著者は 『論語古義』の出現を、
「あえて<世界史>的といってよい思想的事件である。」(序 p. 17)
と書かれていますが、この事件の事件性を感得するためには、
あらかじめ朱子学がどんなものであるかを かなり知っておく
必要があるでしょう。
小島 毅『朱子学と陽明学 (ちくま学芸文庫) 』は
よい予備知識を与えてくれると思います。
◯
仁斎先生の「訳・注解・大意・論注」は
すべて現代語訳されていて、原文は
読むことができませんが、『論語古義』自体
手に入れることは易しくありませんので、
現代語訳を読めるだけでも貴重だと思います。
追記: 2019/5/12
上に 馬鹿なレビューを書いてしまって
申し訳ありませんでした。
この『仁斎論語』上下を読んでから
『童子問』を何度か読み、『論語』『孟子』も読み、
相良亨「人倫日用の中の超越ーー伊藤仁斎について」
(『超越の思想』所収)を読み、子安宣邦『伊藤仁斎の世界』を
かじってから 『仁斎論語』に戻って来ましたら、
仁斎先生の この『論語古義』がいかに素晴らしい
著作であるかが感得できて来ました。
「人生いかに生きるべきか」という問いに対する
率直かつ深みのある答えが、各ページごとに書いてあります。
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仁斎論語 『論語古義』現代語訳と評釈 単行本 – 2017/8/28
子安 宣邦
(著)
伊藤仁斎(1627-1705)による『論語』の再発見・思想的体験の記録である『論語古義』を現代語訳。『論語』テキストの新たな基準として提示する。上巻は「学而第一」から「郷党第十」を収録。
- 本の長さ392ページ
- 言語日本語
- 出版社ぺりかん社
- 発売日2017/8/28
- ISBN-104831514837
- ISBN-13978-4831514837
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商品の説明
出版社からのコメント
朱子学に立脚し『論語』を再発見した17世紀京都の学者・伊藤仁斎による思想革命『論語古義』の現代語訳と評釈。
著者について
子安 宣邦(コヤス・ノブクニ) 1933年生。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科(倫理学専攻)修了。文学博士。大阪大学名誉教授。日本思想史学会元会長。専攻-日本思想史、倫理学。
主著:『江戸思想史講義』『宣長学講義』『徂徠学講義』『漢字論』『思想史家が読む論語』(岩波書店)、『伊藤仁斎の世界』『平田篤胤の世界』『方法としての江戸』『仁斎学講義』(ぺりかん社)、『<アジア>はどう語られて来たか』『昭和とは何であったか』『「大正」を読み直す』(藤原書店)、『鬼神論』『歎異抄の近代』(白澤社)、『国家と祭祀』『<近代の超克>とは何か』『和辻倫理学を読む』『日本人は中国をどう語ってきたか』(青土社)。
主著:『江戸思想史講義』『宣長学講義』『徂徠学講義』『漢字論』『思想史家が読む論語』(岩波書店)、『伊藤仁斎の世界』『平田篤胤の世界』『方法としての江戸』『仁斎学講義』(ぺりかん社)、『<アジア>はどう語られて来たか』『昭和とは何であったか』『「大正」を読み直す』(藤原書店)、『鬼神論』『歎異抄の近代』(白澤社)、『国家と祭祀』『<近代の超克>とは何か』『和辻倫理学を読む』『日本人は中国をどう語ってきたか』(青土社)。
登録情報
- 出版社 : ぺりかん社 (2017/8/28)
- 発売日 : 2017/8/28
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 392ページ
- ISBN-10 : 4831514837
- ISBN-13 : 978-4831514837
- Amazon 売れ筋ランキング: - 286,152位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,158位東洋思想
- カスタマーレビュー:
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