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まどろむ夜のUFO 単行本 – 1996/1/1
角田 光代
(著)
第18回(1996年) 野間文芸新人賞受賞
- 本の長さ211ページ
- 言語日本語
- 出版社ベネッセコーポレーション
- 発売日1996/1/1
- ISBN-104828825177
- ISBN-13978-4828825175
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
「魂のコミューンみたいのがあるんだよ」異次元の世界に魅かれる若人たちの幸福なコミューンを描く、新鋭女性作家による中篇小説集。表題作のほか「もう一つの扉」「ギャングの夜」を収録。
登録情報
- 出版社 : ベネッセコーポレーション (1996/1/1)
- 発売日 : 1996/1/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 211ページ
- ISBN-10 : 4828825177
- ISBN-13 : 978-4828825175
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,304,576位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 30,361位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、『キッドナップ・ツアー』で99年産経児童出版文化賞フジテレビ賞、2000年路傍の石文学賞、03年『空間庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、06年「ロック母」で川端康成文学賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞を受賞。著者に『三月の招待状』『森に眠る魚』『くまちゃん』など多数。2010年7月には、毎日新聞の連載『ひそやかな花園』も単行本化された。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年7月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
角田光代さんの本はだいたい読んでいますが、独特の感性が作品に投影されていて、この作品は特に好きな作品です。ふわっと漂う不思議な世界観、そしてストーリーの面白さ。あまり書店で見かけたことがないので、アマゾンで見つけた時には興奮して即購入しました。角田光代さんのディープなファンの方には是非お薦めです。
2006年8月22日に日本でレビュー済み
もし、主人公と同年代だったら感想は異なっただろう。
角田光代さんの作品は、時代を切り取る描写が素晴らしい。
その礎であったと思えば、面白く読めるだろう。
主人公の悩み、無力感、漠然とした不安。
それらが他者からの言葉によって何かに気付く。
若者特有のモラトリアムだ。
模索している様が、読んでいて苦々しかった。
それは、もしかしたら、私自身が悩みもがいていた年頃に
もう戻りたくないのに、引き戻されてしまうほど
リアルな描写だったからかもしれない。
今の角田光代さんの作品に共感できるのは、
こういった若い頃の作品があるからで、
それはあたかも、人の人生のようだ。
年を取ることはとても面白い。
私も主人公のように、漠然とした不安を抱えて生きていたのだろう。
角田光代さんの作品は、時代を切り取る描写が素晴らしい。
その礎であったと思えば、面白く読めるだろう。
主人公の悩み、無力感、漠然とした不安。
それらが他者からの言葉によって何かに気付く。
若者特有のモラトリアムだ。
模索している様が、読んでいて苦々しかった。
それは、もしかしたら、私自身が悩みもがいていた年頃に
もう戻りたくないのに、引き戻されてしまうほど
リアルな描写だったからかもしれない。
今の角田光代さんの作品に共感できるのは、
こういった若い頃の作品があるからで、
それはあたかも、人の人生のようだ。
年を取ることはとても面白い。
私も主人公のように、漠然とした不安を抱えて生きていたのだろう。
2004年4月19日に日本でレビュー済み
野間文芸新人賞受賞作。
「変」な人のオンパレード。
でも、全て「変」じゃなく、ちょっと「変」。
このビミョーさが、ミョーにリアル。
結局のところ、自分の周りも(自分も含む)こんな風に、ちょっと「変」なのかな、と思ったりもした。
表題作の他、「もう一つの扉」と「ギャングの夜」という作品が収められているが、「もう一つの扉」は抽象的すぎて、少し理解できなかった。
「ギャングの夜」のこんな一文がココロに残った。
「それって、どこかへ行きたいってこと?それともここからどこにも行きたくないってこと?」
「変」な人のオンパレード。
でも、全て「変」じゃなく、ちょっと「変」。
このビミョーさが、ミョーにリアル。
結局のところ、自分の周りも(自分も含む)こんな風に、ちょっと「変」なのかな、と思ったりもした。
表題作の他、「もう一つの扉」と「ギャングの夜」という作品が収められているが、「もう一つの扉」は抽象的すぎて、少し理解できなかった。
「ギャングの夜」のこんな一文がココロに残った。
「それって、どこかへ行きたいってこと?それともここからどこにも行きたくないってこと?」
2002年8月12日に日本でレビュー済み
中短編(?)3作品がまとめられています。
いいひとなんか出てきません。
「普通」から嫌な感じにズレている人。の話。
これはこの作者の小説の登場人物のたいていに言えるけど、みんなモラルも感覚も価値観もちょっと素っ頓狂な感じなので、世間体命のわたくしとしては、かなりお近づきになりたくないタイプの人たち。
だから彼らの生活の進み方はわたしの予想を大きく超えていて、小説としてとてとてもおもしろがれた。
クサヤとかブルーチーズを好きだという人がわかる。
この味の良さを知ってしまったら、癖になること絶対。
駄目人間なのに社会性に囚われているわたしは、あっさりはまってしまいました。
憧れるわけでも軽蔑するわけでもなく駄目なのはやっぱりかっこよくなくて、
でも!きっぱりしている感じ。
うまくいえないけど絶対読んだほうがいい。そして好きか嫌いか選んでください。読まないのは損。
言葉の使い方も秀逸です。
いいひとなんか出てきません。
「普通」から嫌な感じにズレている人。の話。
これはこの作者の小説の登場人物のたいていに言えるけど、みんなモラルも感覚も価値観もちょっと素っ頓狂な感じなので、世間体命のわたくしとしては、かなりお近づきになりたくないタイプの人たち。
だから彼らの生活の進み方はわたしの予想を大きく超えていて、小説としてとてとてもおもしろがれた。
クサヤとかブルーチーズを好きだという人がわかる。
この味の良さを知ってしまったら、癖になること絶対。
駄目人間なのに社会性に囚われているわたしは、あっさりはまってしまいました。
憧れるわけでも軽蔑するわけでもなく駄目なのはやっぱりかっこよくなくて、
でも!きっぱりしている感じ。
うまくいえないけど絶対読んだほうがいい。そして好きか嫌いか選んでください。読まないのは損。
言葉の使い方も秀逸です。
2005年2月16日に日本でレビュー済み
登場人物はフリーターや契約社員・社会に出る前の大学生であったり身分不安定でどことなしか大人になりきれない情緒不安定を抱えている。まじめに働いている人間がどこかおかしいとも感じる。
こういった浮遊感の中で主人公たちが漂い、作者らしい文章表現が魂を明るい場所へ誘ってくれる。
「トンネルの中で交通情報を聞こうとするようにね。・・・・そして次に目を開けた瞬間、色が弾けたんです。僕らを包む緑はありとあらゆる色彩に変わり無限に広がり始めた、この世に存在するあらゆる色があの場所に集まってきたみたいな光景でした。」
10年前の作品だが今の若者たちの心理を伝えているかもしれない。
こういった浮遊感の中で主人公たちが漂い、作者らしい文章表現が魂を明るい場所へ誘ってくれる。
「トンネルの中で交通情報を聞こうとするようにね。・・・・そして次に目を開けた瞬間、色が弾けたんです。僕らを包む緑はありとあらゆる色彩に変わり無限に広がり始めた、この世に存在するあらゆる色があの場所に集まってきたみたいな光景でした。」
10年前の作品だが今の若者たちの心理を伝えているかもしれない。
2022年6月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作品を読むだけで、作家の視点が並でないことがわかると思います。
作品の構成、流れがハンパない。
とにかく面白い。
作品の構成、流れがハンパない。
とにかく面白い。