黄昏色の詠使いの9巻です。
黄昏色の詠使いという物語を象徴する、透きとおった切なさと愛しさにあふれた巻でした。
この巻では特にネイトの成長に心打たれます。母から学んだ名詠式とは別の、自分だけの名詠式とはいったい何色の詠なのか。次巻への歩みを予感させつつ、9巻最大のテーマでもあったと思います。
そんなネイトの、第二楽章のラストシーンでもあるクルーエルとの「迎えの約束」、そしてアマリリスとの別れは、私にとって黄昏における最も印象的なシーンとなりました。
またカインツとファウマの「詠えない名詠士」にまつわるエピソード、第一楽章の敵であるあの「敗者」の再登場など、物語を支えるキャラクター達の大事な場面がぎゅっと詰まったお話でもありました。
後書きによると、次の10巻が最終楽章にして最後の物語であるとのこと。
ネイトとクルーエルが最後にどんな結末を迎えるのか。二人が幸せな未来を描けるエンディングであることを信じ、最後まで見届けたいと思います。
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黄昏色の詠使いIX ソフィア、詠と絆と涙を抱いて (富士見ファンタジア文庫 さ 2-1-9 黄昏色の詠使い 9) 文庫 – 2009/3/19
ミクヴァ鱗片をめぐる闘いは続いていた。鱗片を懸けて、ファウマと対峙するカインツ。一方、ネイトはクルーエルを守ろうと、シャオと向き合うのだが!? 大切な人と一緒にいたいと願う、詠う召喚ファンタジー
- 本の長さ227ページ
- 言語日本語
- 出版社富士見書房
- 発売日2009/3/19
- ISBN-104829133813
- ISBN-13978-4829133811
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登録情報
- 出版社 : 富士見書房 (2009/3/19)
- 発売日 : 2009/3/19
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 227ページ
- ISBN-10 : 4829133813
- ISBN-13 : 978-4829133811
- Amazon 売れ筋ランキング: - 572,959位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,447位富士見ファンタジア文庫
- - 127,606位文庫
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上位レビュー、対象国: 日本
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2009年5月24日に日本でレビュー済み
ファウマやエイダのエピソードなど、名詠の秘密に関する問題から少し外れた部分の描写が多く、実はクルーエルとネイトに関するお話の進みはゆっくり。この巻だけ見ると、まるでエイダが主役のような印象も受ける。
破壊を回避するための緊急避難的決断を下したクルーエルと、それに対するネイトの行動は、次巻に持ち越された。
破壊を回避するための緊急避難的決断を下したクルーエルと、それに対するネイトの行動は、次巻に持ち越された。
2009年3月19日に日本でレビュー済み
次でいよいよ完結とあって、物語も大詰め…な雰囲気はびしばしなのですが、
今回の見せ場はファウマとカインツがさらってしまったのか、
ネイトとクルーエルの見せ場はかなり控え目。
内面葛藤も重要なシーンではあるんですが、「詠う」場面が欲しかったなと。
本筋のネイトとクルーエルもさることながら、
黄の特異点と灰色名詠の師弟、エイダとアルヴィル、シャオと真精などなど、
物語をどう完結させてくれるのか、次に期待です。というところで☆3つ。
今回の見せ場はファウマとカインツがさらってしまったのか、
ネイトとクルーエルの見せ場はかなり控え目。
内面葛藤も重要なシーンではあるんですが、「詠う」場面が欲しかったなと。
本筋のネイトとクルーエルもさることながら、
黄の特異点と灰色名詠の師弟、エイダとアルヴィル、シャオと真精などなど、
物語をどう完結させてくれるのか、次に期待です。というところで☆3つ。
2009年3月20日に日本でレビュー済み
第二楽章のラストです。
何を書いてもネタバレになりそうなので内容には詳しく触れないように書きます。
全巻ではファウマ対ネシリスなどバトルのウェイトが大きかったのですが、今回も序盤はバトルです。
一段落ついてから、一気にラストに向け動いたといった感じでしょうか。
とうとう次でラストになります。
「黄昏色の詠使い ] 夜明け色の詠使い」を楽しみに待つとしましょう。
何を書いてもネタバレになりそうなので内容には詳しく触れないように書きます。
全巻ではファウマ対ネシリスなどバトルのウェイトが大きかったのですが、今回も序盤はバトルです。
一段落ついてから、一気にラストに向け動いたといった感じでしょうか。
とうとう次でラストになります。
「黄昏色の詠使い ] 夜明け色の詠使い」を楽しみに待つとしましょう。
2010年5月3日に日本でレビュー済み
第2章が終わりました。まさに一気に駆け抜けた感じがします。登場人物が絞り込まれており情景描写がリアルに伝わってきました。前巻と同じように多場面の同時進行でしたが、それぞれのキャラクタの特性を生かした場面展開となっているので読み応えがありました。ボスを倒したら大ボスがみたいな安易な展開ではなく、かといってアフターストーリーでもない第3章へと繋がっていくのは主人公を応援して切ない思いをしている読者としては楽しみな限りです。