56編のエッセイからなる本書は、金沢市で教師をしていた作者が市内の坂道を歩き観察し自己の感想や考え方を著したエッセイである。
金沢市内には麓にひがし茶屋街のある「卯辰山」、兼六園を懐に抱える「小立野台地」、そして犀川(おとこ川)をはさんで小立野台地の対岸にある「寺町台地」と、起伏に富んだ町であり、城下町であるがゆえ神社仏閣も数多くある。
歴史を訪ねるもよいし、地形に関心を持つのもよし、坂にまつわる地域のくらし(民俗)に思いをいたすのもよいし、様々な観点から読める書籍である。
なお、金沢市観光協会のホームページや、市役所の観光推進局が発行する、卯辰山山麓寺院群「心の道」、寺町寺院群「静音の小径」、小立野寺院群「いし曳きの道」の3種類の地図入りパンフレットを併用するとより金沢の地形が身近に感じられると思います。
金沢へ旅行に出かける方は、ぜひ訪れる前に、また、訪れた後に繰り返し本書を読んでみてください。
ちなみに主計町(かずえまち)というところに「暗がり坂」という坂があり、その付近にもうひとつ無名の坂がありました。近年、作家の五木寛之氏が「あかり坂」という名称をつけました。
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サカロジー―金沢の坂 (時鐘舎新書) 新書 – 2007/4/2
国本 昭二
(著)
赤は「情熱」、紫は「神秘」、白は「清楚」と、色には色言葉があるように、坂にも、恋の坂、プロポーズの坂、別れの坂など、坂言葉があっていい。雰囲気が坂言葉の決め手になるが、その雰囲気と切っても切れない関わりを持つのが斜度だ。恋を語るには、3度の起伏、考えるにはもうすこし厳しく5度の上り、プロポーズにはさらに厳しく10度の上り、斜度はそんなイメージを造りだす。
- 本の長さ209ページ
- 言語日本語
- 出版社時鐘舎
- 発売日2007/4/2
- 寸法16.8 x 11 x 2 cm
- ISBN-104833015471
- ISBN-13978-4833015479
登録情報
- 出版社 : 時鐘舎 (2007/4/2)
- 発売日 : 2007/4/2
- 言語 : 日本語
- 新書 : 209ページ
- ISBN-10 : 4833015471
- ISBN-13 : 978-4833015479
- 寸法 : 16.8 x 11 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,704,322位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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