本作は、駆け出しの小説家とその彼を支え、愛を持って蹴っ飛ばす妻の物語『だって愛してる』のスピンオフです。
しかし、4コマ漫画としての完成度は本巻が上かな。と言うよりも本作以上の4コマ漫画ってそんなに無いんじゃないかな。
『だって愛してる』本編も、むんこさんらしく、シンプルで、面白くて、切なくて、言うことなしのストーリー4コマですが、本作は更にシンプルで、面白くて、切ない。
20年前に妻に先立たれた五十路の男やもめの小説家、通称じーちゃんが、本編『だって愛してる』の主人公夫婦の間に生まれた幼女、木の葉と、その木の葉にだけ見える亡き妻の幽霊、ソバカスのおねえさんに構って貰う。遊ばれてしまう。逆に思い遣る。
たったそれだけの話なのに、恐らく育児の実体験に基づく作者のむんこさんの閃き、引き出しの多さで笑わせてくれます。
『だって愛してる』本編コミックスのカバー裏のオマケ4コマから、読み切り、そしてコミックス化まで行った芳文社編集部も粋ですね。
「俺ぐらいの大御所になると〆切りは発売日の朝だ」とか単発のセリフだけでも流して読んでて切れてるなと思いますし、幽霊であるおねえさんがお盆のナスとキュウリの乗り物をマヨネーズ片手にボリボリ食べちゃうとか、憑依ネタの巧い使い方の連発とか、どうしてこんなに面白いんだと感嘆してしまいます。
何より、タイトルに偽りなく「愛」がある。
読み終えて、家族に電話したくなるような、ちょっと散歩に出て馴染みの店で会話したくなるような、そんな素敵な漫画です。
こんな素敵な漫画が650円で読めるなんて、世の中、捨てたものではないですね。全ての方に無条件でお勧めです。
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だってあいちてる (まんがタイムコミックス) コミック – 2012/10/6
むんこ
(著)
- 本の長さ112ページ
- 言語日本語
- 出版社芳文社
- 発売日2012/10/6
- ISBN-104832251244
- ISBN-13978-4832251243
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登録情報
- 出版社 : 芳文社 (2012/10/6)
- 発売日 : 2012/10/6
- 言語 : 日本語
- コミック : 112ページ
- ISBN-10 : 4832251244
- ISBN-13 : 978-4832251243
- Amazon 売れ筋ランキング: - 274,265位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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むんこ
1974年7月2日生まれ。埼玉県浦和市出身。
2002年『まんがくらぶ』(竹書房)第9回竹書房漫画新人賞佳作受賞「まい・ほーむ」
2003年『まんがライフ』(竹書房) 第2回まんがライフ新人マンガ家バトル「はじめてのおるすばん」で商業誌デビュー
『まんがタイム』(芳文社)新人4コマまんが展「らいか・デイズ」読み切り掲載の後、連載。
以降、竹書房、双葉社、芳文社等の4コマ漫画誌にて鋭意活動中の4コマ漫画作家。
代表作品は「らいか・デイズ」「がんばれ!メメ子ちゃん」「だって愛してる」等。
カスタマーレビュー
星5つ中4.9つ
5つのうち4.9つ
36グローバルレーティング
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年11月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2014年10月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分で使えるお金で何とかやりくりできました。家族みんなで読んでいます。
2017年2月15日に日本でレビュー済み
スピンオフですが、本編を知らずに読んでも成立しています。
私は本編を知らずに読んで泣き、本編を読んでから再読。
本編よりもスピンオフの方が完成度が高く感じられた珍しい作品です。
個人的には本編よりもこちらのスピンオフの方がよりタイトルテーマ通りで好きです。
私は本編を知らずに読んで泣き、本編を読んでから再読。
本編よりもスピンオフの方が完成度が高く感じられた珍しい作品です。
個人的には本編よりもこちらのスピンオフの方がよりタイトルテーマ通りで好きです。
2016年2月18日に日本でレビュー済み
私はこれの本編である「だって愛してる」には不満を感じ低い評価をした。
本編の夫婦が夫婦ではなく、恋愛依存した男と女にしか見えず、愛してるって言葉に違和感を感じたからだ。
だがこの作品は文句なしに、愛してる夫婦や人々の物語だった。少数派だと思うが、私みたいに本編が駄目だった人、本編を読んでない人でも楽しめる作品。
本編の夫婦が夫婦ではなく、恋愛依存した男と女にしか見えず、愛してるって言葉に違和感を感じたからだ。
だがこの作品は文句なしに、愛してる夫婦や人々の物語だった。少数派だと思うが、私みたいに本編が駄目だった人、本編を読んでない人でも楽しめる作品。
2013年4月15日に日本でレビュー済み
帯や、あおりに「おっさん救済物語」とありますが、
絶対に嘘です、むんこさんの別の意味合いで書かれたとても良いストーリーです。
だって愛してるの頃からの名脇役畑中氏の行動の内側がこれでよくわかります。
(謎めいた行動はココが原点だった)
毎号の扉絵、後書きすべてにいろいろ詰まってる
一冊です。
むんこさんファンなら必読!
絶対に嘘です、むんこさんの別の意味合いで書かれたとても良いストーリーです。
だって愛してるの頃からの名脇役畑中氏の行動の内側がこれでよくわかります。
(謎めいた行動はココが原点だった)
毎号の扉絵、後書きすべてにいろいろ詰まってる
一冊です。
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