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最後のプルチネッラ (Style-F) 単行本 – 2008/4/3
小島 てるみ
(著)
最後のプルチネッラ――それは「最高の喜劇役者」に捧げられるナポリの称号
舞台は劇場の町ナポリ。美貌の貴公子ルカと大道芸人ジェンナーロは、舞台「最後のプルチネッラ」の稽古を通じてナポリを象徴する道化<プルチネッラ>の謎に迫る。ナポリに暮らした著者が描く至福の成長&転生物語!
舞台は劇場の町ナポリ。美貌の貴公子ルカと大道芸人ジェンナーロは、舞台「最後のプルチネッラ」の稽古を通じてナポリを象徴する道化<プルチネッラ>の謎に迫る。ナポリに暮らした著者が描く至福の成長&転生物語!
- 本の長さ255ページ
- 言語日本語
- 出版社富士見書房
- 発売日2008/4/3
- ISBN-10482917661X
- ISBN-13978-4829176610
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登録情報
- 出版社 : 富士見書房 (2008/4/3)
- 発売日 : 2008/4/3
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 255ページ
- ISBN-10 : 482917661X
- ISBN-13 : 978-4829176610
- Amazon 売れ筋ランキング: - 662,812位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 186,272位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年1月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
舞台はナポリ、境遇は違えど演劇に熱い想いをかける少年二人の成長と、謎の道化の物語が交互に展開していきます。決して大長編の作品ではありませんが、登場人物たちの見るナポリの光景、辿ってきた人生がダイレクトに身体に伝わってくる温かい感覚と圧倒的な幸福感のボリュームは相当で、読み終わった今でも、つい何度も本を開いてしまいます。クライマックスには「カーテンコール」という言葉がふさわしく、思わず拍手をしたくなってしまいました。人生という「舞台」を演じる人々のかけがえのない記憶が詰まった宝物のような作品です。
2015年5月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前々から気になっていたこの本。
面白い構成でした。読み返すごとに様々な伏線を見つけることができます。独特な雰囲気につつまれており、読了後はただただ道化師という存在に愛着が湧きました。購入してよかったとおもいます。
面白い構成でした。読み返すごとに様々な伏線を見つけることができます。独特な雰囲気につつまれており、読了後はただただ道化師という存在に愛着が湧きました。購入してよかったとおもいます。
2008年4月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
イタリア、ナポリ、ライバルの少年、演劇、道化、転生。
トランスセクシャル、貧困層、知的障害者。
これらのキーワードが一つでも気にかかった人に、オススメの本。
それぞれの持つ特性を誠実に描写した、すばらしい作品だ。
二人の少年たちの清々しくも若さ溢れる物語と、転生する道化のコミカルで愚かな率直さに溢れた物語が交差する。
優等生の冷たい美少年ルカと、貧しくとも明るく生きるジェンナーロ。
転生して出生、女、出産、病、貧乏、金持ちなどを体験する道化。
彼らが話が進むにつれて、少しずつ変化する様子は、つぼみが花開くように自然で美しい。
丁寧で気迫のこもった、優れたストーリーテリングによって、一息に読み進んだ。
表紙の、光射すカーテンの前に佇む少年の姿に、ルカの、ジェンナーロの、道化の姿が重なる。
同時に刊行された「ヘルマフロディテの体温」も、購入して読みたいと思う。
トランスセクシャル、貧困層、知的障害者。
これらのキーワードが一つでも気にかかった人に、オススメの本。
それぞれの持つ特性を誠実に描写した、すばらしい作品だ。
二人の少年たちの清々しくも若さ溢れる物語と、転生する道化のコミカルで愚かな率直さに溢れた物語が交差する。
優等生の冷たい美少年ルカと、貧しくとも明るく生きるジェンナーロ。
転生して出生、女、出産、病、貧乏、金持ちなどを体験する道化。
彼らが話が進むにつれて、少しずつ変化する様子は、つぼみが花開くように自然で美しい。
丁寧で気迫のこもった、優れたストーリーテリングによって、一息に読み進んだ。
表紙の、光射すカーテンの前に佇む少年の姿に、ルカの、ジェンナーロの、道化の姿が重なる。
同時に刊行された「ヘルマフロディテの体温」も、購入して読みたいと思う。
2010年10月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
年間150冊ほどの読書量です。全ての本を買うお金も無いし、保管場所も手狭になってきたので、まずは図書館で借りて読み、その中で「これはどうしても手元に取って置きたい!」と思った本のみ後で購入しています。今年(2010年)は10月現在で、そのようにして購入した本はたったの2冊です。いわば今年のベスト2と言えましょうか。ひとつは皆川博子著「少女外道」で、もうひとつが本書です。共に読んでいて心と身体が文字通りゾクゾクする読書の喜びに浸れます。と言ってもこの2つ一寸質が異なります。前者が深く沈潜するmaturityのゾクゾク感なら、後者は若さあふれる飛び跳ねるゾクゾク感です。・・・買った本は同僚達に無理やり読ませる困ったクセがあるのですが、本書の評判は最上級です。・・・嗚呼、「おいらの名前はプルチネッラ。ナポリにようこそ!」という小気味の良い決め台詞が頭を離れない今日この頃です。
2008年4月27日に日本でレビュー済み
三島由紀夫の「豊饒の海」を彷彿させる転生の物語。
古代都市ネアポリスから現代のナポリを舞台に、
黒い仮面の道化師を綴じ紐として描かれる少年達の
心の移ろいに夢中になって最後まで一気に読んでしまった。
読後にはベスビオス火山の風景とナポリ湾が目に浮かび
「フニクリ・フニクラ」が聞こえてくるようだ。
古代都市ネアポリスから現代のナポリを舞台に、
黒い仮面の道化師を綴じ紐として描かれる少年達の
心の移ろいに夢中になって最後まで一気に読んでしまった。
読後にはベスビオス火山の風景とナポリ湾が目に浮かび
「フニクリ・フニクラ」が聞こえてくるようだ。
2008年4月10日に日本でレビュー済み
同時デビューの「ヘルマフロディテの体温」が凄かったので買いに行った作品。
華麗で耽美的な筆致で性自認の問題に踏み込んだヘルマフロディテとはだいぶテイストが違い、こちらは爽やかな少年たちの青春ファンタジーでした。
クリムトとモネくらい違う。ライトノベルの版元だからか?
けど、どちらも重層的で緊密な構成と、ナポリを舞台に苛烈なまでの人生を送る多彩な人々の生き様が織り成す圧倒的な「濃さ」は同質。
ひとつの心で生きる結合双生児「双頭の修道士フラ・ディアボロ」とか、盲目だけどとびきり人懐こくて幸せなバイオリン弾きの少年と貴族令嬢の逃避行とか、悪魔の子を身篭った娘と男装の麗人たるスペイン王女の恋とか、挿入されるエピソードひとつひとつが長編で読みたいドラマ。
「ティモレオン」のように鮮烈で、「100万回生きたねこ」のようにせつない幸せに満ちていました。
次回作はあるのかな?
ファンになりました。
華麗で耽美的な筆致で性自認の問題に踏み込んだヘルマフロディテとはだいぶテイストが違い、こちらは爽やかな少年たちの青春ファンタジーでした。
クリムトとモネくらい違う。ライトノベルの版元だからか?
けど、どちらも重層的で緊密な構成と、ナポリを舞台に苛烈なまでの人生を送る多彩な人々の生き様が織り成す圧倒的な「濃さ」は同質。
ひとつの心で生きる結合双生児「双頭の修道士フラ・ディアボロ」とか、盲目だけどとびきり人懐こくて幸せなバイオリン弾きの少年と貴族令嬢の逃避行とか、悪魔の子を身篭った娘と男装の麗人たるスペイン王女の恋とか、挿入されるエピソードひとつひとつが長編で読みたいドラマ。
「ティモレオン」のように鮮烈で、「100万回生きたねこ」のようにせつない幸せに満ちていました。
次回作はあるのかな?
ファンになりました。
2008年5月27日に日本でレビュー済み
初頭から出てくる登場人物は、最高の道化の称号「最後のプルチネッラ」になるという同じ夢を持つ境遇も姿形も全く異なる二人の少年。
ですが、この物語の主役はある一つの純粋な魂です。何度も転生し、様々な人や環境で生と死を繰り返すその魂は、「生きる」という事を次第に学んでゆくのです。
それは子供から大人になるという簡単なものではなく、最後まで彼(或いは彼女)は「きれいなこども」のまま。
さて、「最後のプルチネッラ」を目指す二人の少年とその魂はどう関係しているのか?
それは、この本を読んで知ってください。
数千年続く劇場の街ナポリの歴史や世俗、慣習を織り交ぜながら繰り広げられるファンタジーを是非御一読あれ!
ですが、この物語の主役はある一つの純粋な魂です。何度も転生し、様々な人や環境で生と死を繰り返すその魂は、「生きる」という事を次第に学んでゆくのです。
それは子供から大人になるという簡単なものではなく、最後まで彼(或いは彼女)は「きれいなこども」のまま。
さて、「最後のプルチネッラ」を目指す二人の少年とその魂はどう関係しているのか?
それは、この本を読んで知ってください。
数千年続く劇場の街ナポリの歴史や世俗、慣習を織り交ぜながら繰り広げられるファンタジーを是非御一読あれ!
2009年4月27日に日本でレビュー済み
なんだろう、この圧倒的な多幸感は? 読んでいる途中も、読み終えた後も、物語の登場人物たちともども、ものすごく幸せな気持ちになる。個人的な好みの傾向からいえば、同時デビュー作の「ヘルマフロディテの体温」に軍配があがるかに思われた。しかし、この作品には抗い難い魅力がある。積み上げた数々のエピソード、そのひとつひとつが切なくて、そして幸福だ。ジェンナーロの父が死に至る場面、幼きジェンナーロは、父の死を目の当たりにしながらも、きっと幸せだった。その他にも、幾らでも印象的な場面は列挙することが出来るが、そんなことをしても、この作品の魅力を伝え切ることは出来ない。ぜひとも、読んでもらいたいとしか言い様がない。最後に、作者である小島てるみ氏に・・・「あなたと出逢えて、私は幸せだ」