あの時代を生きていた人にしかわからないのではないかと思う。
あるいは、あの時代を生きていた人であっても、その極一部の、ある種の退廃的且つ刹那的な夢想に、心を潰された人にしかわからない。
僕は、冷蔵庫から出てくるあの死に神が好きでした。
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恋とはどういうものかしら? (MAG COMICS) コミック – 2003/5/1
岡崎 京子
(著)
- 本の長さ270ページ
- 言語日本語
- 出版社マガジンハウス
- 発売日2003/5/1
- ISBN-104838713983
- ISBN-13978-4838713981
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商品の説明
出版社からのコメント
著者の単行本未収録作品ばかり24篇を一挙にまとめた待望の一冊。'96年雑誌『anan』に掲載された傑作『Blue Blue Blue』ほか、カラー原稿も満載。著者の得意とする“恋”をテーマに、初恋、出会い、倦怠期、別れ等々を、時に切なく、時に笑いを交えて描く。
最後には意外な作品も、おまけで紹介。
最後には意外な作品も、おまけで紹介。
登録情報
- 出版社 : マガジンハウス (2003/5/1)
- 発売日 : 2003/5/1
- 言語 : 日本語
- コミック : 270ページ
- ISBN-10 : 4838713983
- ISBN-13 : 978-4838713981
- Amazon 売れ筋ランキング: - 348,254位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年9月11日に日本でレビュー済み
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2013年12月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
画力の是非は別にして、この作品を読むと、優れた短編小説を読み終えた後のような感覚が残る。岡崎さんのマンガには不思議な魅力があるのだ。他の作品にもみられるが、彼女のテーマは一貫しているような気もする。それは、資本主義、愛、セックス、もしくは無常といった言葉に要約する事ができるかもしれない。個人的に大変気に入ったのは、この作品の最後の「にちようび」という話であり、彼女のテーマが顕著に表れている。例えるなら、三島由紀夫の「憂国」のように著者のエッセンスが凝縮されており、かつ他人に、著者がどういった人物であるかの理解を手助けさせる優れた短編であると感じた。
2012年6月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
岡崎さん作品はへルタースケルターの映画の原作と知って 数冊 購入しました。この作品集は小品がいっぱい詰め込まれていて いろんな世界が見れて しかも 最後に余韻があるものが多く「小さい頃の宝物」感覚です。何度もふと読みたくなる作品が多いです。悲しいなあ 人って・・・と思いつつ 少しだけ ふふん♪とか くすりっ♪とか くすぐったい気持ちにもなれました。
2011年6月30日に日本でレビュー済み
短編集です。なのに、こんな短い中に要点やハッとする真実が凝縮されていて、岡崎京子の濃縮還元100%以上がここにあります。
すべての話がクオリティ高くて彼女の本領はリバーズエッジよりこの本に発揮されているように思います。
重苦しい話は少なく、すんなりと読めるのに確実に読後の気持ちに変化をもたらす良書です。
岡崎京子が苦手だと思っている人が入り込むには最適の入門書です。
恋愛に関するテーマが多いのですが、個人的には異色の『我買う、ゆえに我あり』のショッピング好きの男女の短いお話が最高です。
欲しいものを手に入れて(買って)飽きて、捨てて。また新しいものを買いに行く。そのために働く。
世の中のシステムが私たちにそうさせるように出来ていて、その完成度は高くエコになんてなじめない。
せいぜい電気ガスを節約してエコバック・水筒を持つくらい。節約したって、節約をするためのグッズを買ったりするしね。
90年代前半の話なのに10年代の今のほうがしっくりくる物欲大国、資本主義のお話。
すべての話がクオリティ高くて彼女の本領はリバーズエッジよりこの本に発揮されているように思います。
重苦しい話は少なく、すんなりと読めるのに確実に読後の気持ちに変化をもたらす良書です。
岡崎京子が苦手だと思っている人が入り込むには最適の入門書です。
恋愛に関するテーマが多いのですが、個人的には異色の『我買う、ゆえに我あり』のショッピング好きの男女の短いお話が最高です。
欲しいものを手に入れて(買って)飽きて、捨てて。また新しいものを買いに行く。そのために働く。
世の中のシステムが私たちにそうさせるように出来ていて、その完成度は高くエコになんてなじめない。
せいぜい電気ガスを節約してエコバック・水筒を持つくらい。節約したって、節約をするためのグッズを買ったりするしね。
90年代前半の話なのに10年代の今のほうがしっくりくる物欲大国、資本主義のお話。
2009年10月7日に日本でレビュー済み
この短編集の中に収められた『冷蔵庫女』を読んだのは岡崎京子さんが事故に遭い、随分たったあとだった。たまたま手にした『CUTiE』という女性向け雑誌に再掲載されていたのがこの物語。
本当に短い話で、あっという間に読み終えてしまったのだけれど、その特別な読後感は今でも心の奥にしっかりと残っている。そしてふとした時にその時抱いた感情がよみがえってくる。
夜の闇に包まれた世界に残る、かすかな温もりと悲しみの余韻。それは特別な、本当に特別な才能が生み出した宝石のような作品なのだと思う。
発表から10年以上が過ぎた今では多くの人が忘れてしまっているだろう。けれど、ある一部の人にとっては掛け替えのない物語としていつまでも心に残る。そんな力がこの作品にはあると思う。
凄いマンガ1『文化ブログ』[...]
本当に短い話で、あっという間に読み終えてしまったのだけれど、その特別な読後感は今でも心の奥にしっかりと残っている。そしてふとした時にその時抱いた感情がよみがえってくる。
夜の闇に包まれた世界に残る、かすかな温もりと悲しみの余韻。それは特別な、本当に特別な才能が生み出した宝石のような作品なのだと思う。
発表から10年以上が過ぎた今では多くの人が忘れてしまっているだろう。けれど、ある一部の人にとっては掛け替えのない物語としていつまでも心に残る。そんな力がこの作品にはあると思う。
凄いマンガ1『文化ブログ』[...]
2005年11月8日に日本でレビュー済み
1988年から96年まで、『anan』から『広告批評』、『S&Mスナイパー』まで、様様な雑誌に掲載された単行本未収録作品24編をまとめた本。
私のようなおじさんには、興味があるけど、場違いで、なんだかよくわからない世界が広がっています。
若い女の子の日常風景から、ちょっとエッチな特殊な空想的世界まで、女性ならきっと、共感しまくりの内容なのではないかと思います。
いや、『冷蔵庫女』とか、『みりん星人大襲撃』とか、こういう世界は私も好きな作品です。
私自身は、奥付の後の、『SPECIAL BONUS STORY』である『中華刑事(デカ)・周 夜霧よ今夜もありがとう』が一番気に入りました。
前半の可愛い絵柄から、後半のクチビルおばけ的キャラクター達まで、作者の8年間の絵柄の変遷も楽しめます。
私のようなおじさんには、興味があるけど、場違いで、なんだかよくわからない世界が広がっています。
若い女の子の日常風景から、ちょっとエッチな特殊な空想的世界まで、女性ならきっと、共感しまくりの内容なのではないかと思います。
いや、『冷蔵庫女』とか、『みりん星人大襲撃』とか、こういう世界は私も好きな作品です。
私自身は、奥付の後の、『SPECIAL BONUS STORY』である『中華刑事(デカ)・周 夜霧よ今夜もありがとう』が一番気に入りました。
前半の可愛い絵柄から、後半のクチビルおばけ的キャラクター達まで、作者の8年間の絵柄の変遷も楽しめます。
2004年5月11日に日本でレビュー済み
どの短編も、新鮮に痛いです。
普段の生活の中で、友達との間で、恋人との間で、聞き流したいとか、見なかったことにしたい感情を、「はい、どうぞ」と言ってテーブルの上に差しだされたような気分になります。
でもそれが決して不快というわけではなく、むしろ不思議な心地よさを感じます。あぁ、そうだったわ、と、現実に生きる私達に現実を再確認させてくれます。これでもかというぐらい。
閉塞した日常の循環の中で生きる若者の姿は、岡崎作品の中に何度となく出てきますが、本作品の最後に収録されている、「にちようび」が全てを物語っているように思えます。モノローグの言葉がどんどん突き刺さってくるので、気持ち良くKOされてみるのもいいかと思います。
普段の生活の中で、友達との間で、恋人との間で、聞き流したいとか、見なかったことにしたい感情を、「はい、どうぞ」と言ってテーブルの上に差しだされたような気分になります。
でもそれが決して不快というわけではなく、むしろ不思議な心地よさを感じます。あぁ、そうだったわ、と、現実に生きる私達に現実を再確認させてくれます。これでもかというぐらい。
閉塞した日常の循環の中で生きる若者の姿は、岡崎作品の中に何度となく出てきますが、本作品の最後に収録されている、「にちようび」が全てを物語っているように思えます。モノローグの言葉がどんどん突き刺さってくるので、気持ち良くKOされてみるのもいいかと思います。
2003年5月23日に日本でレビュー済み
いろいろな雑誌で発表した短編を集めたもの。24編収録。いくつかは岡崎さんの事故後に、岡崎さんを特集したいくつかの雑誌で読んだことのあるものだったけど、ほとんど雑誌(ananや週刊女性増刊からS&Mスナイパーまで!)に掲載されたときにリアルタイムで読んでなかったので、まさに新作な感じがする。そして一番古いのが88年の作品で新しい96年のマンガまで、実に足掛け8年の単行本未収録作品ばかりなので、絵の変遷が一目瞭然で楽しめます。カラー作品も入っているので、新鮮な感じがする。相変わらず凝っている装丁(ちょっと『チワワちゃん』ぽい質感)もラブリーです。まさにタイトル通り『恋はどういうものかしら?』を表現してて面白いです。