本作はさえない田舎のさえない農家(桃次郎談)の日常を描いたコメディ。
一応主人公らしき櫛灘桃次郎は農家の息子。男の中の男、不良の中の不良になるのを夢見ても、周りがのどかなせいで空回り。結局良い農家の兄ちゃんに留まってしまいます。そんな彼には、親の決めた許嫁・此花さくら(表紙の女の子)がいた。勝手に決められた結婚に反発する桃次郎だが、農家のお嫁さんになるため畑仕事に頑張るさくらのほよよんさに、やっぱり空回り。
……って、いつの漫画の設定じゃーっ!
なんて古さというより懐かしさを感じさせる本作。登場人物がみんな良い人で、都会生活に疲れたらこんな場所で暮らしたいなぁと思わせてくれます。
特にさくらの妹の小姫ちゃんは、ツッコミのあまりのかわいらしさ、方向の明後日ぶりについ顔がほころびてしまいます。きっと将来は素敵なクリキントンになるでしょう。
顔のパーツ(特に口)が中心からちょっとずれた人物の描き方は独特で、人によっては苦笑いするでしょうが、読んでいくにつれ、この顔形がなんともいえない味を出してきます。あまりにも整いすぎる顔だとかえって面白みがないのと逆ですね。
日常系らしく、事件らしい事件も起こりません。桃次郎の目指せ不良設定も時々思い出したように語られるものの、それ以上に野菜に詳しい好青年として描写されるため、後半になると無理矢理感が大きくなります。個人的にはこのネタ、もう少し使っても良かったのではと思いますが。
しかし、その程度事は気にならないくらいの心地よい空気がこの作品にはあります。野菜のように甘く、体に良い空気に浸るのも良いでしょう。
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野菜畑でつかまえて (1) (まんがタイムコミックス) コミック – 2012/1/7
まつもと 剛志
(著)
- 本の長さ112ページ
- 言語日本語
- 出版社芳文社
- 発売日2012/1/7
- ISBN-104832250396
- ISBN-13978-4832250390
登録情報
- 出版社 : 芳文社 (2012/1/7)
- 発売日 : 2012/1/7
- 言語 : 日本語
- コミック : 112ページ
- ISBN-10 : 4832250396
- ISBN-13 : 978-4832250390
- Amazon 売れ筋ランキング: - 552,300位コミック
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年1月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2012年1月7日に日本でレビュー済み
みていただければお分かりかと思いますが、表題は有名な小説のオマージュとなっています。しかしその内容はライ麦畑のような内容ではなく、畑仕事全般、土いじりを趣味にする女の子と、不良を目指し日々葛藤する男の子がその二人の周りの大人たちによって少しずつ大人になっていく・・・といったような話です(しかしこう書くとやはり小説を参考にしているように感じられますね)
作風については作者のこれまでの作品と大きく異なる部分はありません。よい意味で安心して、悪い意味であまり発展しないものを感じますが、僕はまつもと剛志さんの作風が大好きなので★4つとさせていただきます。
なお、表紙および1ページ目のカラーには[the catcher in the vegetable garden]とありますが、3p、9p、15pといった連載時1p目だったところの作品名には[the catcher in the vegetable field]とあります
どちらが正しいのでしょうかw 今後の修正でどっちになるのかも楽しみにしたいです。
作風については作者のこれまでの作品と大きく異なる部分はありません。よい意味で安心して、悪い意味であまり発展しないものを感じますが、僕はまつもと剛志さんの作風が大好きなので★4つとさせていただきます。
なお、表紙および1ページ目のカラーには[the catcher in the vegetable garden]とありますが、3p、9p、15pといった連載時1p目だったところの作品名には[the catcher in the vegetable field]とあります
どちらが正しいのでしょうかw 今後の修正でどっちになるのかも楽しみにしたいです。
2012年1月8日に日本でレビュー済み
田舎で生活してほっこりしたい人向けの作品です。
農業については、豆知識くらいのものがちょくちょく出てくる程度ですが
農作業大好きなヒロインがとにかくかわいいです。
あまりオチのあるような四コマではありませんが
カントリーライフに憧れている人は十分に楽しめるのではないでしょうか。
農業については、豆知識くらいのものがちょくちょく出てくる程度ですが
農作業大好きなヒロインがとにかくかわいいです。
あまりオチのあるような四コマではありませんが
カントリーライフに憧れている人は十分に楽しめるのではないでしょうか。
2012年1月7日に日本でレビュー済み
畑の広がる農村を舞台にした,素朴な若者たちの物語。
田舎暮らしに辟易して,不良にあこがれていながら,何気に野菜に対する博識を持っている桃次郎と,野菜大好きな眼鏡っ娘・さくらの,ほのぼのとした関係が良く,ボケたりツッコんだりと笑わせてくれる。二人の関係は,まだ幼なじみレベルであるが,今後,思春期らしい純愛に育っていくかどうか見ものである。日盛りの野菜のように,二人の愛がすくすくと育っていってほしい。
桃次郎を農家の後継者にしようと目論むお父さんや,つかみ所のない姉・月子,東京から療養のためと称してやってきた転校生・鈴芽など,登場する脇キャラたちもそれぞれいい味を出しており,まさに上質の野菜料理が並んでいるような世界観をお楽しみいただきたい。
田舎暮らしに辟易して,不良にあこがれていながら,何気に野菜に対する博識を持っている桃次郎と,野菜大好きな眼鏡っ娘・さくらの,ほのぼのとした関係が良く,ボケたりツッコんだりと笑わせてくれる。二人の関係は,まだ幼なじみレベルであるが,今後,思春期らしい純愛に育っていくかどうか見ものである。日盛りの野菜のように,二人の愛がすくすくと育っていってほしい。
桃次郎を農家の後継者にしようと目論むお父さんや,つかみ所のない姉・月子,東京から療養のためと称してやってきた転校生・鈴芽など,登場する脇キャラたちもそれぞれいい味を出しており,まさに上質の野菜料理が並んでいるような世界観をお楽しみいただきたい。