いくら面白くて一気に読めてしまっても、数年経つと、どんな話だったっけ？と、内容を丸ごところっと忘れてしまう本もあるけれど、心の奥の深いところまでざっくり届いてしまって、何年経っても、何かの折にふと思い出す本ってありませんか？
この本はきっとそんな一冊になる気がします。
思い出すたびに、せつないような、あたたかいような、胸がざわつくような気持ちになって、たとえ細かい部分を忘れても、自分の成長とともに、感じたことが体の芯で熟成されていって、自分の一部になってしまうような......
欲を言うならば、そんな感覚を思いきり味わうために、10代の頃に読んでみたかった！
10代でこの本に巡り会う人がうらやましい！と、ため息が出てしまいます。
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