江戸の町に不思議な事件が多発する。お面をかぶった辻斬りが徘徊し、娘が何人も誘拐され、一つ目小僧が現れ、人魂が飛びかう。さらには30年も前に死んだはずの平賀源内を名乗る白髪の老人が死人を生き返らせて・・・。辻斬りの現場を目撃したことから事件に巻き込まれた彫り物大工(実は裏の顔は盗賊)の巳之吉は、幕府の密命を受けているらしい浪人の内藤端午、彫り物職人で占い師のお近らとともに、平賀源内を追って事件の核心が眠る京への旅に出ることになる。
妖術あり、忍術あり、剣術あり、の娯楽伝奇時代小説です。
江戸での不思議な事件を追う前半と、東海道を西へと向かい京に入ってからの後半に分かれるのですが、前半がちょっと長すぎ。江戸各地で事件が起こり、不思議さを盛り上げようとしている意図はよくわかるのですが、あまりにも何度も繰り返されて、事件の謎を追っているのか江戸の名所案内をしたいのか、読んでいて焦れったくなってしまいます。後半になると一転、東海道の各地から京都へと目まぐるしく場面が移動し、怒濤のクライマックスへとなだれ込みます。が、そのクライマックスが意外とあっけなかったのが残念でした。
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神州魔法陣 上巻 (時代小説文庫 6-1) 文庫 – 1981/8/1
都筑 道夫
(著)
江戸八百八町に続発する若い娘の変死!その謎を追う素浪人内藤端午と独楽使いの名人巳之吉の前に、平賀源内と名のる老人が現れた。白い髪を総髪にし、無気味な顔で死びとを操る老人は一体なに者か?端午と巳之吉は、老人にとらわれた韋駄天のお絹を救い出すべく死びと相手に壮絶な死闘をくり広げる。小鼠の次郎、占い師お近を伴い、二人は正体不明の老人を追って東海道五十三次を一路京へとめざすが・・・。 都筑 道夫(つづき みちお、1929年7月6日 - 2003年11月27日)は、日本の推理作家、SF作家。東京市出身。本名松岡 巖(まつおか いわお)。別名に小林 菖夫、淡路 瑛一、柴田 梅玉など。実兄(松岡勤治)は、夭折した落語家の鶯春亭梅橋。関口台町小学校の同学年に越智通雄がいる。
- 本の長さ422ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA(富士見書房)
- 発売日1981/8/1
- ISBN-104829110392
- ISBN-13978-4829110393
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA(富士見書房) (1981/8/1)
- 発売日 : 1981/8/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 422ページ
- ISBN-10 : 4829110392
- ISBN-13 : 978-4829110393
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,695,687位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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