どんな本?と聞かれたら………
是非読んでみて……と答えたい本です。
解説に辻原登さんが書かれている通り
「読み終わって、強いはり裂けそうなほどの悲しみと、同時に浄化(カタルシス)を体験」します。
残酷で切なくやりきれない事件が最初に提示される形で始まります。
父が事故で亡くなり、優秀で美しい兄は引きこもり中、生活保護で生活するなか兄が通販でお金を使ってしまう……そんな主人公のあたしの置かれた境遇も一般的には辛いのだけれど……。
後に親友となる海野藻屑の境遇は筆舌に尽くし難いもの。
イケメン俳優の娘である、素晴らしく美しい海野藻屑、転校してすぐから不思議かつ攻撃的な言動や行動でクラスから浮くことになるのですが……、
藻屑が虐待を受けながらも父親を慕っていることをあたしは程なく知り……その後殺されバラバラにされた犬の死体を発見したあたりから2人の心が通じあったような。
また藻屑がお父さんの虐待により股関節に障害が残っていることは友人たちも読者も物語後半で知ることになります。
救いは……
まず文章のうつくしさ。
うざいくらい熱い担任の先生がほんとに熱くて良い人だったこと。
藻屑が行方不明になり、妹のあたしと探しに行ったのをきっかけに兄が引きこもりから脱したこと。(浮世離れした美しい兄が普通の男の子に)
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砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet 単行本 – 2007/2/28
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どこにも行く場所がなく、そしてどこかに逃げたいと思っていた。そんな13歳の二人の少女が出会った。リアリストの山田なぎさと不思議系転校生の海野藻屑。すべては生きるために、生き残っていくために――。
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA(富士見書房)
- 発売日2007/2/28
- ISBN-104829176342
- ISBN-13978-4829176344
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA(富士見書房); ライトノベル文庫版 (2007/2/28)
- 発売日 : 2007/2/28
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 208ページ
- ISBN-10 : 4829176342
- ISBN-13 : 978-4829176344
- Amazon 売れ筋ランキング: - 296,271位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 7,252位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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2000年デビュー。04年『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』が、ジャンルを超えて高い評価を受け、07年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞を受賞。同書は直木賞にもノミネートされた。08年『私の男』で第138回直木賞受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 GOSICK IV-ゴシック・愚者を代弁せよ- (ISBN-13:978-4044281106)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年5月4日に日本でレビュー済み
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中学の朝読書の時間に読む本がなくて適当に取った本です。
読み始めると面白くて授業中も読むのが辞められなく、
1日で読み終えました。
その頃からもう6年経ち色々な小説を読みましたがこの本だけは忘れられません。
読み始めると面白くて授業中も読むのが辞められなく、
1日で読み終えました。
その頃からもう6年経ち色々な小説を読みましたがこの本だけは忘れられません。
2024年4月25日に日本でレビュー済み
著者のあとがきにもある通り
「じつは、依頼があって書いた原稿ではありませんでした。ある日ふと物語が生まれて、どうしても書きたくなりました」
ほんとそんな感じのする作品でした。
勢いを持って書かれているからか、読むこちら側にも勢いがつく感じがしました。
「じつは、依頼があって書いた原稿ではありませんでした。ある日ふと物語が生まれて、どうしても書きたくなりました」
ほんとそんな感じのする作品でした。
勢いを持って書かれているからか、読むこちら側にも勢いがつく感じがしました。
2024年3月1日に日本でレビュー済み
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高校生の娘はストーリーに病むと言っていましたが母は好きでした。文章自体がきちんとしている印象。
2024年1月6日に日本でレビュー済み
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数年前に読んだけど、また読みたくなって書い直した。
文章の世界に取り込まれる感覚が堪らない。
文章の世界に取り込まれる感覚が堪らない。
2016年11月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
評価が高いので気まぐれで購入して読みました。
薄い。180P位。
起承転結がテンポよくまとまっているのだろうか、それとも小話程度のある区間のみにスポットを当てた話なのか(実際そうでした)、
と予想しながら読み進めました。
感想としては、
「んー、普通・・・」
です。
読みどころは特に無く、かといって意味不明なストーリーでもなく、唯一腑に落ちないのがタイトルの意味、くらいでした。
個人的な例え話で恐縮ですが、似たような感覚を覚えた事があるので記しておきます。
↓
太宰治の「走れメロス」は、大昔から児童文学としても高評価なので、
小学生時代、夏休みの読書感想文の題材として読んでみたけど、全くもって面白くなかった・・・
的な感じがしました。
いい年こいた大人には味気ないのかもしれませんが、もしかしたらティーン世代には良いのかも?
薄い。180P位。
起承転結がテンポよくまとまっているのだろうか、それとも小話程度のある区間のみにスポットを当てた話なのか(実際そうでした)、
と予想しながら読み進めました。
感想としては、
「んー、普通・・・」
です。
読みどころは特に無く、かといって意味不明なストーリーでもなく、唯一腑に落ちないのがタイトルの意味、くらいでした。
個人的な例え話で恐縮ですが、似たような感覚を覚えた事があるので記しておきます。
↓
太宰治の「走れメロス」は、大昔から児童文学としても高評価なので、
小学生時代、夏休みの読書感想文の題材として読んでみたけど、全くもって面白くなかった・・・
的な感じがしました。
いい年こいた大人には味気ないのかもしれませんが、もしかしたらティーン世代には良いのかも?
2023年12月21日に日本でレビュー済み
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表紙に惹かれて買いましたが、中身もとても面白かったです。どんどん先が気になって読み進めていったので、2時間くらいで読み終わりました。
2023年8月22日に日本でレビュー済み
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儚く、ふわふわしたまさに砂糖菓子のような小説です。