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原発事故-その時、あなたは 単行本 – 1995/6/1
瀬尾 健
(著)
- 本の長さ210ページ
- 言語日本語
- 出版社風媒社
- 発売日1995/6/1
- ISBN-104833110385
- ISBN-13978-4833110389
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
原発は絶対安全だと言われてきたが、スリーマイル島事故とチェルノブイリ事故により安全神話は崩壊。もし日本で原発事故が起きたら、大震災どころではない最悪の災害があなたの街を襲う。
登録情報
- 出版社 : 風媒社 (1995/6/1)
- 発売日 : 1995/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 210ページ
- ISBN-10 : 4833110385
- ISBN-13 : 978-4833110389
- Amazon 売れ筋ランキング: - 751,975位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 182位環境保護
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年6月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
その通りになったと言う事
2011年5月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
原発について、その仕組み、技術について一般人が理解できる程度の詳細さで書かれている。
原発事故については、安全防護設備の説明に始まり、様々な事故のパターンの説明がされている。
炉心溶融事故の詳細により、福島第一で起こっていることが手に取るようにわかる。
原発事故後の典型的な政府の対応というところを見ると、福島に関しても全く同じことが起こっている(2か月たった今、地震直後に起こったことを発表している)。
原発事故のシュミレーションにあたり、想定事項の説明があり、科学的根拠が理解できる。
17か所の原発での事故のシュミレーションで、いかに事故が身近で大惨事を招き、そして広範囲に長期にわたる影響を及ぼすかが良く理解できる。
立法、行政のみなさんにこの本を読んでもらいたい。
日本の原発は、神戸大学名誉教授 石橋克彦先生のおっしゃるように「地震付き原発」で、地震活動期の今、この本にシュミレーションされている事故、福島のような事故が他にも起こりうることを良く理解し、起こさないよう行動に移すべき。
この本を読んで、原発の技術がいかに脆く、事故の被害の大きさを理解すれば、原発を引き続き推進していくことは論理的に無理だと思った。
原発事故については、安全防護設備の説明に始まり、様々な事故のパターンの説明がされている。
炉心溶融事故の詳細により、福島第一で起こっていることが手に取るようにわかる。
原発事故後の典型的な政府の対応というところを見ると、福島に関しても全く同じことが起こっている(2か月たった今、地震直後に起こったことを発表している)。
原発事故のシュミレーションにあたり、想定事項の説明があり、科学的根拠が理解できる。
17か所の原発での事故のシュミレーションで、いかに事故が身近で大惨事を招き、そして広範囲に長期にわたる影響を及ぼすかが良く理解できる。
立法、行政のみなさんにこの本を読んでもらいたい。
日本の原発は、神戸大学名誉教授 石橋克彦先生のおっしゃるように「地震付き原発」で、地震活動期の今、この本にシュミレーションされている事故、福島のような事故が他にも起こりうることを良く理解し、起こさないよう行動に移すべき。
この本を読んで、原発の技術がいかに脆く、事故の被害の大きさを理解すれば、原発を引き続き推進していくことは論理的に無理だと思った。
2007年4月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分の原発に対する認識を全て覆された様な気分です。
作者は自身が死の病に犯されながらこの書籍を最後まで書き上げたようです。
それだからでしょうか非常に迫力の有る書籍だったと思います。
原発事故が起こったら実際にはどのような事が起こるのか、起こりえるのかを
幻想ではなく書き綴ってあります。
非常の怖いですが、これは日本に住む人間なら最低知っておかなければ
いけないことの様な気もします。
発行事態は少し古いですが、2000年代の現在でも十分通用する無いようだと
感じました。
作者は自身が死の病に犯されながらこの書籍を最後まで書き上げたようです。
それだからでしょうか非常に迫力の有る書籍だったと思います。
原発事故が起こったら実際にはどのような事が起こるのか、起こりえるのかを
幻想ではなく書き綴ってあります。
非常の怖いですが、これは日本に住む人間なら最低知っておかなければ
いけないことの様な気もします。
発行事態は少し古いですが、2000年代の現在でも十分通用する無いようだと
感じました。
2011年3月14日に日本でレビュー済み
以前から持っていたのですが
2011年3月11日の地震のあとで読み返してみようとしましたが
おそろしくて読めません。
今、2号炉で爆発音があったと報道がありました。
”被爆を軽減するための一般的な注意
1)窓を閉め、隙間を目張りして家屋を気密にする。ビルなどの空調は止める。日本様式の家屋は気密性が悪いので、その場合はできるだけ気密の良い家屋に避難させてもらう。
2)ヨウ素剤を早めに服用する
3)放射能雲に巻き込まれている間とその後しばらくは、屋内でも何枚も重ねた濡れタオルをマスクにして、直接空気を吸わないようにする。またはできるだけ家屋の奥、つまり外部と一つでも多く壁で隔てられているような場所を選んで、集まるほうが良い。二階よりも一階、一階よりも地下室があればもっと良い。窓のそばに長くいるのは禁物である。
4)ありとあらゆる容器に飲料水を溜める
5)放射能に巻き込まれている間は外出を控える。もしどうしても外出する必要が生じた場合は、健康で丈夫な成人(それも40歳以上)に用件を託す。(略)帰宅の際は、衣服を着替えて、脱いだものは屋外に廃棄する。
6)放射能雲が到着した後は井戸水はもちろん水道の水も飲まないほうがよい
7)雨や雪が降っている場合は特別の注意が必要である。浮遊している放射能微粒子は雨や雪にくっつきやすく、雨粒や雪には上空から地上まで広い範囲の放射能が濃縮されているからである。雪が積もった場合は、それが融けるまで放射能はそのままの状態で固定されているが、雨の場合も雪の場合も、降らない場合に比べて数十倍も地面汚染が強いと考えておかねばならない。雨には濡れないこと、衣服に付いた雪は払うこと、水溜りには近づかないことなどの注意が必要である。
2011年3月11日の地震のあとで読み返してみようとしましたが
おそろしくて読めません。
今、2号炉で爆発音があったと報道がありました。
”被爆を軽減するための一般的な注意
1)窓を閉め、隙間を目張りして家屋を気密にする。ビルなどの空調は止める。日本様式の家屋は気密性が悪いので、その場合はできるだけ気密の良い家屋に避難させてもらう。
2)ヨウ素剤を早めに服用する
3)放射能雲に巻き込まれている間とその後しばらくは、屋内でも何枚も重ねた濡れタオルをマスクにして、直接空気を吸わないようにする。またはできるだけ家屋の奥、つまり外部と一つでも多く壁で隔てられているような場所を選んで、集まるほうが良い。二階よりも一階、一階よりも地下室があればもっと良い。窓のそばに長くいるのは禁物である。
4)ありとあらゆる容器に飲料水を溜める
5)放射能に巻き込まれている間は外出を控える。もしどうしても外出する必要が生じた場合は、健康で丈夫な成人(それも40歳以上)に用件を託す。(略)帰宅の際は、衣服を着替えて、脱いだものは屋外に廃棄する。
6)放射能雲が到着した後は井戸水はもちろん水道の水も飲まないほうがよい
7)雨や雪が降っている場合は特別の注意が必要である。浮遊している放射能微粒子は雨や雪にくっつきやすく、雨粒や雪には上空から地上まで広い範囲の放射能が濃縮されているからである。雪が積もった場合は、それが融けるまで放射能はそのままの状態で固定されているが、雨の場合も雪の場合も、降らない場合に比べて数十倍も地面汚染が強いと考えておかねばならない。雨には濡れないこと、衣服に付いた雪は払うこと、水溜りには近づかないことなどの注意が必要である。
2011年4月5日に日本でレビュー済み
本書を1995年に買っていたが、その本を2011年に再び読むことになるとは思わなかった。誰も思っていなかっただろう。
福島の事故は今のところ、本書が、福島第1原発6号炉でシミレーションした重大な事故(BWR2:炉心冷却系が故障、炉心が落下する。水蒸気爆発は溶融体が格納容器の床に落下したときに起こり、格納容器が破壊する)ではないとされる。そのBWR2のシミレーションでは急性の死とガン死者がシミレーションされている。そのシミレーションでは195度の方向に風が吹いたとき、240度のとき、330度のとき、345度のときの急性の死者の発生がシミレーションされている。またガン死者は南西方面210度の線にしたがって344万人と予測されていた。避難基準(長期の避難すべき範囲)もシミレーションされ、緩い基準の場合半径150kmが、比較的厳しい基準の場合半径300kmとほぼ本州の半分がおおわれるとシミレーションされていた。(本書34〜35ページ)
本書はシミュレーション、防災編、知識編からなっている。シミュレーションでは上記のようなシミュレーションが泊原発からもんじゅに至る全国17原発について行われている。<防災編>では放射能から身を守るにはが丁寧に書かれている。<知識編>では原発の基礎知識と重大事故の基礎知識がわかりやすく書かれている。
<防災編>では放射能雲の通過と、通過後の対策について書かれている。放射能雲の通過後の対策については「地面汚染データにもとづくきめ細かな避難区域の設定が必要であろう」として以下の基準をあげている。(117ページ)
緊急避難地域 毎時0.076シーベルト
数日以内避難地域 毎時 0.0083シーベルト
政府の指標に基づく避難地域 毎時0.0006シーベルト
著者の瀬尾さんは1940年生まれ、京都大学大学院終了後京大原子炉実験所助手、1994年ガンのため逝去。本書の最後に収録された小出裕章さんの「瀬尾健さんと本書」によると、原子力の事故について「これまで国や電力会社はそのことに関する知識を故意に隠してきたし、大災害になった場合、どのようにして自らの身を守るかについても知識は与えられてこなかった。避難訓練などすれば、原子力発電に対する国民の不信を呼び起こすだけだというのが、国と電力会社の姿勢なのである。残念ながら私たちは私たち自身で身を守る意外にない。本書は、そのための基礎知識、予想される大事故の具体的な姿、そして具体的な身の守り方、さらには日本各地の個々の原子力発電所について災害の及ぶ範囲などを、懇切丁寧に書き起こしたものである。今後、私たちが何年間原子力とつきあわなければならないのか分からないが、私たちが原子力を利用するかぎり、本書は決定的に重要な役割を担うであろう。」とある。
本書の表紙が黒字にオレンジなので恐怖をあおるが、本書は決して恐怖をあおる本ではない。事実を書いた本である。しかし、その事実が、現実になってみると、どれほど受け入れることが困難かを我々は知った。本書は今手に入りにくいかもしれない。しかし読まれるべき本である。
福島の事故は今のところ、本書が、福島第1原発6号炉でシミレーションした重大な事故(BWR2:炉心冷却系が故障、炉心が落下する。水蒸気爆発は溶融体が格納容器の床に落下したときに起こり、格納容器が破壊する)ではないとされる。そのBWR2のシミレーションでは急性の死とガン死者がシミレーションされている。そのシミレーションでは195度の方向に風が吹いたとき、240度のとき、330度のとき、345度のときの急性の死者の発生がシミレーションされている。またガン死者は南西方面210度の線にしたがって344万人と予測されていた。避難基準(長期の避難すべき範囲)もシミレーションされ、緩い基準の場合半径150kmが、比較的厳しい基準の場合半径300kmとほぼ本州の半分がおおわれるとシミレーションされていた。(本書34〜35ページ)
本書はシミュレーション、防災編、知識編からなっている。シミュレーションでは上記のようなシミュレーションが泊原発からもんじゅに至る全国17原発について行われている。<防災編>では放射能から身を守るにはが丁寧に書かれている。<知識編>では原発の基礎知識と重大事故の基礎知識がわかりやすく書かれている。
<防災編>では放射能雲の通過と、通過後の対策について書かれている。放射能雲の通過後の対策については「地面汚染データにもとづくきめ細かな避難区域の設定が必要であろう」として以下の基準をあげている。(117ページ)
緊急避難地域 毎時0.076シーベルト
数日以内避難地域 毎時 0.0083シーベルト
政府の指標に基づく避難地域 毎時0.0006シーベルト
著者の瀬尾さんは1940年生まれ、京都大学大学院終了後京大原子炉実験所助手、1994年ガンのため逝去。本書の最後に収録された小出裕章さんの「瀬尾健さんと本書」によると、原子力の事故について「これまで国や電力会社はそのことに関する知識を故意に隠してきたし、大災害になった場合、どのようにして自らの身を守るかについても知識は与えられてこなかった。避難訓練などすれば、原子力発電に対する国民の不信を呼び起こすだけだというのが、国と電力会社の姿勢なのである。残念ながら私たちは私たち自身で身を守る意外にない。本書は、そのための基礎知識、予想される大事故の具体的な姿、そして具体的な身の守り方、さらには日本各地の個々の原子力発電所について災害の及ぶ範囲などを、懇切丁寧に書き起こしたものである。今後、私たちが何年間原子力とつきあわなければならないのか分からないが、私たちが原子力を利用するかぎり、本書は決定的に重要な役割を担うであろう。」とある。
本書の表紙が黒字にオレンジなので恐怖をあおるが、本書は決して恐怖をあおる本ではない。事実を書いた本である。しかし、その事実が、現実になってみると、どれほど受け入れることが困難かを我々は知った。本書は今手に入りにくいかもしれない。しかし読まれるべき本である。
2011年4月3日に日本でレビュー済み
いろいろな原発の事故を想定した模擬試験(シミュレーション)をしている。
福島第一での事故を想定した記述もある。
只,被害の範囲を距離ではなく,風向きの図を模擬して示しているとなお嬉しい。
福島第一での事故を想定した記述もある。
只,被害の範囲を距離ではなく,風向きの図を模擬して示しているとなお嬉しい。
2011年7月16日に日本でレビュー済み
今や反原発の旗手として有名な京都大学原子炉実験所助教、小出裕章氏と
一緒に研究を行っていた著者の遺作である。
初めて発刊されたのが、1995年とのことであるが、福島原発の事故を見る限り
やはりこれもまた以前よりずっと指摘されていたことが現実となったと愕然と
する。
幸いな事に、政府の発表する事が事実であるとするならば、本書冒頭にある
各原発の「災害予想」よりは、遥かに被害は少なく済んでいるが
現在においても被災されて住む場所を奪われた人を見る限り、原発の本質的な
問題は何も解決されていないと感じる。
本書は、そんな原発の問題点を初期の頃から指摘していて、今読んでも全く
色あせてはいない。個人的には、チェルノブイリ事故のドキュメント的な
レポートが、臨場感があって非常に興味深かった。
日本の原発はチェルノブイリとは違う、という専門家の意見とは別に
原発事故の影響が、国土の消失を意味するのであれば、経済的論点よりも
先に考えなければならない重大な事なのではないか?土地がなくなったら
経済もなによりも、日本がなくなってしまう。
人が作ったもので100%壊れないものなどない、は常識ではないのか?
ならば、答えが出ていると感じてしまうのは自分だけか。
原発事故後、様々な原発本がでているが、15年も前に指摘されていた事と
現状を比較、検証するにはとてもいい本だと思います。
一緒に研究を行っていた著者の遺作である。
初めて発刊されたのが、1995年とのことであるが、福島原発の事故を見る限り
やはりこれもまた以前よりずっと指摘されていたことが現実となったと愕然と
する。
幸いな事に、政府の発表する事が事実であるとするならば、本書冒頭にある
各原発の「災害予想」よりは、遥かに被害は少なく済んでいるが
現在においても被災されて住む場所を奪われた人を見る限り、原発の本質的な
問題は何も解決されていないと感じる。
本書は、そんな原発の問題点を初期の頃から指摘していて、今読んでも全く
色あせてはいない。個人的には、チェルノブイリ事故のドキュメント的な
レポートが、臨場感があって非常に興味深かった。
日本の原発はチェルノブイリとは違う、という専門家の意見とは別に
原発事故の影響が、国土の消失を意味するのであれば、経済的論点よりも
先に考えなければならない重大な事なのではないか?土地がなくなったら
経済もなによりも、日本がなくなってしまう。
人が作ったもので100%壊れないものなどない、は常識ではないのか?
ならば、答えが出ていると感じてしまうのは自分だけか。
原発事故後、様々な原発本がでているが、15年も前に指摘されていた事と
現状を比較、検証するにはとてもいい本だと思います。
2011年4月14日に日本でレビュー済み
決して単なる興味本位で読まないで下さい。むやみに不安をかかえるだけになってしまいます。
命をかけて書いた瀬尾先生の真意は、単に人々を怖がらせるためではなく、私たち人間が原子力という魔物を操らなくてはいけない責任を綴りたかったのだと思います。
原子力の研究者はだれもがそのものが怖くて研究を始めたわけではないと思うのです。ある人は豊かさを支える手段として、ある人は地球最高の発明に誇りを持って、しかしながらそこで引き返せない何かに気がついてしまった。豊かさを求めるあまり、負の部分にフタをしてしまったことに、研究者としての責任を感じたのではないかと思います。だからこそ最後の一行までを癌の病床で書き遺しておきたかったのだと。
こういう本には大げさな見解をあえて書く著者も数多くいます。それがあたかも本当に安易に起こりうるようなデマになってしまう危険性もあるでしょう。しかしながら、私たちは真実を知り、ひとりひとりが真摯に受け止め、逃げるのではなく正しい判断をして将来を担っていく必要があると思います。
逃げない自信がなければ読むのをお勧めしません。読んだ上で、これからの日本を考えていきたいと思います。政治家、地方自治の首長はぜひお読みいただきたい。
命をかけて書いた瀬尾先生の真意は、単に人々を怖がらせるためではなく、私たち人間が原子力という魔物を操らなくてはいけない責任を綴りたかったのだと思います。
原子力の研究者はだれもがそのものが怖くて研究を始めたわけではないと思うのです。ある人は豊かさを支える手段として、ある人は地球最高の発明に誇りを持って、しかしながらそこで引き返せない何かに気がついてしまった。豊かさを求めるあまり、負の部分にフタをしてしまったことに、研究者としての責任を感じたのではないかと思います。だからこそ最後の一行までを癌の病床で書き遺しておきたかったのだと。
こういう本には大げさな見解をあえて書く著者も数多くいます。それがあたかも本当に安易に起こりうるようなデマになってしまう危険性もあるでしょう。しかしながら、私たちは真実を知り、ひとりひとりが真摯に受け止め、逃げるのではなく正しい判断をして将来を担っていく必要があると思います。
逃げない自信がなければ読むのをお勧めしません。読んだ上で、これからの日本を考えていきたいと思います。政治家、地方自治の首長はぜひお読みいただきたい。