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ルトワックの“クーデター入門" 単行本(ソフトカバー) – 2018/3/23
エドワード・ルトワック
(著),
奥山 真司
(翻訳)
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購入オプションとあわせ買い
「クーデターはやる気と材料があれば素人でもできる! 」
事実上タブー視されていたクーデターの研究に真正面から取り組み、クーデターのテクニックを紹介するという驚きの内容。
『自滅する中国』(芙蓉書房出版)、『戦争にチャンスを与えよ』『中国4.0』(文春新書)などの著作で、いま注目度がきわめて高い論客エドワード・ルトワックが1968年に発表した衝撃のデビュー作「クーデター入門」が50年の歳月を経て、改訂新バージョンで登場。
「クーデターに適している国とはどんな国か」→ 国家の“弱さ"を知る
「クーデターはどうやって起こされるのか」→ 予測し、防衛する方法を知る
「こんなものを書いて読者を誤らせ危険な目に遭わせることにならないか?」という疑問に対し、ルトワックははっきりと答える。
「クーデターはすでにいたるところで起きている。この本でクーデターのやり方を学べば“クーデターの民主化"への一歩になり、すべてのリベラルな心の持ち主が賞賛するだろう」
本書の初版本をベースにして映画『パワープレイ』(1978年)が制作され、「アラビアのロレンス」でも名高いピーター・オトゥールが悪役を怪演するなど、出版当時は英語圏でもかなり話題になり、結果的に17の言語に翻訳されている。
事実上タブー視されていたクーデターの研究に真正面から取り組み、クーデターのテクニックを紹介するという驚きの内容。
『自滅する中国』(芙蓉書房出版)、『戦争にチャンスを与えよ』『中国4.0』(文春新書)などの著作で、いま注目度がきわめて高い論客エドワード・ルトワックが1968年に発表した衝撃のデビュー作「クーデター入門」が50年の歳月を経て、改訂新バージョンで登場。
「クーデターに適している国とはどんな国か」→ 国家の“弱さ"を知る
「クーデターはどうやって起こされるのか」→ 予測し、防衛する方法を知る
「こんなものを書いて読者を誤らせ危険な目に遭わせることにならないか?」という疑問に対し、ルトワックははっきりと答える。
「クーデターはすでにいたるところで起きている。この本でクーデターのやり方を学べば“クーデターの民主化"への一歩になり、すべてのリベラルな心の持ち主が賞賛するだろう」
本書の初版本をベースにして映画『パワープレイ』(1978年)が制作され、「アラビアのロレンス」でも名高いピーター・オトゥールが悪役を怪演するなど、出版当時は英語圏でもかなり話題になり、結果的に17の言語に翻訳されている。
- 本の長さ336ページ
- 言語日本語
- 出版社芙蓉書房出版
- 発売日2018/3/23
- ISBN-104829507276
- ISBN-13978-4829507278
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商品の説明
著者について
Edward Luttwak
ワシントンにある大手シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)の上級アドバイザー。戦略家であり、歴史家、経済学者、国防アドバイザーとしての顔も持つ。国防省の官僚や軍のアドバイザー、そしてホワイトハウスの国家安全保障会議のメンバーを務めた経歴もあり。米国だけでなく、日本を含む世界各国の政府や高級士官学校でレクチャーやブリーフィングを行う。1942年、ルーマニアのトランシルヴァニア地方のアラド生まれ。イタリアやイギリス(英軍)で教育を受け、ロンドン大学(LSE)で経済学で学位を取った後、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学で1975年に博士号を取得。同年国防省長官府に任用される。専門は軍事史、軍事戦略研究、安全保障論。著書は約20ヵ国語に翻訳されている。邦訳には『クーデター入門』(徳間書店)、『ペンタゴン』(光文社)、『アメリカンドリームの終焉』(飛鳥新社)、『ターボ資本主義』(TBSブリタニカ)、『エドワード・ルトワックの戦略論』(毎日新聞社)、『自滅する中国』(芙蓉書房出版)、『中国4.0』(文春新書)、『戦争にチャンスを与えよ』(文春新書)がある。
ワシントンにある大手シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)の上級アドバイザー。戦略家であり、歴史家、経済学者、国防アドバイザーとしての顔も持つ。国防省の官僚や軍のアドバイザー、そしてホワイトハウスの国家安全保障会議のメンバーを務めた経歴もあり。米国だけでなく、日本を含む世界各国の政府や高級士官学校でレクチャーやブリーフィングを行う。1942年、ルーマニアのトランシルヴァニア地方のアラド生まれ。イタリアやイギリス(英軍)で教育を受け、ロンドン大学(LSE)で経済学で学位を取った後、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学で1975年に博士号を取得。同年国防省長官府に任用される。専門は軍事史、軍事戦略研究、安全保障論。著書は約20ヵ国語に翻訳されている。邦訳には『クーデター入門』(徳間書店)、『ペンタゴン』(光文社)、『アメリカンドリームの終焉』(飛鳥新社)、『ターボ資本主義』(TBSブリタニカ)、『エドワード・ルトワックの戦略論』(毎日新聞社)、『自滅する中国』(芙蓉書房出版)、『中国4.0』(文春新書)、『戦争にチャンスを与えよ』(文春新書)がある。
登録情報
- 出版社 : 芙蓉書房出版 (2018/3/23)
- 発売日 : 2018/3/23
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 336ページ
- ISBN-10 : 4829507276
- ISBN-13 : 978-4829507278
- Amazon 売れ筋ランキング: - 38,391位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 544位政治 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年7月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても面白い、他のルトワックも読んでみます
2019年1月7日に日本でレビュー済み
各国で起こったクーデターの事例を分析し、そこからクーデターを成功させる法則をマニュアル化した、というのが本書。
実際にマニュアルとして使えるかはさておき。
(実際、某国のクーデターを実行した将官が本書を読んでいたという話も。それ自体は失敗に終わったそうだが…)
非常に興味深い指摘があった。
それは、クーデターが起こる国には、かならず「腐敗」が存在するということだ。
ありていにいえば、たとえば国庫の税収の半分が大統領とその周辺の懐に入っているような「腐敗した国家」でないと、クーデターを起こすメリットがない、ということでもある。
クーデターが失敗すれば、首謀者の命の保証はない。武力による政権奪取とはある種の「賭け」である。
その大きなリスクに見合うリターンが用意されている国というのは、政治的に未熟で、腐敗した国家と相場が決まっているのだ。
恣意的に税を徴収して国民を搾取できるとか、予算のチェック機構が皆無で莫大な使途不明金を生み出せるとか、そういった国でなければ、命がけのクーデターを起こして政権を奪取する「うまみ」がないのである。
これがまともな議会政治の機構を擁する国家であれば、クーデターを起こすより、素直に議会政治に参入して政権獲得を目指す方が、よほどローリスクで確実といえる。
しかも成熟した国の首相なり大統領なりは、その収入も権限もきわめて限られている。
例えば、日本国首相の年収は数千万円程度と聞く。
権限も、個人的に気に入らない人間を裁判なしで収容所送りにする事などできない。
そんな程度の地位を、クーデターで奪取する意味があるだろうか?
あるいは、「腐敗した国を立て直す」という清廉な動機から、実行者がクーデターを起こす場合もあるかもしれない。
その場合も、腐敗している国には事実上まともな手続きで政治構造を改変するプロセスが存在しないので(議会はあるが全くのお飾りとか)、改革を志す者はクーデターという手段に訴えるしかない。
その意味でいえば、我が国はギリギリ成熟した国家といえる気もする。
実際にマニュアルとして使えるかはさておき。
(実際、某国のクーデターを実行した将官が本書を読んでいたという話も。それ自体は失敗に終わったそうだが…)
非常に興味深い指摘があった。
それは、クーデターが起こる国には、かならず「腐敗」が存在するということだ。
ありていにいえば、たとえば国庫の税収の半分が大統領とその周辺の懐に入っているような「腐敗した国家」でないと、クーデターを起こすメリットがない、ということでもある。
クーデターが失敗すれば、首謀者の命の保証はない。武力による政権奪取とはある種の「賭け」である。
その大きなリスクに見合うリターンが用意されている国というのは、政治的に未熟で、腐敗した国家と相場が決まっているのだ。
恣意的に税を徴収して国民を搾取できるとか、予算のチェック機構が皆無で莫大な使途不明金を生み出せるとか、そういった国でなければ、命がけのクーデターを起こして政権を奪取する「うまみ」がないのである。
これがまともな議会政治の機構を擁する国家であれば、クーデターを起こすより、素直に議会政治に参入して政権獲得を目指す方が、よほどローリスクで確実といえる。
しかも成熟した国の首相なり大統領なりは、その収入も権限もきわめて限られている。
例えば、日本国首相の年収は数千万円程度と聞く。
権限も、個人的に気に入らない人間を裁判なしで収容所送りにする事などできない。
そんな程度の地位を、クーデターで奪取する意味があるだろうか?
あるいは、「腐敗した国を立て直す」という清廉な動機から、実行者がクーデターを起こす場合もあるかもしれない。
その場合も、腐敗している国には事実上まともな手続きで政治構造を改変するプロセスが存在しないので(議会はあるが全くのお飾りとか)、改革を志す者はクーデターという手段に訴えるしかない。
その意味でいえば、我が国はギリギリ成熟した国家といえる気もする。
2018年9月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
序文について、ここ十数年の振り返りのような前文があるので、導入がしっかりしていて読みやすいです。
前文でクーデターの発生は予測不可能だ!と言い切っていますが、否、クーデターにはパターンがあるとも指摘しています。予測でないから研究しなくていい、というようなことではなく、パターンに注目すれば、準備が必要かもしれない、材料が必要かもしれない、そういった視点で掘り下げていけば、クーデターが発生する土壌がわかるのではないのか、さらに、学術的な見地から構築したクーデターのパターンを、実行のためのテクニックに置き換えることで、クーデターの実行または抑止ができるのではないのか、という書籍です。
著作内でも触れられていますが、あくまでも政治的に中道かつ学術的な見地からの書物なので、これによってクーデターが起こっても、著者の知るところではない、とまでも言い切ってます。
防御するときに最も必要なのは攻撃者の視点です。
前文でクーデターの発生は予測不可能だ!と言い切っていますが、否、クーデターにはパターンがあるとも指摘しています。予測でないから研究しなくていい、というようなことではなく、パターンに注目すれば、準備が必要かもしれない、材料が必要かもしれない、そういった視点で掘り下げていけば、クーデターが発生する土壌がわかるのではないのか、さらに、学術的な見地から構築したクーデターのパターンを、実行のためのテクニックに置き換えることで、クーデターの実行または抑止ができるのではないのか、という書籍です。
著作内でも触れられていますが、あくまでも政治的に中道かつ学術的な見地からの書物なので、これによってクーデターが起こっても、著者の知るところではない、とまでも言い切ってます。
防御するときに最も必要なのは攻撃者の視点です。
2019年3月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容はよいのだが、読み慣れていない文章でちょっと大変。
細切れ読書では章末の注釈と本文を行き来しているうちに時間切れになって、
なかなか先に進まない。
細切れ読書では章末の注釈と本文を行き来しているうちに時間切れになって、
なかなか先に進まない。
2018年3月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
絶版中に大枚はたいて買っても後悔しなかった内容。というかそのほうが満足感高かったろうな、とへんな後悔中。
追)改定版だし、ルトワックの人となりを知っている青山さんの翻訳なので、こんなに安くていいのかとも言える。
追)改定版だし、ルトワックの人となりを知っている青山さんの翻訳なので、こんなに安くていいのかとも言える。
2019年3月21日に日本でレビュー済み
人間社会がある限り
永遠に残り続ける
「国を動かす権力」という存在。
その「国を動かす権力」なるものをいかに乗っ取るか?
を具体的に解説した前代未聞の内容です。
国のパワーとは何か?
何が国のパワーなのか?
国のパワーを動かすにはどうすればいいのか?
について、
クーデタというテーマを通して
具体的に記しています。
国のパワーとはどういうもので、どういう特質を
持っているのか?を赤裸々にした、
ひじょうに珍しく面白く、実際の役に立つ本ですね。
これらのことは、
政治を考える上でとても大切ですが、
ほとんど考究された形跡がありません。
というより、
研究はされているが、表に出ていない
というほうが正確なのかもしれません。
クーデタがテーマのせいか、
とにかく記述が具体的。
権力奪取後にパワーとパワーのバランスをいかに操るか?
など、最前線に的確な指示を与える上で欠かせない
ポイントも網羅しています。
世界で一番安定した政府と国家を持つわが国では
クーデタをあまり意識・注目せずに生きてゆけるが、
他の国の政府には常時クーデタの危険にさらされて
いるといって過言ではないところも多いです。
そういう弱い政府を持つ国の関係者にとっては、
クーデタを阻止する研究材料として大きな価値を
持つことになるでしょう。
監訳者も指摘する
「倫理的にどうなのよ?」
という大問題はあるものの、
毒は薬になる
ということわざを思い起こさせる内容。
応用範囲がほぼ無限で、
研究対象としては面白いと思いますが、
知る限り、現時点で他に類書はなく、
今後も出ないのではないのでは?
後世、
時代の限界にチャレンジした書
として評価を受けることは間違いないでしょう。
永遠に残り続ける
「国を動かす権力」という存在。
その「国を動かす権力」なるものをいかに乗っ取るか?
を具体的に解説した前代未聞の内容です。
国のパワーとは何か?
何が国のパワーなのか?
国のパワーを動かすにはどうすればいいのか?
について、
クーデタというテーマを通して
具体的に記しています。
国のパワーとはどういうもので、どういう特質を
持っているのか?を赤裸々にした、
ひじょうに珍しく面白く、実際の役に立つ本ですね。
これらのことは、
政治を考える上でとても大切ですが、
ほとんど考究された形跡がありません。
というより、
研究はされているが、表に出ていない
というほうが正確なのかもしれません。
クーデタがテーマのせいか、
とにかく記述が具体的。
権力奪取後にパワーとパワーのバランスをいかに操るか?
など、最前線に的確な指示を与える上で欠かせない
ポイントも網羅しています。
世界で一番安定した政府と国家を持つわが国では
クーデタをあまり意識・注目せずに生きてゆけるが、
他の国の政府には常時クーデタの危険にさらされて
いるといって過言ではないところも多いです。
そういう弱い政府を持つ国の関係者にとっては、
クーデタを阻止する研究材料として大きな価値を
持つことになるでしょう。
監訳者も指摘する
「倫理的にどうなのよ?」
という大問題はあるものの、
毒は薬になる
ということわざを思い起こさせる内容。
応用範囲がほぼ無限で、
研究対象としては面白いと思いますが、
知る限り、現時点で他に類書はなく、
今後も出ないのではないのでは?
後世、
時代の限界にチャレンジした書
として評価を受けることは間違いないでしょう。
2018年5月5日に日本でレビュー済み
著者はわざと乱暴な言い方をする傾向があるように感じます。
実際に中身を読んでみたら、クーデターの良し悪しについては一切著者は興味を示しておらず、この約半世紀ほどの間に世界中で起きたクーデター(600件を超えるといいます!)をただ客観的に分析し、成功例と失敗例の違いは何だったのかを学問的に論じてるだけです。普通に論じればいいだけなのにわざわざ入門書の体裁をとる必要があるのかと思いますが、前著「戦争にチャンスを与えよ」もわざとああいう野蛮なタイトルにするあたり、たぶん確信犯なのでしょう。
(前著は実際に読んでみたら、紛争が起きた時にはその地域を早く平和しようと考えて外部勢力が介入するよりも放っておいた方がむしろ結局は犠牲者の数はまだマシで済んでいる、という皮肉な現実を指摘してるだけなのですが。)
そして、著者のその乱暴さは長所と表裏一体でもあります。倫理上の良し悪しを一切問わず、感情を交えず、ただ客観的に戦争や戦略を論じるがゆえに、彼の文章は逆にどこか理系研究者のような誠実さを感じさせ、説得力を覚えるのです。
本書では途上国のみならず先進国についても論じてます。一般に先進国の政治構造は柔軟でクーデターは起こりにくいとしながらも一定条件を満たした場合はその限りではない(1958年のフランスなど)とし、現在ではイタリアが最も起こりやすいだろうと述べています。また、その国が中央集権的であればあるほど(あるいは少数の地域が事実上全国を支配していると)クーデターは起こしやすいとし、例としてナイジェリアを挙げています。
細かなクーデターの過程についても論じていて、もし軍を引き込むなら大隊単位で働きかけろだとか、警察は基本的に無視していいが機動憲兵隊がいる場合は別だとか、政治勢力への根回しや大衆への働きかけも重要だとか、政府要人を逃さないためにも政府側部隊の侵入を防ぐためにも空港は封鎖しろだとか、色々なことを成功例・失敗例を挙げて説明してます。
日本でいまどきクーデターをやろうなんて人はむかし学生運動なんてやってた恥ずかしい人以外いないでしょうが、例えば商社マンで取引先の国でクーデターが起きた時に事態が長引きそうかどうかを予測する上で本書は役に立つかもしれません。
個人的には、たとえクーデターに成功しても、新政権はその後の経済政策で大抵失敗し、弾圧やプロパガンダの流布でその失敗をなんとか誤魔化すことが多いという著者の指摘が一番興味深く感じました。
実際に中身を読んでみたら、クーデターの良し悪しについては一切著者は興味を示しておらず、この約半世紀ほどの間に世界中で起きたクーデター(600件を超えるといいます!)をただ客観的に分析し、成功例と失敗例の違いは何だったのかを学問的に論じてるだけです。普通に論じればいいだけなのにわざわざ入門書の体裁をとる必要があるのかと思いますが、前著「戦争にチャンスを与えよ」もわざとああいう野蛮なタイトルにするあたり、たぶん確信犯なのでしょう。
(前著は実際に読んでみたら、紛争が起きた時にはその地域を早く平和しようと考えて外部勢力が介入するよりも放っておいた方がむしろ結局は犠牲者の数はまだマシで済んでいる、という皮肉な現実を指摘してるだけなのですが。)
そして、著者のその乱暴さは長所と表裏一体でもあります。倫理上の良し悪しを一切問わず、感情を交えず、ただ客観的に戦争や戦略を論じるがゆえに、彼の文章は逆にどこか理系研究者のような誠実さを感じさせ、説得力を覚えるのです。
本書では途上国のみならず先進国についても論じてます。一般に先進国の政治構造は柔軟でクーデターは起こりにくいとしながらも一定条件を満たした場合はその限りではない(1958年のフランスなど)とし、現在ではイタリアが最も起こりやすいだろうと述べています。また、その国が中央集権的であればあるほど(あるいは少数の地域が事実上全国を支配していると)クーデターは起こしやすいとし、例としてナイジェリアを挙げています。
細かなクーデターの過程についても論じていて、もし軍を引き込むなら大隊単位で働きかけろだとか、警察は基本的に無視していいが機動憲兵隊がいる場合は別だとか、政治勢力への根回しや大衆への働きかけも重要だとか、政府要人を逃さないためにも政府側部隊の侵入を防ぐためにも空港は封鎖しろだとか、色々なことを成功例・失敗例を挙げて説明してます。
日本でいまどきクーデターをやろうなんて人はむかし学生運動なんてやってた恥ずかしい人以外いないでしょうが、例えば商社マンで取引先の国でクーデターが起きた時に事態が長引きそうかどうかを予測する上で本書は役に立つかもしれません。
個人的には、たとえクーデターに成功しても、新政権はその後の経済政策で大抵失敗し、弾圧やプロパガンダの流布でその失敗をなんとか誤魔化すことが多いという著者の指摘が一番興味深く感じました。
2018年11月2日に日本でレビュー済み
クーデタのノウハウについて細かく記した世紀の奇書と言っていいだろう。戦争のプロはいても、クーデタのプロはそういない。何度もクーデタをしなければならない国は腐っているし、それを繰り返す奴は政治的に無能だろう。というわけで、クーデタは、戦争と違って、まともな教科書がない。そんななかに、クーデタの教本が登場したのだから、著者にいわせれば、クーデタをする側、政権を守る側の教則本となっていたらしい。著者のようにさまざまな経験をし、他者と異なる見方が当たりまえのようにできる人間であって、初めて成せる業だろう。
著者の集めてきたクーデタの事例は、1946年以後のものだ。したがって、日本の話はほとんどないが、巻末に失敗事例として三島事件があがっている。えっ、こんなお粗末な事件がクーデタだったとはびっくり。クーデタの首謀者に一部の官僚としているが、著者の見立てでは、三島は官僚を動かしていたのか。いや、三島が元官僚であったことから、著者に誤解があったのか。いずれにせよ,著者の経歴上、東アジアの事例にはほとんど言及がない。
日本人として残念なのは、1945年以前の事例に踏み込みがないところだ。戦前の日本には、事例が溢れすぎている。著者がどう解析するか知りたかった。
著者の主張によれば、絶対的なシンボルを占拠せねばクーデタは失敗に終わりやすい。では、日本ではどこかは自明だろう。2・26事件では、クーデタ側による宮城占拠、あるいは宮中参内による新組閣直訴の発想がなかった。いや、畏れ多くてできなかったのだろうが、これが命取りになった。最後は、最低限中立にとどめねばならなかったはずの昭和天皇に敵と宣言されてしまった。
一方、お調子者の橋本欣五郎の画策した十月事件には、海軍の英雄・東郷平八郎の宮中参内による組閣が計画にあった。昭和天皇へのアプローチを視野に入れていた点では、まだ成功の確率がわずかながらあったということだろう。昭和20年8月の宮城事件となると、クーデタ側は宮城占拠に出たはいいが、昭和天皇に対してなんらアプローチできなかった。
いかにいまの天皇陛下に大権がないとはいえ、これからの日本でもしクーデタを企画するとしたら、天皇に敵視されないことが、最低限の成功条件だろう。日本のクーデタはむずかしい。だからこそ、著者にちょこっと言及してほしかった。
また、クーデタを成功させた側は、経済政策にただちにとりかかってはいけないという著者の主張もおもしろい。著者はガーナのエンクルマの事例をもってきているが、この点では韓国の朴正煕大統領も同じだろう。経済発展は民度をあげる。意識の高くなった市民からすれば、独裁者は打倒の対称となりやすいのだ。
本書で唯一残念なのは、日本語訳がこなれていないことだ。ルトワックの訳では定評のある訳者だけに、どうしちゃったんだろうと思う。
著者の集めてきたクーデタの事例は、1946年以後のものだ。したがって、日本の話はほとんどないが、巻末に失敗事例として三島事件があがっている。えっ、こんなお粗末な事件がクーデタだったとはびっくり。クーデタの首謀者に一部の官僚としているが、著者の見立てでは、三島は官僚を動かしていたのか。いや、三島が元官僚であったことから、著者に誤解があったのか。いずれにせよ,著者の経歴上、東アジアの事例にはほとんど言及がない。
日本人として残念なのは、1945年以前の事例に踏み込みがないところだ。戦前の日本には、事例が溢れすぎている。著者がどう解析するか知りたかった。
著者の主張によれば、絶対的なシンボルを占拠せねばクーデタは失敗に終わりやすい。では、日本ではどこかは自明だろう。2・26事件では、クーデタ側による宮城占拠、あるいは宮中参内による新組閣直訴の発想がなかった。いや、畏れ多くてできなかったのだろうが、これが命取りになった。最後は、最低限中立にとどめねばならなかったはずの昭和天皇に敵と宣言されてしまった。
一方、お調子者の橋本欣五郎の画策した十月事件には、海軍の英雄・東郷平八郎の宮中参内による組閣が計画にあった。昭和天皇へのアプローチを視野に入れていた点では、まだ成功の確率がわずかながらあったということだろう。昭和20年8月の宮城事件となると、クーデタ側は宮城占拠に出たはいいが、昭和天皇に対してなんらアプローチできなかった。
いかにいまの天皇陛下に大権がないとはいえ、これからの日本でもしクーデタを企画するとしたら、天皇に敵視されないことが、最低限の成功条件だろう。日本のクーデタはむずかしい。だからこそ、著者にちょこっと言及してほしかった。
また、クーデタを成功させた側は、経済政策にただちにとりかかってはいけないという著者の主張もおもしろい。著者はガーナのエンクルマの事例をもってきているが、この点では韓国の朴正煕大統領も同じだろう。経済発展は民度をあげる。意識の高くなった市民からすれば、独裁者は打倒の対称となりやすいのだ。
本書で唯一残念なのは、日本語訳がこなれていないことだ。ルトワックの訳では定評のある訳者だけに、どうしちゃったんだろうと思う。