※このレビューは、読んだ直後の気持ちを素直に現したいと思い「下書き」等は一切せず、思いつくまま一気に書き上げました。
文章が乱雑だったり誤字脱字があるかもしれませんので、ご了承くださいませ~m(__)m
な~んて・・・下書きしても大した文章は書けないんですけどねw
この本の素晴らしい所は、作者さん御本人の文章だけではなく「医師のコメント」が各センテンス毎に適切な場所に織り込まれている所。
治療やリハビリに関して医学知識の無い人が解説すると、どうしても「危険が伴う」場合があります。
そこをシッカリとカバーしていますね。
実際、私自身が読んでいても「この方法・・・大丈夫なの?」と感じた部分もありました(私も医学知識はズブの素人ですけどねw)が、そこもちゃんと医師のフォローが入っています。
脳の後遺症が残っている方やご家族の方にも、適切かつ理解しやすい文章で書いてありました。
作者さんの指針「Take it easy」気楽にとか焦らずにとか、そんな感じの意味・・・でしたよね(私、英語苦手なんですよ)
私のモットーと少し似てる気がします。
ちなみに私は「ケセラセラ」を信条としています。
なるようになるさ~♪って感じでしょうか。
作者さんの「病気発症」→「入院・退院」→「リハビリ・会社復帰」と言った流れが分かりやすく描かれています。
「病気発症~入院」を細かく記憶されている事に驚きを覚えました!
この記憶力、気合いや根性だけでどうにかなるものでは決して無いからです。
化けm・・・失礼w鉄人ですか?この方は。
と言うのも・・・
実は私自身も、脳の病気の後遺症で幾つもの障害を抱えています。
8年前に「クモ膜下出血」を発症。
私の場合は正直・・・こうして生きている事が奇跡と言って良いくらいの重症でした。
発症したのは2011年5月、東日本大震災の2か月後と言えば何となくイメージが沸くかもしれませんね。
独り暮らしのアパートで、深夜に突然の頭痛・・・だったようです。
たまたまメールをしていて手に持っていた携帯で、自分で119番をかけた・・・ようです。
携帯の履歴に「119」が残っていましたので。
緊急入院、手術、6か月の入院をした・・・ようです。
ある日、気づいたら退院して実家にいました。
実は、この間の記憶と言うものがほぼ完全に欠落しています。
両親によると、かなり長い間意識が無かったようです。
一時期は「最悪の覚悟」もしていたのでしょう。
6か月と言うのも、かなりの長期入院なのだそうです。
まぁ、私自身は・・・全く覚えてませんが。
退院後、両親に連れられて入院していた病院に通院リハビリに行くと、おばあちゃ・・・ご高齢のお姉さま方に「ま~こんなに元気になって~♡」とかわるがわる握手を求められたので、きっと入院していたのでしょう。
え~っと・・・いったい私は入院中、どんな生活してたんでしょ(汗)
リハビリ科の担当医に勧められた、まず最初の行動が「ひらがなれんしゅうちょう」。
漢字どころか「ひらがな」もマトモに書けない状態でした。
小説など、ルビが無くても読めるんです。
パソコンのキーボードも普通に打てるんです。
とにかく「書けない」んです。
幼稚園~小学校1年生くらいの子が陥る「あお」「ぬめれわ」等々、どれがどれだかサッパリ解らないんです。
現在は何とか書けるようになりましたが、当時は流石にショック・・・だったと思います、この辺りもあまりハッキリ覚えていないのですが。
ちなみに漢字は現在も苦手・・・まぁ病気関係なく、昔から苦手だったんですけどねw
現在も、断片的に記憶が欠落していく症状を抱えています。
一瞬前に、自分が何をしていたのか・・・飛ぶんです。
どこかに出かけると、自分がどの道を進むのか・・・この程度なら忘れても、まぁ何とかなるのですが・・・
自分が「どこかに向かってる途中」だったのか「どこかから帰る途中」なのか、忘れたりします。
人の顔と名前を記憶することが出来ません。
退院後1年ほど通ったデイサービスの職員さんや利用者さん、発症前どのような職歴をお持ちで現在どんなご趣味をお持ちだったのか、会話など今でも割と鮮明に記憶している・・・のですが・・・
実は、その方たちの「顔」と「名前」は、お一人も記憶していません。
務めて6年になる職場(障害者就労作業所)の職員さんや同僚の皆さんも、もし会わずに1年も経てば顔と名前はほぼ全員忘れてしまうのでしょう・・・。
時間の概念が欠落している為、記憶に残っている出来事が「ついさっき」だったのか「昨日」だったのか「1週間前」だったのか・・・ともすると「1年前」だったのかさえ全く認識できません。
これらを総称して「高次脳機能障害」と言います。
現在も残っている障害なのですが、これはかなりの恐怖です。
なにしろ「いつ記憶が無くなるのか?どの記憶が無くなるのか?」自身にも全く予測出来ないのですから・・・。
他に「視野障害」「平衡感覚障害」「空間認知能力障害」など、後遺症のオンパレードです。
「視野障害」
両目を開けていても左半分が全く見え無い上に左への認識が弱体しています。
「半盲」「左半側空間無視」と言います。
しかも「左側に何かがあるかも?」と言う意識が無くなってしまいます。
食事をすると左側にあるおかずだけ残ってたり、左前にある電柱にぶつかったり・・・
更に、距離のあるものを見る力もかなり弱まってしまい、視力検査の上から3番目は両目を開けていても読めません。
近くは見えるので、本などは何とか読めるのですが。
眼科医によると、手術やリハビリでどうにかなるものではないそうです。
左半分は、見づらいのではなく「全く見えない」ので、当然メガネで補うことも出来ません。
医師曰く「慣れてください」だそうで・・・まぁ慣れますけど・・・ちょっと無責任・・・何でもないです(汗)
「平衡感覚障害」
意識が他に向いた瞬間、右に傾き右に倒れてしまいます。
酔っ払いのオジサンが真っすぐ歩けない・・・あんな感じでしょうか。
現在は杖をついている為、路上でも特に問題はないのですが・・・
杖をつく以前、歩道を歩いていて道の向かい側にコンビニを見つけ・・・
「あ~帰りにコンビニ寄ろうかな」
気づくと車道の真ん中を歩いていました。
病院で検査・担当医と相談の後「杖」をつく事になりました。
現在も杖は手放せません、恐らく杖は私の「生涯のパートナー」になるのでしょう。
「空間認知能力」
高次脳機能障害と同様、脳の病気を抱えている方以外にはあまり馴染みのない言葉かもしれませんね。
例えば、地図を見てそこから道を想像しながら実際に歩く。
例えば、レストランやカフェでトイレに立って自分の席に戻る。
例えば、そこを左に曲がるとあの道に出ると頭に描く。
健常者の方なら意識さえしないような、これらの行動が出来ません。
地図や実際に歩いている道を「上から想像」する事が出来ないんです。
通いなれた場所でさえ、実際に曲がってみないとその先に何があったのか頭に思い描く事が出来ません。
1人でカフェやレストランに入って一度席に着いたら、絶対にトイレには行きません・・・と言うか怖くて行けません!
100%自分の席に戻れませんから(汗)
これらの症状は全て「慣れる」しかなく、手術や投薬などでの回復は無いそうです。
しかも、クモ膜下出血の場合「再発」の危険性が常について回ります。
クモ膜下出血発症後10年の生存率は「2~4割」程度だそうです。
うち2割は後遺症もなく完全復帰だそうですから・・・私の生存率は、そんな数値ですね。
まぁ、退院後ここまで再発の兆しは見られないので大丈夫!と思いたいのですが・・・
もし再発したら・・・「奇跡は2度起きる!」と楽観的に考えられる程の強靭な精神力は持ち合わせていないので(汗)
その程度には「重症」でしたからね。
あとどのくらい、マトモに身体が動いてくれるのか。
あとどのくらい、記憶を維持できるのか。
そして、あとどのくらい・・・生きていられるのか。
とか暗くなっても仕方ないですねw
残りの余生(って程お年寄りじゃないですけどw)をノンビリ生きていこうかな。
ケセラセラ~なるようになるさ♪
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脳梗塞からの復活: 脳梗塞で突然倒れ後遺症と悪戦苦闘しながらも職場復帰を果たす五十男のリハビリ日記 (ビタミン文庫) 単行本 – 2001/1/1
- 本の長さ246ページ
- 言語日本語
- 出版社マキノ出版
- 発売日2001/1/1
- ISBN-104837611419
- ISBN-13978-4837611417
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
脳梗塞の恐ろしさは突然にやってくることと、死もしくは後遺症にある。通勤中に倒れ、後遺症と悪戦苦闘しながらも職場復帰を果たした著者が綴るリハビリ日記。
登録情報
- 出版社 : マキノ出版 (2001/1/1)
- 発売日 : 2001/1/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 246ページ
- ISBN-10 : 4837611419
- ISBN-13 : 978-4837611417
- Amazon 売れ筋ランキング: - 719,820位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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