お兄さんのおさがりを着させられる「けんぼう」。ところが、おさがりのだぶだぶの洋服のおかげで危機一髪を免れるというお話です。
歳の近い兄や姉がいるお子さんなら、たいていお下がりの洋服は着る運命にあります。それがどうにもいやでたまらない様子に思えたら、「お下がりも結構いいもんだよ」と言ってあげることが出来そうな内容です。
1970年5月に普及版が出ていますが、その後1977年に増刷されています。今は兄弟も少なくお下がりを着るお子さんが少ないのでしょうか。少々時代にあわない感もありますので星４つ。なかのひろたかさんの絵は、やや繊細な細い線で描かれており、色調はセンダックの「かいじゅうたちのいるところ」に似ています。
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