連鎖を止めるためには、教育支援はきわめて重要になってくるのである」とまとめる。しかし、取り組みをやったというのは書いても、どういう効果があったのか、という記述がない。詳細に述べるべきところではなく、どうでもいいところばかり細かい記述になる、というのか、バランスの悪い文章なのだ。そして、あまり論理的ではない。この本全体に言えるかもしれないが。
「小さな政府を支持したり、消費税引き上げに反対したりする人々にとって、その行動を促す大きな理由になっているのが政府の不透明性である。(中略)政治の透明性確保があらゆる政策を進めていくうえで、まず優先されるべきだ。政府の透明性が改善されれば、消費税の引き上げ、大きな政府を支持する人が今よりも増えると予想される。実際に消費税を高くし、大きな政府を達成している北欧では、政治家、官僚の汚職も少なく、透明性が確保されているのである。」
と六章にあるが、結局、北欧の「大きな政府」礼賛の本、と言えるのかもしれない。北欧のように人口の少ない国と日本を比較しても仕方ないだろう。また、「政治の透明性確保が優先されるべきだ」と意見を言うのはいいが、もっともな意見ではあるが空理空論というか、誰に言っているのかよく分からないこういう言葉は、虚しく響くだけだ。
それと気になったのが、社会保障関係の専門家であるからか、「産業」という視点が欠けている。消費税の増税が必要、それはいいが、何パーセント上げる必要があるのか、などシミュレートしないのだろうか。そして、それのGDPへの影響だとか。
「相対貧困水準」を「貧困」と呼ぶのは、一部のマスコミや大学教授、もっと言えば左翼陣営の間でしか広まらなかった。そういう一例の本かもしれない。
たとえば、5章の最後の「貧困の連鎖を断ち切る鍵」という項で、所得格差が教育格差になることに対して、キャリア官僚の考えるような奨学金整備だけでは不十分だと指摘し、子供のころからの環境が重要と述べる。
そこまではいいが、アメリカやイギリスや、板橋区や釧路市だとかの取り組み例を出して、最後に「だから、貧困の連鎖を止めるためには、教育支援はきわめて重要になってくるのである」とまとめる。しかし、取り組みをやったというのは書いても、どういう効果があったのか、という記述がない。詳細に述べるべきところではなく、どうでもいいところばかり細かい記述になる、というのか、バランスの悪い文章なのだ。そして、あまり論理的ではない。この本全体に言えるかもしれないが。
「小さな政府を支持したり、消費税引き上げに反対したりする人々にとって、その行動を促す大きな理由になっているのが政府の不透明性である。(中略)政治の透明性確保があらゆる政策を進めていくうえで、まず優先されるべきだ。政府の透明性が改善されれば、消費税の引き上げ、大きな政府を支持する人が今よりも増えると予想される。実際に消費税を高くし、大きな政府を達成している北欧では、政治家、官僚の汚職も少なく、透明性が確保されているのである。」
と六章にあるが、結局、北欧の「大きな政府」礼賛の本、と言えるのかもしれない。北欧のように人口の少ない国と日本を比較しても仕方ないだろう。また、「政治の透明性確保が優先されるべきだ」と意見を言うのはいいが、もっともな意見ではあるが空理空論というか、誰に言っているのかよく分からないこういう言葉は、虚しく響くだけだ。
それと気になったのが、社会保障関係の専門家であるからか、「産業」という視点が欠けている。消費税の増税が必要、それはいいが、何パーセント上げる必要があるのか、などシミュレートしないのだろうか。そして、それのGDPへの影響だとか。
「相対貧困水準」を「貧困」と呼ぶのは、一部のマスコミや大学教授、もっと言えば左翼陣営の間でしか広まらなかった。そういう一例の本かもしれない。
2009年1月24日に日本でレビュー済み
現在もヒットしている「ルポ 貧困大国アメリカ」と同じく、
新自由主義に基づく規制緩和が中産階級を弱らせて、
ワーキングプアを増大させ、貧困が社会問題化していると、
本書は現状分析しています。
問題はそれはアメリカではなくて日本だということ。
私たちが知らない間に、
日本の貧困率は世界でも高い水準に到達してしまっていたのです。
財政は破綻寸前、少子高齢化は進行中。
本書の描く日本の姿は絶望的に見えます。
経済的なセイフティーネット、医療、年金制度、これら の社会基盤まで「崩壊しつつあり」、
最後に教育格差まで世代間移転が発生していることが示されます。
ここまで読むと、相当ショックです。
一方で著者はこういう八方塞がりの日本へ向けた処方箋を書いています。
貧困解消を最初に手を打つべきと言っています。
格差社会の解消へ向けての議論は、
従来は社会システム的な観点が中心であったように感じますが、
本書では「貧困の解消」という、
より具体的な課題設定をしているため、
方向性にはうなずけるものがありました。
大変読みやすく勉強になりました。
著者には続編を期待します。
新自由主義に基づく規制緩和が中産階級を弱らせて、
ワーキングプアを増大させ、貧困が社会問題化していると、
本書は現状分析しています。
問題はそれはアメリカではなくて日本だということ。
私たちが知らない間に、
日本の貧困率は世界でも高い水準に到達してしまっていたのです。
財政は破綻寸前、少子高齢化は進行中。
本書の描く日本の姿は絶望的に見えます。
経済的なセイフティーネット、医療、年金制度、これら の社会基盤まで「崩壊しつつあり」、
最後に教育格差まで世代間移転が発生していることが示されます。
ここまで読むと、相当ショックです。
一方で著者はこういう八方塞がりの日本へ向けた処方箋を書いています。
貧困解消を最初に手を打つべきと言っています。
格差社会の解消へ向けての議論は、
従来は社会システム的な観点が中心であったように感じますが、
本書では「貧困の解消」という、
より具体的な課題設定をしているため、
方向性にはうなずけるものがありました。
大変読みやすく勉強になりました。
著者には続編を期待します。
2009年2月8日に日本でレビュー済み
現状分析は多方面にわたり、偏らず、的確に事実を照らしており、
単純な自由主義による競争社会批判に留まらない記述は好感が
持てる。
さらに、最終章の年金改革案は具体的で論点が明確だ。
しかし、どうもビジネスパーソンとして、この本を読むと
「よくできた官製レポート」の側面があることも否めない。
老後資金の準備は自助努力の積立のウェイトがもっと高まると
思うし、また、キャリアラダー制度は、現場からみると
「きれいごと」過ぎる。
ただ、このような批判を喚起するだけの問題提起が、本書にはあり、
興味ある方は一読してほしい。
単純な自由主義による競争社会批判に留まらない記述は好感が
持てる。
さらに、最終章の年金改革案は具体的で論点が明確だ。
しかし、どうもビジネスパーソンとして、この本を読むと
「よくできた官製レポート」の側面があることも否めない。
老後資金の準備は自助努力の積立のウェイトがもっと高まると
思うし、また、キャリアラダー制度は、現場からみると
「きれいごと」過ぎる。
ただ、このような批判を喚起するだけの問題提起が、本書にはあり、
興味ある方は一読してほしい。
2009年11月11日に日本でレビュー済み
本書のような書名の本の多くは、現場から、あるいは貧困の場にいる人のルポを題材にした上で、問題提起を行い、解決策を探るというものが多いのだが、本書は的確なデータと深い洞察力によってマクロ的な視点から現在の問題を解説している。
データを多用して、政策的な提案を行ったものは、えてして冗長になりやすいが、本書に限っては、なるほどと納得させられるものばかりだ。主張が明確で、正論ばかりだからだろう。内容は雇用・所得のセーフティネット、医療・年金、さらに貧困問題にまで及ぶ。これらの問題に対する、著者の説く処方箋に一票である。
データを多用して、政策的な提案を行ったものは、えてして冗長になりやすいが、本書に限っては、なるほどと納得させられるものばかりだ。主張が明確で、正論ばかりだからだろう。内容は雇用・所得のセーフティネット、医療・年金、さらに貧困問題にまで及ぶ。これらの問題に対する、著者の説く処方箋に一票である。
2009年1月14日に日本でレビュー済み
貧困問題に対して、社会保障制度全体を視野にいれつつつ、具体的な解決策を論じた本。派遣労働者の失業問題や年金記録問題など、不安をあおるだけの報道や書籍が多いなか、学者の視点からみた具体的な「処方箋」が示されているのが本書の特徴。経済学の本ではあるが、データ分析も豊富でわかりやすい。提示された処方箋もわかりやすく、内容も納得できる。
この分野に興味にある方は、一読をおすすめする。
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