大人からみると簡単なことでも、子供がやってみると何度も失敗して、泣いたり、ヒスを起こしたりする・・・。それが、本の主人公ジェーンにとって髪（毛？）をとくことなのですが、ジェーンがうまくできなくてそのたびに顔を両手で覆っていたり、収拾つかない様子になっているのがとても可愛らしく、また日々同じ苦労をしている３歳や５歳の子供たちがみても共感をさそうようです。
個人的なことで恐縮ですが、私は子供が失敗してヒスを起こすのを見るたびに「そんなことで怒るんだったらやめなさい！」とかこっちもヒスが伝染してしまいやすいのです。
この本にでてくるジェーンの、お姉さん、おばあちゃん、お父さん、お母さんが「はいはい、ええんよええんよ」ってかんじでかみをとかしてやる、その様子を見倣うつもりもあり、購入しました。
たまに、子供自身でも理不尽ないらいらを抱えているとき、この本の絵をみると、いらいらにまた違った意味を見いだせることができるような気がします。あせらずあせらず、見守った結果、ジェーンは？
子供の喜び、いらだち、もどかしさを体感できる本。
佐野洋子さんの絵が語ってきます。
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