「サンタはオフになにするの?」黛ツバサはそんな疑問を当たり前のように口にする高校生だ。彼女は記憶症候群という病気を抱え、完全記憶と、その弊害である14569の人格を持っていた。
イブは、14569の人格の中で無垢なツバサを守ろうとする、ただひとりの少女だった。
藍沢ナオが出会う、様々な人々。女の子たちをとっかえひっかえしながら、ツバサと共感する部分も持つ先輩、ユキムラ。そのユキムラに好意を寄せる織原真由美。ツバサの友人のハズキやホタル。そして、ワダツミトーコという、ツバサの中の強力な人格。
そういった人々と、幽かに触れ合うように関わりあいながら、決定的な別れへと物語は進んでいく。
全体的に淡く優しげな雰囲気があり、ひとつの恋愛未満の関係を軸としながら、その周囲の人々の関係と対比しつつ、ままならない人の心を描いている。ふんわり青春物語という印象を受けた。
ただ、特に後半は時系列が前後することが多く、時系列を把握しづらい部分も見受けられた。また、本作の雰囲気とは対極にありそうなよくある学園ものにありがちな展開は、存在がほのめかされながらもほとんどカットになっているのだが、それならば仄めかす必要はどこにあったのかという疑問も抱いた。短編集みたいな形で、別に刊行するのだろうか?
雰囲気の作り方は上手いと思うのだが、売れ筋の展開に対する未練も感じられ、どちらつかずの様な気がしなくもない。
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ごめんねツーちゃん ‐1/14569‐ (富士見ファンタジア文庫 み 4-1-1) 文庫 – 2011/3/19
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購入オプションとあわせ買い
ツバサとイヴ。二人との出会いは、いつもの夏を忘れられないものにしてくれた。それは少しややこしく、少し哀しい気分にさせられるものだったけれど--。高2の夏。まぎれもなく、オレは、1/14569の彼女と恋をした
- 本の長さ302ページ
- 言語日本語
- 出版社富士見書房
- 発売日2011/3/19
- ISBN-104829136251
- ISBN-13978-4829136256
登録情報
- 出版社 : 富士見書房 (2011/3/19)
- 発売日 : 2011/3/19
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 302ページ
- ISBN-10 : 4829136251
- ISBN-13 : 978-4829136256
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上位レビュー、対象国: 日本
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2013年6月3日に日本でレビュー済み
某所にて「ヤバい」ラノベのピックアップ記事を目にして既に読んでいる作品も多かったのですが未読作品のうち
気になった物をフォロー。これは二年以上前の作品の掘り起こしです。
「雰囲気を楽しむ」、「空気を読む」小説というのが世の中にはありまして、どちらかと言えばそういったタイプの
作品には批判的なスタンスから論じてきたのですが、珍しく「ああ、これは好きな空気だ」と構成などの色々な欠点は
目に付きつつも嫌いになれない作品でした
いわゆる多重人格者について語った作品なのですが、主人公の視点から多重人格者のヒロインと、彼らの周囲を漂う
…主人公やヒロインとは別の物語世界を生きているようで、まさしく「漂っている」としか表現できないサブキャラクターたちの
日常に足を付けているようで、それでいてどうしようもない儚さが漂う日々を淡々とした筆致で描いてます
「子供の様な無邪気さの塊であるツバサ」、「人を寄せ付けない尖った空気を纏うイブ」、「完成された仮面の様な人格のトーコ」
サヴァン症候群の様な絶対的記憶力を持つ一方でその過ぎた能力の脳組織への負荷を軽減する過程で14569人分の人格を持つに
至った「黛ツバサ」という少女を巡って人格同士がせめぎ合い、またそれぞれの人格に惹かれた人物が錯綜し続けるわけですが…
教室や特異な性格の母親との暮らしを中心にツバサの日常を描く前半と生への執着が殆ど無い儚さの権化のようなユキムラや主人公に
執着を見せる「侵食する副人格」トーコが絡んでくる後半で別作品かと思うほど繋がりがなく、構成としては破たんしている筈なのに
自らを一つの分裂した人格と認識していながら、主人格であるツバサの無邪気さを愛し、彼女を人格統合から守ろうとするイブと
主人公・尚の派手な言葉はなくとも互いを想いあう姿がバラバラな場面を繋ぎ、作品に不思議な統一感を与えている
主人格と副人格についても「本当にツバサは主人格だったのだろうか?」、「トーコの真意はどこにあったのか?」と色々と推理は
してみるが、多分読んだ人の数だけ結論は分かれそうな描き方がなされています
受賞した原稿に相当な手を加えてあるとのことだが、夏休み最終日にイブが涙を見せた後の、取ってつけたような、いかにもラノベ臭い
ハッピーエンドが余計に感じた。儚さを基調とするこの物語の雰囲気を壊して欲しくなかった。その点だけが実に残念
気になった物をフォロー。これは二年以上前の作品の掘り起こしです。
「雰囲気を楽しむ」、「空気を読む」小説というのが世の中にはありまして、どちらかと言えばそういったタイプの
作品には批判的なスタンスから論じてきたのですが、珍しく「ああ、これは好きな空気だ」と構成などの色々な欠点は
目に付きつつも嫌いになれない作品でした
いわゆる多重人格者について語った作品なのですが、主人公の視点から多重人格者のヒロインと、彼らの周囲を漂う
…主人公やヒロインとは別の物語世界を生きているようで、まさしく「漂っている」としか表現できないサブキャラクターたちの
日常に足を付けているようで、それでいてどうしようもない儚さが漂う日々を淡々とした筆致で描いてます
「子供の様な無邪気さの塊であるツバサ」、「人を寄せ付けない尖った空気を纏うイブ」、「完成された仮面の様な人格のトーコ」
サヴァン症候群の様な絶対的記憶力を持つ一方でその過ぎた能力の脳組織への負荷を軽減する過程で14569人分の人格を持つに
至った「黛ツバサ」という少女を巡って人格同士がせめぎ合い、またそれぞれの人格に惹かれた人物が錯綜し続けるわけですが…
教室や特異な性格の母親との暮らしを中心にツバサの日常を描く前半と生への執着が殆ど無い儚さの権化のようなユキムラや主人公に
執着を見せる「侵食する副人格」トーコが絡んでくる後半で別作品かと思うほど繋がりがなく、構成としては破たんしている筈なのに
自らを一つの分裂した人格と認識していながら、主人格であるツバサの無邪気さを愛し、彼女を人格統合から守ろうとするイブと
主人公・尚の派手な言葉はなくとも互いを想いあう姿がバラバラな場面を繋ぎ、作品に不思議な統一感を与えている
主人格と副人格についても「本当にツバサは主人格だったのだろうか?」、「トーコの真意はどこにあったのか?」と色々と推理は
してみるが、多分読んだ人の数だけ結論は分かれそうな描き方がなされています
受賞した原稿に相当な手を加えてあるとのことだが、夏休み最終日にイブが涙を見せた後の、取ってつけたような、いかにもラノベ臭い
ハッピーエンドが余計に感じた。儚さを基調とするこの物語の雰囲気を壊して欲しくなかった。その点だけが実に残念
2011年3月22日に日本でレビュー済み
男の子と女の子、その周り人たちの物語です。
ラノベでよくある萌え、バカ騒ぎ、ハーレムを期待してるならやめときましょう。
早川あたりを読む人には物足りない感じ。
中間ぐらいかな?
ちょいと物足りない感はありますが私は好きですね。
次回作に期待。
ラノベでよくある萌え、バカ騒ぎ、ハーレムを期待してるならやめときましょう。
早川あたりを読む人には物足りない感じ。
中間ぐらいかな?
ちょいと物足りない感はありますが私は好きですね。
次回作に期待。