中谷美紀はすごい役者さんだなあと、改めて思いました。
撮影中の現場から堂々と引き上げてしまう件は、まるでつかさんの「蒲田行進曲」の再現のよう。
こういう魂のぶつかり合いが素晴らしい作品を生み出すのだなあ。
今度のNHK大河ではサブタイトルが「嫌われ政次の一生」らしい。
この作品、何度でも注目を浴びてもらえれば。
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嫌われ松子の一年 単行本 – 2006/5/10
中谷 美紀
(著)
- 本の長さ247ページ
- 言語日本語
- 出版社ぴあ
- 発売日2006/5/10
- ISBN-10483561626X
- ISBN-13978-4835616261
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登録情報
- 出版社 : ぴあ (2006/5/10)
- 発売日 : 2006/5/10
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 247ページ
- ISBN-10 : 483561626X
- ISBN-13 : 978-4835616261
- Amazon 売れ筋ランキング: - 199,930位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 17,093位エンターテイメント (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年5月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトルからすると普通にコメディーな印象をうけますが、中谷流のブラックジョークは次元が高く、読みはじめからその可笑しさで中々ページが進みませんでした。
日記形式の短い文面にも関わらず、彼女の知性の高さがとても際立っているのです。
また、゛ブチ切れた中谷美紀さん゛も中盤以降で登場しますが、その対応力には゛すごい!゛の一言しか出てきませんでした。
これを読んで、゛中谷師匠!゛゛中谷姐さん!゛と呼びたくなるのは、きっと僕だけではないはずです。
日記形式の短い文面にも関わらず、彼女の知性の高さがとても際立っているのです。
また、゛ブチ切れた中谷美紀さん゛も中盤以降で登場しますが、その対応力には゛すごい!゛の一言しか出てきませんでした。
これを読んで、゛中谷師匠!゛゛中谷姐さん!゛と呼びたくなるのは、きっと僕だけではないはずです。
2006年6月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
監督はご存知の方もいらっしゃると思いますがあの爆裂ストーリーの「下妻物語」の監督。しかも映画を観た方ならば、ミュージカル仕立てになっていたことと主演の中谷さんと監督の壮絶なやり取りを伺い知ることができる本です。映画、小説をご覧になった方にはこれもお勧めです。
2010年1月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なんだかもう少し暴露要素が濃厚なのかと思いきや
全体的に当たり障りが無い程度の内容だったのでちょっと肩すかしを食らった感がありました。
しかしこの映画が大好きだったので、撮影の様子やこぼれ話が解って良かったです。
全体的に当たり障りが無い程度の内容だったのでちょっと肩すかしを食らった感がありました。
しかしこの映画が大好きだったので、撮影の様子やこぼれ話が解って良かったです。
2013年6月8日に日本でレビュー済み
「嫌われ松子の一生」を観て、中谷美紀を初めとして、他の役者さんの演技のクオリティーの高さに驚き、また中谷美紀=ただの美人女優というイメージを覆(くつが)され、作品から伝わってくる監督やスタッフそして役者達の熱意に感動し、手に取ったのがこの本でした。
口は悪いが、とことん役者を追い詰め、突きつめて映画を監督するタイプの中島哲也氏、そして、中谷美紀は気づいていないかもしれませんが、このお2人は、「情熱」を傾けるベクトルがハンパないんですね。監督と一口にいっても多々あるでしょうが、「週刊文春」で小林信彦氏がこの作品が公開時にコラムでふれていて
共演者だったボニー・ピンクが「わたしだったら降りていた」といわしめたほど、主演の中谷美紀への要求は常に高く、果敢に挑んでいった中谷美紀は凄いなと感嘆させられました。本作品を観終わってからもいくつか中谷さんの映画を観ましたが、美人女優にありがちなお人形さんではなく、役になるためなら体型さえもかえてしまう事をいとわない本物の女優魂を感じました。
それでいて、身体には気を使い、ヨガをし、食生活にも気を使っているところなど、ストイックな方なんだなと思いました。またそういうヨガのような心身のバランスをとるメンテナンスをしていないと色んなタイプの役柄を演じる事によって生じるストレスを発散できないのかもしれないと思いました。中谷さんは一生女優を続けていくのでしょう。だからこそ、映画でクローズアップがきつくなった時は、舞台などで困らないように三味線なども習っているのだと思いました。強い女を演じられる女優は多くいますが、時代物を演じられる女優はどんどん少なくなっていくと思いますので。長いスパンで人生を見据えている芯の強さを感じます。
他の映画もこのように過酷な現場ばかりではないと思います。自分が思い描いているどおりのクオリティーの映画が創りたいがために、口が悪くスタッフや中谷さんにあたる中島監督。けれど中谷さんも負けていません。2人の舌戦は続き、そして映画も試行錯誤(これがまた大変なのです)しながら、監督の構想以上の映画「嫌われ松子の一生」が出来上がったと思います。
そんな強い中谷さんですが、役者に感情はいらないような監督の扱い方に、疲労こんばいしていた中谷さんは撮影途中で帰ってしまいます。その後は菖蒲(しょうぶ)の花の見学に出かけるというところも凄い。翌日その事を監督に報告するのもまたまた、本当に肝(きも)がすわっているなと思いました。
松子の一生の衣装合わせからはじまって、監督との舌戦の毎日、監督の要求の応えようと演じる中谷さん、クランクアップまでの様子が、ともすれば感情論に走りすぎて、ドロドロした暴露本のようになってしまうところを抑えているのは、中谷さんの簡潔な文体と知性だと思いました。
役者さんについてはあまりふれていません。親友役の同じタイプだと共感しあった黒沢あすかさんと、伊勢谷勇介さんについて少し書かれているぐらいです。それでも読ませてしまうのは、やはり中谷さんの理性的な文章ゆえでしょう。また意外だったのが、年代別に撮影されたものではないというものでした。
中島監督の「人生夢を叶えるには短すぎるが、夢を諦めるには長すぎる」は名言だと思いました。舌戦を繰り広げた2人ですが、映画がクランクアップすれば、あっさりとしたものなのには、人間の面白さを再発見させていただき、読後感も良かったです。映画「嫌われ松子の一生」を観て感銘を受けた人には、ぜひ読んでいただきたいです。
口は悪いが、とことん役者を追い詰め、突きつめて映画を監督するタイプの中島哲也氏、そして、中谷美紀は気づいていないかもしれませんが、このお2人は、「情熱」を傾けるベクトルがハンパないんですね。監督と一口にいっても多々あるでしょうが、「週刊文春」で小林信彦氏がこの作品が公開時にコラムでふれていて
共演者だったボニー・ピンクが「わたしだったら降りていた」といわしめたほど、主演の中谷美紀への要求は常に高く、果敢に挑んでいった中谷美紀は凄いなと感嘆させられました。本作品を観終わってからもいくつか中谷さんの映画を観ましたが、美人女優にありがちなお人形さんではなく、役になるためなら体型さえもかえてしまう事をいとわない本物の女優魂を感じました。
それでいて、身体には気を使い、ヨガをし、食生活にも気を使っているところなど、ストイックな方なんだなと思いました。またそういうヨガのような心身のバランスをとるメンテナンスをしていないと色んなタイプの役柄を演じる事によって生じるストレスを発散できないのかもしれないと思いました。中谷さんは一生女優を続けていくのでしょう。だからこそ、映画でクローズアップがきつくなった時は、舞台などで困らないように三味線なども習っているのだと思いました。強い女を演じられる女優は多くいますが、時代物を演じられる女優はどんどん少なくなっていくと思いますので。長いスパンで人生を見据えている芯の強さを感じます。
他の映画もこのように過酷な現場ばかりではないと思います。自分が思い描いているどおりのクオリティーの映画が創りたいがために、口が悪くスタッフや中谷さんにあたる中島監督。けれど中谷さんも負けていません。2人の舌戦は続き、そして映画も試行錯誤(これがまた大変なのです)しながら、監督の構想以上の映画「嫌われ松子の一生」が出来上がったと思います。
そんな強い中谷さんですが、役者に感情はいらないような監督の扱い方に、疲労こんばいしていた中谷さんは撮影途中で帰ってしまいます。その後は菖蒲(しょうぶ)の花の見学に出かけるというところも凄い。翌日その事を監督に報告するのもまたまた、本当に肝(きも)がすわっているなと思いました。
松子の一生の衣装合わせからはじまって、監督との舌戦の毎日、監督の要求の応えようと演じる中谷さん、クランクアップまでの様子が、ともすれば感情論に走りすぎて、ドロドロした暴露本のようになってしまうところを抑えているのは、中谷さんの簡潔な文体と知性だと思いました。
役者さんについてはあまりふれていません。親友役の同じタイプだと共感しあった黒沢あすかさんと、伊勢谷勇介さんについて少し書かれているぐらいです。それでも読ませてしまうのは、やはり中谷さんの理性的な文章ゆえでしょう。また意外だったのが、年代別に撮影されたものではないというものでした。
中島監督の「人生夢を叶えるには短すぎるが、夢を諦めるには長すぎる」は名言だと思いました。舌戦を繰り広げた2人ですが、映画がクランクアップすれば、あっさりとしたものなのには、人間の面白さを再発見させていただき、読後感も良かったです。映画「嫌われ松子の一生」を観て感銘を受けた人には、ぜひ読んでいただきたいです。
2007年8月17日に日本でレビュー済み
かあるい時間潰しとして読み始めました。
中谷さんについて関心はありますが、
映画もまだ見ていないし、「読んでみるか」くらいの
気持ちで読み始めたのですが、
内容も面白く、描写が細かく、
出演されている俳優さんたちはもちろんのこと、
スタッフの方々への心配りもすがすがしく、
読後とても爽快な気持ちになりました。
DVDにはなってしまうけれど、映画見なくては!
そう思わせる本です。
本とDVDを見比べながら、
「あ、この桜のシーンね」とか
「この殴られるシーンね」なんて
いうのもいいと思います。
女優としての才能ももちろんですが、
文筆家としての才能も素晴らしい。
ぜひ手にとって読んでみてください。
中谷さんについて関心はありますが、
映画もまだ見ていないし、「読んでみるか」くらいの
気持ちで読み始めたのですが、
内容も面白く、描写が細かく、
出演されている俳優さんたちはもちろんのこと、
スタッフの方々への心配りもすがすがしく、
読後とても爽快な気持ちになりました。
DVDにはなってしまうけれど、映画見なくては!
そう思わせる本です。
本とDVDを見比べながら、
「あ、この桜のシーンね」とか
「この殴られるシーンね」なんて
いうのもいいと思います。
女優としての才能ももちろんですが、
文筆家としての才能も素晴らしい。
ぜひ手にとって読んでみてください。
2011年9月10日に日本でレビュー済み
監督の器が小さいとかがポイントじゃなくて、彼女にはとことん嫌われた人間の感情を抱いてもらわなければ役にならないわけだから、本気だっただけですよね。
インド旅行記をベースに暴露返しして昇華できたんでしょうなぁ。
演技とはいえ、本人に起きてる事は現実なわけですし。
クソッタレwっていう感情をなにか形に残せたことは幸せでしょう。
したたかで人間ぽくて頭よいと思います。
インド旅行記をベースに暴露返しして昇華できたんでしょうなぁ。
演技とはいえ、本人に起きてる事は現実なわけですし。
クソッタレwっていう感情をなにか形に残せたことは幸せでしょう。
したたかで人間ぽくて頭よいと思います。
2006年10月19日に日本でレビュー済み
中谷美紀の印象といえば「美人」の一言に尽きるだろう。
それも、隙のない完璧な美人。
同じ日本人とは思えないほどの整った顔立ち、スタイル。
そして女優なんて、わがままで、なぜか演技もサラリとこなし、
毎日派手な生活を送っている別世界の人と適当に思っていた。
「嫌われ松子の一生」という映画を観た時、圧倒的なスケールで驚いた。
原作を先に読んでいると、映像が楽しみな反面、
自分の思い描いていた世界との相違にガッカリさせられることが
多い中、想像以上のエンターテイメントに感激した。
素人の私でも「この数秒に何時間かかったんだろう・・・」と思うシーンばかり。
そんな、素朴な興味から、この本を読んでみた。
やっぱり、数秒のシーンで何時間もかかっている。
でも、何より中谷美紀の文章がうまい。
嫌味も、愚痴も、さらりと消化している。
つい感情移入して、一緒に笑ったり、嫌味に爽快感を覚えたり。
最後のクランクアップでは、まるで自分も苦労したかのような
錯覚に陥り、報われたことに泣きながら読んだ。
監督も、女優も、どんな職業も、その仕事について
どれだけ真剣に向き合って、よい物を作るかということだ。
それは、ほかの仕事にも共通していることで、
そのような人はどんな仕事を選んでも成功するのだな、と思いました。
それも、隙のない完璧な美人。
同じ日本人とは思えないほどの整った顔立ち、スタイル。
そして女優なんて、わがままで、なぜか演技もサラリとこなし、
毎日派手な生活を送っている別世界の人と適当に思っていた。
「嫌われ松子の一生」という映画を観た時、圧倒的なスケールで驚いた。
原作を先に読んでいると、映像が楽しみな反面、
自分の思い描いていた世界との相違にガッカリさせられることが
多い中、想像以上のエンターテイメントに感激した。
素人の私でも「この数秒に何時間かかったんだろう・・・」と思うシーンばかり。
そんな、素朴な興味から、この本を読んでみた。
やっぱり、数秒のシーンで何時間もかかっている。
でも、何より中谷美紀の文章がうまい。
嫌味も、愚痴も、さらりと消化している。
つい感情移入して、一緒に笑ったり、嫌味に爽快感を覚えたり。
最後のクランクアップでは、まるで自分も苦労したかのような
錯覚に陥り、報われたことに泣きながら読んだ。
監督も、女優も、どんな職業も、その仕事について
どれだけ真剣に向き合って、よい物を作るかということだ。
それは、ほかの仕事にも共通していることで、
そのような人はどんな仕事を選んでも成功するのだな、と思いました。