はじめに の中で
「ただひたすら座りなさい（只管打座）」
「身体のリキみと心の固まりから解放されます（身心脱落）」
「坐禅によって悟りを得るのではなく、坐禅の身心そのものが悟りである（即心是仏）」
と著者は道元の言葉から、坐禅について明快に教えます。
また、坐禅すると、疲れ知らずで・活力にあふれ・溌剌と生きられたり、
通勤中のイライラや・人前で発表する時の緊張感・心にこびりついた疲れ等を解消する事も出来る
とも言います。
現世利益を求める座禅も、悟りを求める坐禅も 両方OK！と。
図で丁寧に坐禅の仕方を教えます。そうする理由や、多少「型通りでなくてもいい」事も説明してあります。
長年実践・指導・研鑽して来た経験から、「初めから形を厳格に守る事に拘りすぎ、実際に始める事の敷居を上げてしまっては本末転倒 」 と語ります。
まず、良い姿勢をして、体の力みとこわばりにまず気づく。そして力を抜き、こわばりを緩めて呼吸する。
そして、心にもある力みやこわばり、急ぐ気持ちに気づいて行く。
体が整うと呼吸も、心も整って行く(調身、調息、調心)。
そういう処から始まります。
そして、それを少しずつでも なるべく毎日することで、
良い姿勢、ゆっくりした深い呼吸、落ち着いた平静な心、が体に滲み込んで習慣になって行くのでしょう。
私は、通勤で特急に乗らず各駅停車で「椅子坐禅」をしたりしています。
(職場では出来ないし、自宅よりもやり易いので)
それだけでも読む価値は有ると思います。
最後の章の「読む坐禅（禅語）」がありますが、
気に入られた方は 「ホッとする禅語70」や「続 ホッとする禅語70」「ほっこりやさしい禅語入門」
などが私のお勧めです。
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