動物たちは自分よりも強い動物のけらいになっていきますが、たろうはきっぱり断ります。気持ちが良いくらいきっぱりと断るのです。そして、ともだちになろうと動物たちに提案します。ともだちってなんだろう。改めて考えさせられるお話です。物語はシンプルで文字数も少ないです。太い線で描かれた動物やたろうのイラストは賑やかで明るいタッチです。だからこそ深いテーマがくっきりと心に残りました。
ともだちは対等な関係だということを教えてくれるきっかけになる本だと私は思いました。たろうのように断れなくてもいい。「けらい」と「ともだち」の違いをわかって欲しいとき、親の手助けになってくれる気がします。「ともだち」について考え始めた幼いお子さんにお勧めします。
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出版社より
「ともだち」ってどんな存在かな？
友だちが欲しいコオロギは、散歩の途中で会った機嫌の悪いヒヨコの家来にされてしまいます。
たろうは「けらいなんて、ぼくいやだ！ 」ときっぱりお断り
ヒヨコの家来になってついていくと、ヒヨコはネコの家来に、ネコはイヌの家来に次々とされてしまいます。しまいに４匹はたろうと出会いますが、たろうは「けらいなんて、ぼくいやだ！ 」ときっぱりお断り。
するとみんなも口ぐちに「けらいなんてぼくもいや！ 」と続きます。そこで、みんなは仲良しの友だちになって庭を散歩しました。
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