他の話については他の方に任せて、個人的お気に入りの「見つめる者」についてだけ書きます。
軍の魔導士リーテ・トリジコンは若い女性。現在の任務は「廃棄王女」の観察と報告。
しかし、毎日カスール姉弟妹を見つめるうちに、リーテはある感想を抱くようになる。カスールの双子と廃棄王女は血が繋がっていない。孤児院育ちの自分とどこが違うのか。なぜ彼らは家族でいられるのか。双子は任務のためだけに育てられたのか。自発的に妹を守っているのか。
ただの目が意志を持つようになり、そして行動に出る、という話です。
ううん、さすがパシフィカの影響力という感じです。外から見ると三人がちょっと違った感じですね。
短編なのですが、長編を読んだような充実感があります。ある意味、すてぷりの世界がここに収束していますね。
バシバシッとすてぷりの初期の日常を切り取って、一番ドラマティックな部分を見せた感じ。一番劇的な部分だけが描かれているのは、短編ならではですね。
そんな凝縮した短編です。
もちろん、他の話も面白いですよ。登場人物もテイストも右から左までずらずらっとそろえた感じです。
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スクラップド・プリンセスサプリメント(5) 語られざる譚詩曲 (富士見ファンタジア文庫) 文庫 – 2005/10/20
やがて来る16歳の誕生日に世界を滅ぼす〈廃棄王女〉として世界から追われるパシフィカたちカスール3姉兄妹。そんな旅人を遠くからじっと観察する謎の「目」があった。孤独な観察者の「目」は何を思うのか? 完結
- 本の長さ247ページ
- 言語日本語
- 出版社富士見書房
- 発売日2005/10/20
- ISBN-104829117648
- ISBN-13978-4829117644
登録情報
- 出版社 : 富士見書房 (2005/10/20)
- 発売日 : 2005/10/20
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 247ページ
- ISBN-10 : 4829117648
- ISBN-13 : 978-4829117644
- カスタマーレビュー:
著者について
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1969年生まれ、大阪大学法学部卒。『ドラゴンズ・ウィル』で第九回富士見ファンタジア長編小説大賞を受賞し、デビュー。『神曲奏界ポリフォニカ』のアニメーション化でシリーズ構成・脚本を担当し、以後アニメーション原案・シリーズ構成・脚本の仕事を多数てがけている。また、創作集団イメイジング・フォレストを主宰し原作提供等を行うなど、幅広い創作活動を展開している(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 ザ・ジャグル 3―汝と共に平和のあらんことを (ISBN-13:978-4150309992)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
星5つ中4.7つ
5つのうち4.7つ
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年10月22日に日本でレビュー済み
連載中の日常のひとコマや、連載終了後の後日談が収録された短編集。
シャノンの性格が変わってしまう『スーピイ君の日』、パシフィカたちを監視する者たち側からの一人称で描かれた『見つめる者』、クリスとネレイディアのデート模様『少女は弱し。されど――』、折れてしまったカタナを見て、己の存在を考えるゼフィリスの話『剣の意味』。全四篇収録。
ついにスクラップド・プリンセス完結です。
本編はもうすでに完結済みなのですが、文庫が出るのはこれで最後ということで、本当の意味で完結ともいえるかもしれません。
一度完結してしまった作品は、大体そこで終わりなんですが、すてプリは割と短編の方で後日談が描かれていたので、個人的にはかなり嬉しかったです。
三編は雑誌掲載作品ですが、書き下ろしの『剣の意味』はメインキャラ大集合な感じで、最終的にはシャノンとゼフィリスでオチになっています。
個人的には成長したクリスがイラストつきで見れたのでちょっと嬉しかったです。
シャノンの性格が変わってしまう『スーピイ君の日』、パシフィカたちを監視する者たち側からの一人称で描かれた『見つめる者』、クリスとネレイディアのデート模様『少女は弱し。されど――』、折れてしまったカタナを見て、己の存在を考えるゼフィリスの話『剣の意味』。全四篇収録。
ついにスクラップド・プリンセス完結です。
本編はもうすでに完結済みなのですが、文庫が出るのはこれで最後ということで、本当の意味で完結ともいえるかもしれません。
一度完結してしまった作品は、大体そこで終わりなんですが、すてプリは割と短編の方で後日談が描かれていたので、個人的にはかなり嬉しかったです。
三編は雑誌掲載作品ですが、書き下ろしの『剣の意味』はメインキャラ大集合な感じで、最終的にはシャノンとゼフィリスでオチになっています。
個人的には成長したクリスがイラストつきで見れたのでちょっと嬉しかったです。