3巻から引っ張ったエリザベート編決着。
この人はなんというか、独特の落としどころを持った作家ですね。
1巻からそうでしたが、枠を作っておいて、その枠を壊すのが好きというのか、
1巻では作品全体を貫くバックボーンかと思われた『八祖の代表者同士の魔宴』という枠組みも崩壊寸前ですし、
主人公の最終目的であったはずの『先生を生き返らせる』という枠組みも既に無意味化しています。
守るべき日常生活ももうありません。
八祖による魔宴は続行されるようですが、八祖以外の要素の比重が大分大きくなってきたようで、
作品が完結する頃には今の枠組みは跡形もなくなってるかもしれません。
そういう、絶対的なルールが何もなく、足元から土台が崩れていくようなバランス感覚が、この作品の魅力だと思います。
なので、かなり好き嫌いは分かれるかと思います。
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