今でも本棚に紙の本が残してある殿堂入りの一冊
怪人三葉虫男の悪の組織スローライフライフ届きそうで届かないのは女上司怪人といった様相だったのだが
正義の味方がシンプルながらめっちゃ強力かつ無慈悲だったので困る
がんばれ
正義の味方アバドーンさんの実際あってもおかしくなさそうで、かつあったら嫌そうなリアル感が刺さるなー
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俺の足には鰓がある 悪の改造人間純情編 (富士見ファンタジア文庫 57-2) 文庫 – 1996/3/1
- 本の長さ249ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA(富士見書房)
- 発売日1996/3/1
- ISBN-104829126647
- ISBN-13978-4829126646
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA(富士見書房) (1996/3/1)
- 発売日 : 1996/3/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 249ページ
- ISBN-10 : 4829126647
- ISBN-13 : 978-4829126646
- Amazon 売れ筋ランキング: - 833,291位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,191位富士見ファンタジア文庫
- - 174,014位文庫
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
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2010年4月25日に日本でレビュー済み
『俺の足には鰓がある―悪の改造人間純情編』です。
受賞後第一作なのですが、肝心の受賞作の時に巻末解説がつかなかったので、本書の巻末に的確でいてどこかズレている富士見編集部の解説が付記されています。
話の内容はというと、
『ある日突然、彼女が俺のアパートを訪ねてきた。あらぬ期待に盛り上がる俺に、彼女が衝撃の告白を。「私ね、改造されちゃったのよ」そう、彼女は悪の秘密結社の改造人間になったのだ。呆気にとられる俺。呆気にとられているだけで済めば良かったのだが、彼女は俺をスカウトしようとする。彼女に頼まれると嫌とは言えないのが俺という人間のサガだ。彼女の勤務評定アップのため、秘密結社インバーティブリットの一員となった俺が遭遇する、組織の内紛、謎の無敵ヒーロー。これぞ世界初、トクサツピカレスク・ラブコメディ。ああ、俺と彼女の幸福な日々はいつおとずれるのだろうか。』
ということで、正義vs悪の秘密結社ものです。主人公は悪側ですが。
悪の目から見た正義の傍若無人さも当然よく描かれているのですが、彼女の言われるままに改造されていく純情な主人公も哀愁漂います。
なぜ足にエラなのかというと、実在する動物がモデルだからです。現実の生物って、生半可なファンタジーのモンスターなんかよりもグロいもんなんですな。そのへんの蘊蓄が多く、読者的には生きていく上では全く役に立ちません。
悪側パロディコメディものは珍しくないにせよ、盛り込んだネタと作者ならではの文体は、さすがに独特さを持っています。
続いてもおかしくないストーリー展開でしたが、残念ながら続編は出ていません。★4。
受賞後第一作なのですが、肝心の受賞作の時に巻末解説がつかなかったので、本書の巻末に的確でいてどこかズレている富士見編集部の解説が付記されています。
話の内容はというと、
『ある日突然、彼女が俺のアパートを訪ねてきた。あらぬ期待に盛り上がる俺に、彼女が衝撃の告白を。「私ね、改造されちゃったのよ」そう、彼女は悪の秘密結社の改造人間になったのだ。呆気にとられる俺。呆気にとられているだけで済めば良かったのだが、彼女は俺をスカウトしようとする。彼女に頼まれると嫌とは言えないのが俺という人間のサガだ。彼女の勤務評定アップのため、秘密結社インバーティブリットの一員となった俺が遭遇する、組織の内紛、謎の無敵ヒーロー。これぞ世界初、トクサツピカレスク・ラブコメディ。ああ、俺と彼女の幸福な日々はいつおとずれるのだろうか。』
ということで、正義vs悪の秘密結社ものです。主人公は悪側ですが。
悪の目から見た正義の傍若無人さも当然よく描かれているのですが、彼女の言われるままに改造されていく純情な主人公も哀愁漂います。
なぜ足にエラなのかというと、実在する動物がモデルだからです。現実の生物って、生半可なファンタジーのモンスターなんかよりもグロいもんなんですな。そのへんの蘊蓄が多く、読者的には生きていく上では全く役に立ちません。
悪側パロディコメディものは珍しくないにせよ、盛り込んだネタと作者ならではの文体は、さすがに独特さを持っています。
続いてもおかしくないストーリー展開でしたが、残念ながら続編は出ていません。★4。
2015年5月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
およそ十数年ぶりの再読。著者2作目。デビュー作『死天使は冬至に踊る』からは作風ががらっと変わり、特撮ヒーローパロディ物。悪の組織視点の物語はいくつかありますが、そのハシリといえる一作であります。初読の当時は印象が薄かったのですが、四十歳近くになって再読してみると・・・あれ? こんなに面白かったの!?
世界征服をかかげる悪の秘密結社の改造人間になってしまった主人公の、どこか惚けた怪人ライフ。ちなみに表紙イラストの左下に小さく描かれ、うどんをすすっている三葉虫の怪人が主人公です。
神経組織や感覚器官まで元ネタの無脊椎生物そのままになってしまうという改造メカニズムの描写が、細かいといおうか、生々しいといおうか、笑えるほどのこだわりぶり。当方、海棲生物には疎いもので、半分もついていけませんでしたけれどね。現実離れした改造人間を解説するのに、学研の科学とか、NHKスペシャルとか、少々時代を感じさせる小ネタが利いていて楽しいです。無脊椎動物なのも鰓呼吸なのもちゃんと理由があります!
前半はひたすらコミカルかつシュール、正義(?)のヒーローが登場してからは雰囲気が一転し、後半は悪の視点から見たヒーローの容赦ない殺戮者ぶり、物凄い勢いで物語から退場していく怪人たちの姿に、悪の哀愁が色濃く漂い、切なさすら覚えてしまいます。
何よりびっくりなのはヒーロー登場から組織壊滅の結末までの展開でして、お約束の2号ヒーローが出てきたり、その2号ヒーローが倒されたり、2転3転するプロットを、わずか80ページ、400字詰原稿用紙100枚少々のボリュームに収めてみせて、それでいて少しも書き急いだ感じがない。この作者、マジ天才じゃないの。
かつて特撮ヒーローに憧れ、夢中になった全ての読者にオススメ。
世界征服をかかげる悪の秘密結社の改造人間になってしまった主人公の、どこか惚けた怪人ライフ。ちなみに表紙イラストの左下に小さく描かれ、うどんをすすっている三葉虫の怪人が主人公です。
神経組織や感覚器官まで元ネタの無脊椎生物そのままになってしまうという改造メカニズムの描写が、細かいといおうか、生々しいといおうか、笑えるほどのこだわりぶり。当方、海棲生物には疎いもので、半分もついていけませんでしたけれどね。現実離れした改造人間を解説するのに、学研の科学とか、NHKスペシャルとか、少々時代を感じさせる小ネタが利いていて楽しいです。無脊椎動物なのも鰓呼吸なのもちゃんと理由があります!
前半はひたすらコミカルかつシュール、正義(?)のヒーローが登場してからは雰囲気が一転し、後半は悪の視点から見たヒーローの容赦ない殺戮者ぶり、物凄い勢いで物語から退場していく怪人たちの姿に、悪の哀愁が色濃く漂い、切なさすら覚えてしまいます。
何よりびっくりなのはヒーロー登場から組織壊滅の結末までの展開でして、お約束の2号ヒーローが出てきたり、その2号ヒーローが倒されたり、2転3転するプロットを、わずか80ページ、400字詰原稿用紙100枚少々のボリュームに収めてみせて、それでいて少しも書き急いだ感じがない。この作者、マジ天才じゃないの。
かつて特撮ヒーローに憧れ、夢中になった全ての読者にオススメ。