先生に恋する女子高生。学園恋愛ものとしては、これだけで一つのジャンルが作れてしまうのではと思うほど設定としては陳腐。しかし、だからこそツボにはまったときはとても素敵な恋漫画になります。この作品が正にそう。
ちょっとしたきっかけから担任のセンセイに恋した少女・加藤つぐみ。センセイと挨拶するだけで一日幸せになり、過去の恥ずかしい出来事を思い出しては「一年前の私、滅びろ…ッ!」と黒歴史化を目論む。その戸惑いと嬉しさとオタオタっぷりは、友達ならずとも応援したくなります。この手の恋愛模様は、4コマ漫画の場合つい大げさな描写に走りがちですが、本作品ではとても丁寧に、ゆっくりと(つぐみが恋を自覚するまでに4話かけている)、それでいてけっして退屈させないように描いています。
本作の舞台は高校、しかも一巻途中で三年に進級します。この年齢なら読者サービス……もとい、お色気シーンなどもありそうなのですが、本作ではなし。つぐみ自身、精神面も行動面もとことん初心な少女として描かれています。恋されるセンセイもこの時点では彼女のことは一生徒としか見ておらず、それだけに彼女の届きそうにない初心な恋心がズキンと来ます。
恋愛漫画の主役は人ではなく心なのだと実感です。
恋愛もののクライマックスを最終ページの最後のコマにもってきただけに、2巻以降の「好きなだけじゃ嫌、好きになって欲しい」というニュー・加藤つぐみが楽しみです。
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センセイあのね? (1) (まんがタイムコミックス) コミック – 2012/5/7
小石川 ふに
(著)
- 本の長さ111ページ
- 言語日本語
- 出版社芳文社
- 発売日2012/5/7
- ISBN-104832250760
- ISBN-13978-4832250765
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登録情報
- 出版社 : 芳文社 (2012/5/7)
- 発売日 : 2012/5/7
- 言語 : 日本語
- コミック : 111ページ
- ISBN-10 : 4832250760
- ISBN-13 : 978-4832250765
- Amazon 売れ筋ランキング: - 536,347位コミック
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2012年5月12日に日本でレビュー済み
学校の先生に片思いする女子高生という,恋愛漫画の本流を行くものであるが,ここまで直球だとかえって新鮮な感覚で読める。
それまで何とも思っていなかった先生にひとかたならぬ思いを抱くようになり,それをやっと恋だと自覚し,何気ない出来事に一喜一憂したり・・そんな揺れ動く女の子の姿を清々しく描いており,現実の世界でも充分起こりえるエピソードばかり散りばめられており,とても共感できる。
恋するつぐみのアタフタした仕草を暖かい眼で観察するマリと越後屋さん(このネーミング,いいねえ!)の二人の存在も良い隠し味になっていて素晴らしい。
失われた青春の一コマを思い出させてくれるような,素敵な漫画である。
それまで何とも思っていなかった先生にひとかたならぬ思いを抱くようになり,それをやっと恋だと自覚し,何気ない出来事に一喜一憂したり・・そんな揺れ動く女の子の姿を清々しく描いており,現実の世界でも充分起こりえるエピソードばかり散りばめられており,とても共感できる。
恋するつぐみのアタフタした仕草を暖かい眼で観察するマリと越後屋さん(このネーミング,いいねえ!)の二人の存在も良い隠し味になっていて素晴らしい。
失われた青春の一コマを思い出させてくれるような,素敵な漫画である。
2012年5月10日に日本でレビュー済み
女生徒が先生に抱く一途な恋心を描いた作品は、これまでいくつもあり、そのいくつかは名作だと思いますが、この作品はちょっと違う展開です。
登場人物の関係性をきちんと描いた後に、主人公は先生に直接告白をします。初めて抱いた恋心に揺れる主人公の心の動きをきちんと描く、というスタンスがしっかりしたまま、このあと、どう展開させるかが、楽しみな作品です。
登場人物の関係性をきちんと描いた後に、主人公は先生に直接告白をします。初めて抱いた恋心に揺れる主人公の心の動きをきちんと描く、というスタンスがしっかりしたまま、このあと、どう展開させるかが、楽しみな作品です。
2012年5月26日に日本でレビュー済み
あこがれの人は自分のこと、どう思ってるかな〜と日々想像して嬉しくなったり落ち込んだり、時には距離を縮めるために何か仕掛けようとするけど、照れて実行できなかったり誤解されたり。つぐみの言動ひとつひとつが可愛らしくて応援したくなります。それと、早乙女君(幼馴染み)の不憫さも一見の価値あり。