このレビュー・タイトルは、作者自身による「あとがき あるいは〈うぬぼれ〉について」の冒頭部分から採っていて、本書はそんな作品群を収めてあるのだろう。さらにその後「快楽と倦怠」と題したロラン・バルトについての文章がある。
冒頭の表題作は約60ページの中編で、混濁した意識というか、そんなものが綴られているが、小説らしい小説と言えるだろう。続く5編の短篇もまた(エンタメではないにしても)それなりにおもしろい小説。『マティーニの注文の仕方』で言及されるL・Bはルイス・ブニュエルだが、J・L・Bは誰だろう。
目次では区切りを入れた後の残り3編中、『向う側』は前の5編と似たタイプだが、後の2遍は長ったらしい文が延々続く作品で、特に最後の14ページぐらいの『ゆるやかな午後』は改行が全くなく、句点もほとんどなくて、読んでいて見つけた例外2か所も誤植かもしれない。
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あかるい部屋のなかで (福武文庫 か 402) 文庫 – 1995/11/1
金井 美恵子
(著)
- 本の長さ212ページ
- 言語日本語
- 出版社ベネッセコーポレーション
- 発売日1995/11/1
- ISBN-104828857451
- ISBN-13978-4828857459
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登録情報
- 出版社 : ベネッセコーポレーション (1995/11/1)
- 発売日 : 1995/11/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 212ページ
- ISBN-10 : 4828857451
- ISBN-13 : 978-4828857459
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,090,940位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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