中世ヨーロッパ風ファンタジー世界の戦記モノ。
一般的な戦記モノと違うのは、主人公が無数の兵の中の一人というのではなく、
文字通り「一騎当千」の猛者な点だろうか。
不殺を掲げてリアリティを損ねることの多いラノベ界において、
戦場では無慈悲に命が散っていくという描写から逃げていないのも良い。
(戦場以外の乱闘程度では、いくつか無理な点もあるが・・・)
主人公アレスの冒険譚としてみると、使い古された感じは否めないかもしれない。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
火の国、風の国物語: 戦竜在野 (富士見ファンタジア文庫 し 1-1-1) 文庫 – 2007/10/1
- 本の長さ366ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA(富士見書房)
- 発売日2007/10/1
- ISBN-104829119721
- ISBN-13978-4829119723
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA(富士見書房) (2007/10/1)
- 発売日 : 2007/10/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 366ページ
- ISBN-10 : 4829119721
- ISBN-13 : 978-4829119723
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,942,485位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 5,216位富士見ファンタジア文庫
- - 316,317位文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中2.9つ
5つのうち2.9つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
10グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2019年9月27日に日本でレビュー済み
なろう小説ブーム直前の時期にアニメ化出来なかった時点でお察し。同じ富士見ファンタジア文庫の「伝説の勇者の伝説」に競り負けたといえば分かりやすいでしょうか。
ファンタジー小説に飢えていた高校生の頃、購入したことと読んだことを後悔しました。
英雄譚を書きたがってるのが分かるというか、文章が硬くて、脇役がそれっぽいだけの「お人形」なので全く凄味がないです。
「後世に語り継がれている」みたいな表現を多用するのですが、主人公の能力がズルすぎて読んでて不快になる。
あと、挿絵が酷い。第一巻の時点でオタク臭いのですが、最終巻の騎兵突撃なんて見れたもんじゃないです。
ハーレム要素があるので、そういうのが目的の方はある程度欲求を満たせるのではないでしょうか。
最後に一応フォローしておくのですが、適当な「なろう小説」よりは語彙が豊富って感じです。
ファンタジー小説に飢えていた高校生の頃、購入したことと読んだことを後悔しました。
英雄譚を書きたがってるのが分かるというか、文章が硬くて、脇役がそれっぽいだけの「お人形」なので全く凄味がないです。
「後世に語り継がれている」みたいな表現を多用するのですが、主人公の能力がズルすぎて読んでて不快になる。
あと、挿絵が酷い。第一巻の時点でオタク臭いのですが、最終巻の騎兵突撃なんて見れたもんじゃないです。
ハーレム要素があるので、そういうのが目的の方はある程度欲求を満たせるのではないでしょうか。
最後に一応フォローしておくのですが、適当な「なろう小説」よりは語彙が豊富って感じです。
2008年2月6日に日本でレビュー済み
富士見ファンタジア文庫は、私の愛読する文庫です。
そして、この『火の国、風の国物語』は、今年度私が期待する作品の一つです。
『火の国、風の国物語』は、最近の富士見ではちょっと珍しい完全ファンタジーもの。しかも、乱世の物語。
現在ドラゴンマガジンに連載中の短編と連動して語られるこの話には、主人公が二人。
ファノヴァールの騎士、アレス・ファノヴァール。
反乱軍の統率者、ジェレイド。
長編である今作の主人公は、騎士のアレスです。
若くして爵位を継ぎ、王国の姫君に誓いをたてた、アレス。
若さ故の熱血、矛盾する物事への苦悩。
そんな彼は、貧困に喘いだ末に起きた反乱の調停に向かった。
……と、英雄譚を聞いているかのような内容です。文章もそんな感じ。
ただ、師走先生がこの手のファンタジーを書き慣れていないせいなのか、若干まどろっこしい文章になっています。
文脈などが気になる方は、躓くかもしれません。
そういうことが気にならず、たまには軽くファンタジーでも、と思った方にはお勧めです。
私は、先生の文章に引っ掛かりつつも読んだ口なので、今後の展開と文章の読みやすさを期待して、星4つということで。
そして、この『火の国、風の国物語』は、今年度私が期待する作品の一つです。
『火の国、風の国物語』は、最近の富士見ではちょっと珍しい完全ファンタジーもの。しかも、乱世の物語。
現在ドラゴンマガジンに連載中の短編と連動して語られるこの話には、主人公が二人。
ファノヴァールの騎士、アレス・ファノヴァール。
反乱軍の統率者、ジェレイド。
長編である今作の主人公は、騎士のアレスです。
若くして爵位を継ぎ、王国の姫君に誓いをたてた、アレス。
若さ故の熱血、矛盾する物事への苦悩。
そんな彼は、貧困に喘いだ末に起きた反乱の調停に向かった。
……と、英雄譚を聞いているかのような内容です。文章もそんな感じ。
ただ、師走先生がこの手のファンタジーを書き慣れていないせいなのか、若干まどろっこしい文章になっています。
文脈などが気になる方は、躓くかもしれません。
そういうことが気にならず、たまには軽くファンタジーでも、と思った方にはお勧めです。
私は、先生の文章に引っ掛かりつつも読んだ口なので、今後の展開と文章の読みやすさを期待して、星4つということで。
2008年4月16日に日本でレビュー済み
剣アリ魔法アリ貴族アリの王国物語ですね。
主人公も剣で活躍しますし、登場人物の感情も生々しく、悪化する政情等、先が楽しみな作品ではあるのですが、やや気がかりな点も。
一つには、主人公格を二人作ってしまってはいないか、という点です。
銀英伝とかそれくらいの作品に仕上げる自信があるなら話は別ですが、通常、読者は主人公以外の登場人物に、筆者ほどの愛情を注がないものです。
なので主人公格が複数いるのは筆者の独りよがりになりかねない鬼門なのですが、その辺がどう位置づけられているかは、第三巻ではっきりしそうです。
もう一つ気がかりな点は、主人公の見せ場を作りたいばっかりに、主人公を無理矢理な状況に落としてる印象がある事です。落とし穴に足を突っ込むような感じで陥穽に足を取られる主人公は、お世辞にも格好よくないのですが……
最後にもう一つ。『これは英雄譚なんだ!』と主張したいのはわかりますが、格好つけ過ぎで、未来予告もしすぎです。きめ台詞が滑ってますし、登場人物が将来の歴史家からどう評される、なんてのは誰の目からもその流れが見えてからで充分です。ネタバラししてどうするんですか。
主人公が救国の英雄になるのか亡国の英雄になるのか予断を許さない状況が、王国自体の持つ欠点や危機ともあいまって緊張感があっていいのですが、それ以外の部分では作者がどーにも勇み足過ぎなのです。もう少し抑制してください。
主人公も剣で活躍しますし、登場人物の感情も生々しく、悪化する政情等、先が楽しみな作品ではあるのですが、やや気がかりな点も。
一つには、主人公格を二人作ってしまってはいないか、という点です。
銀英伝とかそれくらいの作品に仕上げる自信があるなら話は別ですが、通常、読者は主人公以外の登場人物に、筆者ほどの愛情を注がないものです。
なので主人公格が複数いるのは筆者の独りよがりになりかねない鬼門なのですが、その辺がどう位置づけられているかは、第三巻ではっきりしそうです。
もう一つ気がかりな点は、主人公の見せ場を作りたいばっかりに、主人公を無理矢理な状況に落としてる印象がある事です。落とし穴に足を突っ込むような感じで陥穽に足を取られる主人公は、お世辞にも格好よくないのですが……
最後にもう一つ。『これは英雄譚なんだ!』と主張したいのはわかりますが、格好つけ過ぎで、未来予告もしすぎです。きめ台詞が滑ってますし、登場人物が将来の歴史家からどう評される、なんてのは誰の目からもその流れが見えてからで充分です。ネタバラししてどうするんですか。
主人公が救国の英雄になるのか亡国の英雄になるのか予断を許さない状況が、王国自体の持つ欠点や危機ともあいまって緊張感があっていいのですが、それ以外の部分では作者がどーにも勇み足過ぎなのです。もう少し抑制してください。
2008年9月20日に日本でレビュー済み
いわゆる「剣と魔法のファンタジー」の世界を下地にした戦記もの。どちらかと言うとファンタジーの要素より戦記の要素が強く、魔術的な要素はやや少なめです。王国軍の騎士アレスと反乱軍の指導者ジェレイドの2人が主人公ですが、この巻はアレスの視点がほとんどで、反乱軍の指導者は登場しません。反乱軍に自身の領地を滅ぼされたアレスが、復讐のため、戦争を終わらせるために王国軍に身を投じる、と言ったあらすじ。
理想に燃えるアレスは現実を知った時に何を思うのか、反乱軍は強大な一国家を相手にいかして自由を勝ち取るのか、持たざる者のためにという理想を除き、立場も思想も何もかもが正反対の2人の主人公が今後どうなるか、期待の大きい作品です。ただ、「主人公が無敵」というシチュエーションが嫌いな方は少し読むのに我慢が必要かもしれません。
理想に燃えるアレスは現実を知った時に何を思うのか、反乱軍は強大な一国家を相手にいかして自由を勝ち取るのか、持たざる者のためにという理想を除き、立場も思想も何もかもが正反対の2人の主人公が今後どうなるか、期待の大きい作品です。ただ、「主人公が無敵」というシチュエーションが嫌いな方は少し読むのに我慢が必要かもしれません。
2011年7月25日に日本でレビュー済み
購入を考えている方には買わないことをおすすめします。
私は後半になってつまらなくなることに耐えられませんでした。
買ったお金と読んだ時間が無駄だったと感じましたし、同じように思う人がいるかもしれません。
別の作品を並行して書いているみたいですが、そっちに集中するために適当に
きりあげたかったのかなぁとも思っています。
レビューなので正直に書きました。とてもつまらない本です、時間とお金のムダです。
私は後半になってつまらなくなることに耐えられませんでした。
買ったお金と読んだ時間が無駄だったと感じましたし、同じように思う人がいるかもしれません。
別の作品を並行して書いているみたいですが、そっちに集中するために適当に
きりあげたかったのかなぁとも思っています。
レビューなので正直に書きました。とてもつまらない本です、時間とお金のムダです。
2010年11月7日に日本でレビュー済み
面白い部分は多々あるが、突っ込みどころも多いのが残念。
たとえば人を殺すのをいやがる主人公が相手を調伏するとき相手を剣の打撃等で倒すわけだが、現代じゃあるまいし怪我してすぐ救急車で運ばれるわけじゃないんだから、血さえ出さなければ大丈夫という姿勢はいただけない。
骨折といっても粉砕骨折、開放骨折など多々あるだろうし、骨折による出血や二次感染で死ぬことがあるうえ、きちんと治療を受けないと間違いなく後遺症が残る。
頭を強打するシーンがあったが、頭をバットで殴ればどうなるか誰でも知ってるが剣なら大丈夫ということもないだろうし、腹部を強打すれば内臓がやばいってことぐらい小学生でもわかる。
そういう部分をあえて描かないなら読者も気にしないが、血を流したくない、人を殺したくない、というのを前面に押し出して語っているのだから、実際やってることが剣で斬ってないだけで普通に殴りまくりというのでは、どう考えても違和感を感じるのは仕方がないだろう。
また、主人公は王国開闢からなるきわめて有名な名門貴族出身という設定のはずだが、どうにもその設定が形骸化する場面が多い気がする。主人公に対する相手の対応、特に敵役の場面で、名門伯爵相手にするような類のものではない部分が多々ある。
ネタばれかどうかは知らないが、友人の養子をもらったらしい主人公の血筋は無視するとしても、貴族の力が強くそのことが世界の動乱そのものの原因であるような設定にもかかわらず、主人公が名門貴族であることが無視されているかのような展開があるのはどうなのだろうか。
この作品の問題点は根本的にこういったところにあるといっていい。
ひとつの設定があったとして、それが場面場面で変えられてしまうのだ。貴族が強いなら主人公の貴族の権利も強いはずだ。殺したくなければ相手を倒すときも血だけでない部分に注意するはずだ。
主人公の言動にしても、敵に対して「犬」というシーンがあるが、誰かを犬と言う人間は誰かを犬と思うことのできる人間である。であるなら、普段も「こいつは犬だ」と思うことがあるはずだし、たとえば非道な公爵に対してはそれに近い感情があってしかるべきだが、実際そのような描かれ方はまったくされてない事を考えると、主人公の一貫性に疑問が出るのはわかると思う。
これらはすべて、視野の狭い作者によって都合のいい場面で都合のいい選択がなされた結果だと思う。こういう話にしたいという気持ちはわかるが、そのために多くが捻じ曲げられている。
だから話として面白いという部分は多いが、同時に素直に感情移入できない、したくない部分が多々ある。著者の影がちらほら見える作品というのはあまり気持ちのいいものではないので、それにどこまで我慢できるかがこの作品の最大の問題点だと思う。
あと田中芳樹的な後世の〜のくだりはいらないね。正直後世がリアルに感じられない作品で後世を語られてもリアルのなさが浮き彫りになるだけだと思う。
ファンタジーらしい面白さはある。盛り上がりもある。とにかく戦いのシーンが多いので熱い展開、王道の話が楽しめる点はいい。水野良的な世界が好きなら十分ありだろう。
あとは筆者の影にどこまで耐えられるかがこの作品の落としどころ。
たとえば人を殺すのをいやがる主人公が相手を調伏するとき相手を剣の打撃等で倒すわけだが、現代じゃあるまいし怪我してすぐ救急車で運ばれるわけじゃないんだから、血さえ出さなければ大丈夫という姿勢はいただけない。
骨折といっても粉砕骨折、開放骨折など多々あるだろうし、骨折による出血や二次感染で死ぬことがあるうえ、きちんと治療を受けないと間違いなく後遺症が残る。
頭を強打するシーンがあったが、頭をバットで殴ればどうなるか誰でも知ってるが剣なら大丈夫ということもないだろうし、腹部を強打すれば内臓がやばいってことぐらい小学生でもわかる。
そういう部分をあえて描かないなら読者も気にしないが、血を流したくない、人を殺したくない、というのを前面に押し出して語っているのだから、実際やってることが剣で斬ってないだけで普通に殴りまくりというのでは、どう考えても違和感を感じるのは仕方がないだろう。
また、主人公は王国開闢からなるきわめて有名な名門貴族出身という設定のはずだが、どうにもその設定が形骸化する場面が多い気がする。主人公に対する相手の対応、特に敵役の場面で、名門伯爵相手にするような類のものではない部分が多々ある。
ネタばれかどうかは知らないが、友人の養子をもらったらしい主人公の血筋は無視するとしても、貴族の力が強くそのことが世界の動乱そのものの原因であるような設定にもかかわらず、主人公が名門貴族であることが無視されているかのような展開があるのはどうなのだろうか。
この作品の問題点は根本的にこういったところにあるといっていい。
ひとつの設定があったとして、それが場面場面で変えられてしまうのだ。貴族が強いなら主人公の貴族の権利も強いはずだ。殺したくなければ相手を倒すときも血だけでない部分に注意するはずだ。
主人公の言動にしても、敵に対して「犬」というシーンがあるが、誰かを犬と言う人間は誰かを犬と思うことのできる人間である。であるなら、普段も「こいつは犬だ」と思うことがあるはずだし、たとえば非道な公爵に対してはそれに近い感情があってしかるべきだが、実際そのような描かれ方はまったくされてない事を考えると、主人公の一貫性に疑問が出るのはわかると思う。
これらはすべて、視野の狭い作者によって都合のいい場面で都合のいい選択がなされた結果だと思う。こういう話にしたいという気持ちはわかるが、そのために多くが捻じ曲げられている。
だから話として面白いという部分は多いが、同時に素直に感情移入できない、したくない部分が多々ある。著者の影がちらほら見える作品というのはあまり気持ちのいいものではないので、それにどこまで我慢できるかがこの作品の最大の問題点だと思う。
あと田中芳樹的な後世の〜のくだりはいらないね。正直後世がリアルに感じられない作品で後世を語られてもリアルのなさが浮き彫りになるだけだと思う。
ファンタジーらしい面白さはある。盛り上がりもある。とにかく戦いのシーンが多いので熱い展開、王道の話が楽しめる点はいい。水野良的な世界が好きなら十分ありだろう。
あとは筆者の影にどこまで耐えられるかがこの作品の落としどころ。