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出版社より
答えを探す楽しさを味わえる「すうがく」の絵本
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【１巻のテーマ】なかまはずれ／ふしぎなのり／じゅんばん／せいくらべ |
【２巻のテーマ】ふしぎなきかい／てんてん… ／くらべてかんがえる／かずのだんご／みずをかぞえる |
【３巻のテーマ】まほうのくすり／きれいなさんかく／まよいみち／ひだりとみぎ |
「はじめてであう数学の絵本」シリーズには、明確な答えが書いてありません。答えを覚えるのではなく、答えを探す楽しさを味わえます。子ども一緒に答えを探すのも楽しそう！ 親子で楽しめる絵本です。
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安野光雅さんの世界を味わう絵本
『ふしぎなえ』で絵本作家として歩み始めて以来、遊び心あふれるあらたな世界を作り続けた安野光雅さん。そんな安野さんの作品をご紹介します。子どもたちもかつて子どもだった大人のみなさんも、安野さんの世界でいっしょにあそべる絵本です。
著者について
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イメージ付きのレビュー
奥が深いです。安野さん、ありがとう。
私は、この本を就学前に与えてくれた両親に感謝しています。というのも、約３０年前、私が保育園児の時に何度も何度も読んだ絵本の1つなのです。親に「読め」と言われたことはなく、常に自発的に読んでいました。おかげで小学校６年間、算数で困ったことはないと言えるぐらい、私にとっては影響力のあるシリーズです。この３冊の素晴らしさは、絵の綺麗なところはもちろんですが、教職に就いてから実感した教育上の工夫がたくさんあるところです。①子どもにとって分かりやすいものを題材にしている②最初は『説明』があるが、あとから『問いかけ』があり、子どもの思考を促す③②ではあるが、答えは書かれていない！（本の最後に、大人向けの解説はあります）秀逸なのが③だと思います。私は必然的に「○○じゃないかな？」と考えるのですが、②の『説明』をよく理解し、根拠をもったり、論理的に考えたりすると、答えは明らかになります。しかし！答えが書かれていないから確かめたくなるのです。（質問する経験）すると、両親を始めとして近くにいる人に聞くことになりますね。（対話の生まれ）もし明らかに自分の答えが正しい、と分かる時は次のページを開きます。（自信をもつ→達成感→意欲）これは、『すうがく』に限らない「学ぶ（知る）→やってみる→獲得する」という、人が何かを習得する時の流れです。購入を考えている方は値段に躊躇せず、ぜひ一度、目を通していただきたいです。間違いなく奥が深い３冊です。心配であれば、お子さんと一緒に立ち読みしてもよいと思います。2020年12月24日に死去していたことを、2021年1月17日の新聞で知りました。居ても立っても居られず、私の本棚に眠っていた３冊を読みながら、レビューを書いた次第です。安野さん、安らかにお眠り下さい。どうもありがとうございました。
