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家族をする家: 幸せそうに見える家と幸せな家 単行本 – 2000/7/1
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- 本の長さ254ページ
- 言語日本語
- 出版社プレジデント社
- 発売日2000/7/1
- ISBN-104833490609
- ISBN-13978-4833490603
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商品の説明
商品説明
本書は、とかく焦点がぼやけがちな「家族論」を、「住まい」という目にみえる形に落とし込んで論じていく。戦後つくりだされた住空間が、夫婦や子どもにとってどのように機能しているのか、あるいは機能しなくなっていったのか。「精神科医K氏」との対話を通じて「会話」「女」「男」「子ども」「絆」「夫婦」「恋愛」など、8つの視点から模索する。
処女作『王を撃て』では、「'74年入社」や「'87年入社」とだけ表示される人間たちを登場させ、また、芥川賞受賞作『運転士』では、自己を仕事と同化させてしまった地下鉄運転士を描いた。小説家である著者は、外部から与えられた要因によって個人が規定されてしまう滑稽で空疎な世界をつくりあげたが、本書もまた、はからずも「父」や「母」、「子ども」の役柄だけが抜け殻のように残され、個人の姿がどこにも見えない家族の現状を浮き彫りにする。
アメリカでは、親に「なる」ための「ペアレンティング・プログラム」が実施されているという。「家族は『する』ものである。自然に『なる』ものではなくなった」とする著者の指摘は的を外していない。(中島正敏)
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : プレジデント社 (2000/7/1)
- 発売日 : 2000/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 254ページ
- ISBN-10 : 4833490609
- ISBN-13 : 978-4833490603
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,132,775位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,518位家族問題
- - 21,793位社会学概論
- - 138,510位暮らし・健康・子育て (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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家の構造を通して(10年前の)現代日本の家族が構造的に抱えこんでいるゆがみ、歴史的に抱え込まざるを得ない歪みについて言及しています。それに気づいて(あるいは気づかないふりをしないで)思索するのは、やはり芥川賞作家の力なのかなと思います。我々がみんな投げ込まれている状況を把握するのは至難の業です。茹でガエルが自分が泳いでいる鍋に気づかないようなもの。
しかし、この本の結論を見て「ああ、そうだったのね〜」と安心する奴は誰もいないとも思います。「そんな答えで本当にいいのか!?」という、最大級に訳のわからん解決法を自信満々で示されて、読者はうっちゃられてしまいます。それが星を一つ減らした理由。
まあ、しかしそれは「語る言葉を教えてやったんだから、後は自分で考えろ」という、突き放す愛情であると好意的にとるのがよいでしょう。読み終わった後に、現実の苦悩に再び立ち向かって、自分の答えは自分で探さないといけないのだから。
家族の、いいえ夫婦の在り方を 2人して心得て欲しいとの願いを込めて。
たとえば、106ページ。「それ(住まい)がなければ、家族などすぐにもバラバラに解体されると言うのである。(中略)家族が住まいという空間なしに成立した時代などないと思う」 戦争、大震災、火災で家を失った人は少なくないと思うのですが、多くの家族がバラバラになったのでしょうか? それを裏付けるものを示して欲しいですね。
112ページ。「個室を知らない人々はプライバシーという感覚も知らなかっただろうから」 日記や手紙を他の人に読まれたくないという感覚はプライバシーではないのでしょうか? 個室がなくてもこんな感覚を持っている人は多いと思います。
もう少し読者に理解できるように説明しようとする姿勢があると良いのですが。読み終わって何か得たものがあったろうかと自問しました。
最初の本の発表以降、住まいと家族について講演したりしていたようです。
内容的には、ちょっと物足りないですが、なるほどと思う部分もありました。
日本人は家探しをする際にリビングと子供部屋を重視しているが、欧米人は夫婦の寝室を重視している。
子供部屋のルールを決めずに与えるから親が子供部屋に入れなかったり、引きこもりが起こる原因にもなるようです。
また、郊外に住むというのは、現状では流行らない形態になってきているというのも意外でした。
また、リカちゃん人形に傾倒した世代と、カントリーブームにのっている世代の分析はおもしろかったです。
まだ、子供が小さいので実感はわかないですが、家族のまとまりの難しさを感じました。
本当に家族をする意志が強くないとバラバラになってしまうのかもしれません。
食事中に携帯電話を食卓に置いて、家族の団らんが中断されるというのも時代の変化を感じます。
この本で取り上げている病的な家族は、決して特殊な例ではなさそうです。「現代家族の誕生」(岩村暢子著、2005年、勁草書房)や「家族と幸福の戦後史」(三浦展著、1999年、講談社現代新書)も合わせて読むと、危機的状況が良く分かります。家族とは何か、考え無しに家族を始めてしまうのは危険です。現代では、良く考えないまま、人並みである事だけを頼りにしていると、必然的に病的な心理状態になるのかもしれません。
ましてや、家を買ったり、建てたりする時になっても、まだ「家族についての考え方」が、夫婦ですれ違ったままでは、とんでもない失敗作、無駄遣いになるかもしれません。
この本は、「家族の結びつきとは何ぞや?」という根本的な問題を採り上げています。
たとえば、広いリビングを通らないと子どもが自室へ行けない構造を作っても、「逃げるように通れば、それはほんの数秒のことであり、親が声をかけても、子どもが立ち止まろうという気持ちを持っていなければ、その効果は半減するだろう。」と語っている点は、意外と同じ意見を耳にしたことがなかったので、新鮮な印象を受けました。
この点は、マンションにありがちな「玄関側に個室、奥にリビング」という間取りに住んでいる人には朗報ではないかと思います。
「家族が住まいという空間なしに成立した時代などないと思う。」の次行に、「その一方、世界には引き裂かれた難民たちが『家族意識』だけでつながっている例もある・・・」と、家をなくした人々の家族の結束力についても言及しています。
また、携帯電話のマナーにも数行を割いている点からも、これが単なる”間取り”研究の本でないことを示しています。
ちなみに、「個室を知らない人々はプライバシーという感覚も知らなかっただろうから。」 は、19世紀以前のヨーロッパを前提とした話です。
この本は前作『「家をつくる」ということ』の結論と、多発している少年犯罪ををうけて書かれています。
・家族関係と住宅は密接につながっている、家は家族の単なる入れ物ではない。
家を造るときには、みな家族に対する理想を込めるもの。
つまり家族のあり方の表現形として家を見ていこうということです。
入れ物である家が家族のあり方を規定するということはいっていません。
・情感や気配を察することを家族のコミュニケーションと考えてきた日本の家族は、イエス、ノー、シロ、クロをはっきりさせる情報化時代に通用する言葉を持っていない。家庭の中に『対話を可能にする言葉』をつくる以外に、家族が生き延びる道はない。
家族が引き裂かれ、それが凶悪少年犯罪を生んでいる。
その中でいかに家族を守るのか?ということをこの本で語っています。
作者は芥川賞作家であり、正直言ってノンフィクションが専門の方ではありません。
ですから書かれている内容は、作者が感じたことであり、明確な結論を書こうとしていません。
それゆえ読み物として非常に面白く書き上がっています。
自分にこのテーマを読み取るには、読み手の方の素養が必要です。
最低、家庭を持っていること、家を建てようと考えている、という方でないとなかなか実感が湧かないのじゃないでしょうか?
インターネットマンション時代の家族をテーマにいろいろ調べている僕にとっては非常に示唆深い一冊でした。