この本は、正直言って読み通すのがしんどかった。
穴埋めの質問に書込みができない。
自分が何を思っているのか、正直なところを明確にするのを怖れているということはわかった。
フォトリーディングという読み方で何度も補助しながら、
ものすごく休み休み、１字１句を追っていきました。
長い間、お金を使うことは好きで、稼ぐということには興味が無かった。
食べたいもの、欲しいものに夢中で、それらを満たすことばかり考えていたかもしれない。
たぶん、それは必要なことだったのだろうと、今でも思うのだけれども、
今の自分はそれで飽和してしまって・・・
それほど食べたいものも、欲しいものも無くなってきて・・・
ある意味、行き詰っていたのかも？
つまり、生きる気力そのものを引き出す『目標』を見失ってしまっていたと思う。
目に見えないもの。
『足る』ということを知らなかった。
人間らしい気持ちというのも、よくわからなかった。
自分が誰にも心を開く事ができないということも、なんとなくわかってきた。
自分だけがそうなのかと思って、自信を失ってもいたかもしれない。
自分の人生に意味が見出せないし、
いったい誰が自分に喜んでお金を払ってもらえるほどの事をしているのか？
ということも自信はなかったし。
・・・まぁ、要するに問題は山積みで、
正直言ってどうにかなるものとも思えなかったから見ないフリをしてきたことに
光をあてるのはある意味つらい作業だったのだと思う。
でも、たとえ答えが出なくても自分に問いかけてみるということは大切だなと、
この本を読んでいて改めて思った。
ふとしたタイミングで答えが閃いたり、
誰かの口を通して答えがやってきたり・・・ということがあるもので。
そういう感じだったので、読むのに時間がかかったのはむしろ必然だったかな？と思ったりもする。
近頃、お金について自分の態度というか反射的な考え方が変化してきたのを実感する。
良い質問は何よりの教師だと思う。
問いかけがあるから答えがあるのであり、
問わなければいつまでも今までの自分のままだったという気がする。
一期一会。
一冊の本が自分の人生を変えるかどうかは
自分が自分の人生を変えたいと思っているかどうかに呼応するのかもしれない。
今の自分の生活では、
住む所も食べるものも、その他ありとあらゆることをお金で賄っているのだから
お金に対する態度と自分の生きる意味はリンクしてしまう。
自分にとって本当に大切なものとは何か？
その答えの為に、
お金について深く考えることは意味があったと思う。
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