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江戸川乱歩賞と日本のミステリー ハードカバー – 2000/5/1

3.8 5つ星のうち3.8 4個の評価

商品の説明

商品説明

江戸川乱歩賞といえば、天下に冠たる新人ミステリー作家の登竜門として認知されて久しい。本書は、歴代の受賞作を当時の世相とリンクさせながら論じたものである。取り上げられているのは、1957年度第3回受賞作、仁木悦子の『猫は知っていた』から1999年度第46回受賞作、新野剛志の『八月のマルクス』までの全47作品(2作品同時受賞の年度もある)。
「作品には時代背景が少なからず影響する」という視点から、著者は再読し批評しているのだが、こういう時代だから、こういうミステリーがうんぬんというような論調には、素直に賛成できない箇所があるかもしれない。
俄然おもしろくなってくるのは後半。時代が進むにつれて、各選考会の内幕や、作品自体への著者の手厳しい評価が前面に出てくるあたり。著者は、ダテに予備選考委員を15年以上も務めているわけではない。1989年度受賞作、長坂秀佳『浅草エノケン一座』をはじめとして、かなり辛口にやっつけている(逆にここまで言われるとやっつけられた本を読みたくなってくる)。辛口採点の理由が述べられているくだりなんぞは、乱歩賞獲りを狙っている人たちのみならず、小説家を目指す人たちにも、十分役立つはずだ。
しかし、著者の意図はもとより小説指南や楽屋話にあるのではない。ミステリーとは何か、江戸川乱歩賞とは何かについての思考の集大成が本書なのだ。(文月 達)

内容(「MARC」データベースより)

江戸川乱歩賞の世界。そのすべてがわかる。ミステリーの歩み、流れ、歴史が見えてくる。日本の戦後社会の本当の姿が浮かび上がってくる。『鳩よ!』連載に加筆した骨太なミステリー論。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ マガジンハウス (2000/5/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2000/5/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • ハードカバー ‏ : ‎ 421ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4838712049
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4838712045
  • カスタマーレビュー:
    3.8 5つ星のうち3.8 4個の評価

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関口 苑生
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カスタマーレビュー

星5つ中3.8つ
5つのうち3.8つ
4グローバルレーティング

この商品をレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2021年4月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
満足しています
2021年12月4日に日本でレビュー済み
最近また読み返したがやはり面白い。ただもう20年経っているので、ぜひ続編を期待します。
2005年3月14日に日本でレビュー済み
江戸川乱歩賞は、ミステリー作家をめざす無名の新人にとって最高の公募賞だ。本書は、歴代の受賞作を当時の世相とリンクさせながら作品の中味や選考の問題点など幅広く論じたもの。取り上げられているのは、1957年の『猫は知っていた』から1999年の『八月のマルクス』まで。めっぽう面白くなってくるのは、著者がリアルタイムで関わった後半部分で、受賞作にとどまらず有力な落選作までが俎上に上げられ、乱歩賞のさまざまな問題点が浮き彫りにされる。この本がいまだ文庫化されないのも、歯に衣着せぬ物言いが、作家を怒らせたせいではないか、と勘ぐりたくなるほど。乱歩賞歴代の受賞作(落選作も!)の良質なブックガイドとしても読める、400ページ以上の労作である。
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