桜坂学園に通う伊波蒼斗、園城颯太、冬原琴音の3人は少し変わっている。伊波蒼斗は妹の緋香里から異常なまで愛されていて、彼女は常に桃色合体のチャンスを狙っている。ついでに二人とも、ちょっとした超能力者だ。まあ本編にはあまり関係ない。園城颯太は10歳から家出をこじらせて、いまでは調律師という裏社会のなんでも屋で生計を立てている。基本的にバカだ。冬原琴音は実家がサーカス団で、なにかあると胸元に仕込んだナイフを抜く。幼少の頃に颯太とある約束をしたのだが、颯太は覚えていない。
そんな風に浮いた4人が遊んでいればただの残念系ラブコメになるはずなのだが、そこには混乱に拍車をかける要素が絡み合ってくる。颯太が仕事で助けた君子蘭女学院に通うお嬢さま・剣見崎咲とその執事の柳田國男。蒼斗が接触したクラスメイトの双葉楓。理科準備室に暮らすクラスメイトの本庄理科雄。それに担任の五十嵐清四郎と副担任の神々廻真。そんなメンツに加え、ジェニファーというマクガフィンを巡る争奪戦、咲の告白イベント、緋香里の桃色攻撃という出来事が入り混じり合いながら、それぞれが引き金となり、結果に影響を与え、最後に収束していく。まあいわゆる群像劇というやつだ。
かなり短いスパンで描写が切り替わるのだが、基本的に3本のストーリーラインを押さえておけば混乱することはないと思う。ただ個人的には、琴音ストーリーをメインに据え、他の3本をサブにして整理した方が、1本の小説として綺麗にまとまった様な気はする。このままだと、3本の短編がシャッフルして混ぜられた作品という印象が強い。
あともう一つ言えば、タイトルは内容をほとんど反映していないと思う。タイトルを先行させ過ぎたのではないだろうか。
第2回ネクストファンタジア大賞銀賞受賞作「恋心ハイウェイ」を改稿・改題してデビュー。
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俺の彼女は飼主(マリア)様、妹はご主人様 (富士見ファンタジア文庫 ま 3-1-1) 文庫 – 2011/9/17
「校舎裏で女の子を抱きしめた?」俺、颯太は親友の恋愛イベントを応援しようと自称俺の飼主・琴音と全力で立ち上がった!が、そこに立ちはだかる妹、お嬢様、理科室にひきこもるヘンタイにより事態は妙な方向へ!?
- 本の長さ286ページ
- 言語日本語
- 出版社富士見書房
- 発売日2011/9/17
- ISBN-104829136863
- ISBN-13978-4829136867
登録情報
- 出版社 : 富士見書房 (2011/9/17)
- 発売日 : 2011/9/17
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 286ページ
- ISBN-10 : 4829136863
- ISBN-13 : 978-4829136867
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上位レビュー、対象国: 日本
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2011年9月22日に日本でレビュー済み
作者あとがきで言っていた通り。
群像小説ってこんなもの?
って思いたくなる。
これなら別の作品を買ったほうがいいかも。
群像小説ってこんなもの?
って思いたくなる。
これなら別の作品を買ったほうがいいかも。
2011年12月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
物語としてはつぎはぎのごったにな感じで目新しさはあまりなく、まあ、ちらほらあるこネタとくすりとする多少面白さがある程度で登場キャラの幼稚さが印象的でした。
そして、構成で相成ってか、何とも一人一人の描写が薄く、世界観も曖昧で二巻出るとしても成立するのか疑問です。
最後に解釈の仕方か、タイトルは一人のキャラが対象でのことでは、なかったので期待してたので、落胆した。
そして、構成で相成ってか、何とも一人一人の描写が薄く、世界観も曖昧で二巻出るとしても成立するのか疑問です。
最後に解釈の仕方か、タイトルは一人のキャラが対象でのことでは、なかったので期待してたので、落胆した。