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大人のいない国: 成熟社会の未熟なあなた (ピンポイント選書) 単行本 – 2008/10/1

4.2 5つ星のうち4.2 12個の評価

ダブルポイント 詳細

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ プレジデント社 (2008/10/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/10/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 115ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4833418886
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4833418881
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 12個の評価

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上位レビュー、対象国: 日本

2008年10月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
序論にあたる鷲田清一と内田樹の対話(第1章)、ネット言論を「呪いの言葉」という人類学的視点から考察した第4章(内田)、『韓非子』の説話「矛盾」をレヴィ=ストロースの父と叔父の二元性から読み解いた第6章(内田)などが、特に示唆に富む。第1章では、「最近は幼稚な政治家、経営者、官僚などが話題になるが、彼らでも政治や経済を担うことができて、それでも社会が成り立っているなら、それは成熟した社会です。・・・致命的な破綻もなく動いている日本社会というのは、きわめて練れたシステムになっている。・・・幼稚な人が幼稚なままでちゃんと生きていける。・・・欧米にもアジアにも、そんな社会ないですよ」(p10)という、現代日本のパラドックスが語り出される。つまり、「幼児化というのは成熟の反対というわけではない」(同)のだ。このような社会が可能になったのは、社会の分業と管理・合理化が高度に進み、育児、教育、食事、医療、介護なども外注化された結果、個人や家族のレベルでの「生きるための格闘」が希薄になったからである。しかしそれは新しい問題を引き起こす。例えば、高度な管理・経済的合理性という一元的価値が社会の隅々まで浸透するので、社会や個人の価値観が同質化され、ただ一つの尺度で「格付け」序列化される「息苦しさ」の出現(112)。皆が「サービスの受益者」という「消費者マインド」で功利的に発想し、自己表現するようになるため、クレーマーやモンスター・ペアレントが出現する。また、ネット言論の「匿名性」において、攻撃的な「呪いの言葉」が他者を傷つけるようになり、言論の空間自体が変質してしまった(75)。「こんな日本に誰がした」と「犯人探し」に明け暮れる右翼的「愛国」言論(40)など。こうした「新しい幼稚さ、未成熟」とどう向き合ってゆくのか。重要な問題が提起されている。
56人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年10月8日に日本でレビュー済み
白か黒か、善か悪か、裏か表か。そうした二元論で物事を判断するのではなく、社会の中で人とうまくやっていくためには、曖昧さや多様なものの見方、とらえ方が必要だということだろう。

「あなたがあなたの意見に固執している限り、あなたの意見はこの場では絶対に実現しないけど、両方が折れたら、あなたの意見の4割くらいは実現するよ。」たしかに、こういうふうに言える人が少ないと思う。少なくとも周囲には見当たらない。

「ほんとに先生のおっしゃるとおりです」または「あなたはまるで間違っている」という2つしかないという話も同感。どうして、「あなたの言うことがよくわからないんで、もう少し話を聞かせてください」という一番まっとうなリアクションがないのかという感じである。

それはなぜか? おそらく、相手の領域に一歩踏む覚悟ができていないのだと思う。
「妥協」ではなく「和解」しようとすれば、相手に働きかけなくてはならず、そういうことが面倒くさくて、気を遣うのが嫌で、必要以上に防御姿勢をとっているのだと思う。もちろん自省を含めてである。

本書では「他人の不始末の責めを引き受ける覚悟がなければ団結できない」とあった。いわゆる「雪かき仕事」のことだと理解した。地域の自治会やボランティア活動に自分が参加するときの気持ちをイメージすれば、そこで求められる気構えが実感できそうな気がした。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年1月29日に日本でレビュー済み
 鷲田清一さんと内田樹さんの対談・・

 大人のいない国・・でも、大人がいなくても社会が上手く回っているのは、

 成熟した社会であるということ。

 未熟なものが未熟であり得るためには成熟していなければならないから。

 ところが、この「子どもだけでも経営できるシステム」が不調になったとき、

 いったい「誰が」メンテナンスを引き受け、再度制度設計をするのか?

 
 お二人の対談はとても良いのですが、最初の30ページのみ。

 「ピンポイント選書」と銘打った本なので、趣旨どおりなのですが、

 あとはお二人の散文が載っている多分に上げ底感がするのが、ちょっと残念でした。
21人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年10月8日に日本でレビュー済み
 本書は2度読み返したが、ためになる。
 未成熟な子どもが社会を支配することが、いかに共同体を維持するのに危険かを
分かりやすく論じている。
 個人的には内田氏が言う、夫婦で価値観が完全に一緒したような家庭の場合、北朝鮮のような
情報統制のとれた家庭教育になってしまい、その子どもは、成熟した大人にはなりがたい。
なぜならば、家庭内で正しいことが一つであることで、子どもが選択する機会を奪うからである。
夫婦が価値観が異なると、子どもは選択に迫られ、葛藤が生じる。その葛藤こそが、成熟に至るための
必要条件なのである。
 こうした一連の主張に共感した。よく、教育方針は夫婦で一貫した方が子どもに分かりやすいという意見もある。
これは、今記した内田氏の意見とは表裏をなす意見だ。どちらが正しいのか、それは親が判断すべきと思うが、
私は幼少期(小学生低学年)の教育方針は一貫すべきであるが、それ以降はむしろ葛藤を生ませるべきだと考えます。
 あとは、呪い言論の論考も良かった。掲示板に踊る文字は「言論」ではなく、「呪い」であると。うまい表現でした。
 鷲田さんの論考は、僕には難しく感じたのがちょっと残念です。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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