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トラ・トラ・ライオン! 単行本(ソフトカバー) – 2003/10/2
Xデーがいよいよ2004年夏に迫ってきました。あなたの大切な虎の子が、国庫に徴収されてしまうかもしれません。ほかに策はないのか。ほんとうは何が起こるのか。そして、大変革の時代を、どのように生き延びればよいのか。……大丈夫です。最後に明かされる「トラ・トラ・ライオン」の謎解きを読めば、すべてわかった!という気分になること、請け合いです。
奥田碩トヨタ自動車会長の推薦文
「潜在需要を掘り起こす、住宅投資と農業改革で日本は復活する」とのくだりは我が意を得たりだ。
鈴木敏文イトーヨーカ堂会長/セブン-イレブン会長の推薦文
日本経済は国民ひとりひとりが変えていく。この本を読んで、まずは意識改革を。
- 本の長さ304ページ
- 言語日本語
- 出版社マガジンハウス
- 発売日2003/10/2
- ISBN-104838714734
- ISBN-13978-4838714735
商品の説明
著者からのコメント
日本経済復活のための“第四の道”とは?
皆さん、こんにちは。サミュエル・ライダーです。
前著『ライオンは眠れない』を出版してから、一年半が過ぎました。
その間、日本の状況は、ほぼ私の予想通りに進んでいるような気がします。
たしかに、日本は深刻な事態です。でも、悲観することはありません。ちょっとそのわけを説明しましょう。
日本丸という船は、国家債務七〇〇兆円という重石を積んで、荒れ狂う波の中、かろうじて航海を続けています。
その船に乗っているのは、世界の富の五分の一、一四〇〇兆円もの個人金融資産を持った日本国の人々。
「この船、沈みそう。なんとかしてー!」
という叫び声。
「船長が代わったんだ。もう少し辛抱しよう」
という声もあがります。
「これじゃあ不安で夜も眠れないよ」
お札のぎっしり詰まった枕を抱いて、お年寄りがこぼします。
でもそこに、たまたま乗っていたイギリス人がいて、彼は首をひねります。
「はてさて、なんとも奇妙な。乗っているのは世界一のお金持ち。でも、彼らを乗せている船は、借金の重みで転覆しそうだなんて……」
そのイギリス人とは私のこと。たまたま大変な時期に日本に来て、ここが好きになり、破綻寸前のこの国をどうにかできないかと考えはじめたのです。
そこでまず、今後起こりうるシナリオとして次の三つを考えてみました。
●第一の道──このまま大手術をせず、自然に良くなるのを待つ。
経済のサイクルは波形に循環しています。辛抱強く待てば、いつかは浮かびあがるだろう、そう考えて耐える消極的な選択です。
●第二の道──国の債務が雪ダルマ式に増え、ついには国家破産に至る。
この場合、日本は国際的な信用を失って先進国から脱落し、産業界は致命的な傷を負い、国民は窮乏生活にあえぐことになります。
●第三の道──国民が大きな犠牲を払って国の破綻を防ぐ。
個人金融資産一四〇〇兆円の一部を国庫に移しかえます。その方法はX計画による財産税の徴収か、あるいは三〇パーセントにおよぶ消費税。
この三つのシナリオなら“第一の道”が断然良いのですが、それを望むのは楽天的に過ぎるというもの。国は、後戻りが不可能なほど債務超過の底なし沼にはまりこんでいます。神風でも吹かないかぎり、この方法での生還はないでしょう。
といって、“第二の道”は最悪です。国が破綻しては元も子もありません。会社も商店主も公務員も、長い期間にわたって苦しむことになります。国家破産に部外者はありえず、いくら財産を持っている人でも、襲ってくる超インフレには、ひとたまりもないことでしょう。
では“第三の道”でしょうか? しかし、このやり方にも問題があります。国民の払う犠牲があまりにも大きすぎること。下手をすると、不景気がさらにひどくなって、大恐慌にならないとも限りません。
ここはどうしても別の方法、景気を一気に良くして日本復活を実現させる“第四の道”を見つけなくてはならないようです。
“Xデー”は二〇〇四年に必ず訪れる!
ここで、前作『ライオンは眠れない』について、少しお話ししておきましょう。
発端は、私が中国で見つけた不思議な寓話でした。そこに描かれている謎を山之内家の人々と解いていくうちに、大変なことを突きとめてしまったのです。
その寓話は、日本の近未来を予測したものでした。内容を述べると……。
──不況で苦しむ「鼠(ネ)」の国の話。ライオン王は初め実力が未知数でしたが、王になったとたんに目をむいて吼え、「改革」を唱えて太ったネズミたちと闘いはじめます。しかし、深まる不況と抵抗勢力の妨害によって改革は少しも進まなくなり、窮地に立ったライオン王は、相談役のタカ長官に「X計画」について打ち明けます。
ライオン王は、X計画の実行を思うと、眠れなくなります。それは、国民に大きな痛みをもたらすからです。でも、その日はついにやってきたのでした。──
結局、小泉首相の立場をライオン王に置き換えているのですが、この寓話によって“X計画”というものが大きく浮上します。それは、預金封鎖、デノミ、新円切換え、財産税をセットにした究極の財政再建策。その実施日が“Xデー”だったのです。
では、その狙いと仕掛けは、どういったものでしょう
“新円切換え”の場合、期限までに交換しないと紙くずになるので、誰もが旧札を銀行に持ちこみます。そこが思う壺。国民の資産を正確に把握した政府は、ただちに“財産税”をかけてくるのです。秘密のタンス預金もこれでは隠しようがありません。巨額のアングラマネーも、不正蓄財として残らず没収されます。ここにおいて、政府は何百兆円というお金を一挙に獲得し、財政破綻の危機から逃れることができるのです。
一方、国民は、そうなってみて初めて気づきます。小泉首相がいっていた“もっと大きなこと”、そして覚悟しなければならない“痛み”とは、このことだったのだと。“聖域はない”という言葉も。「今回は国民の財産であっても容赦しませんよ」という暗示であったと。そして、“米百俵”も、「未来の子孫のためには、自分たちが犠牲になりましょう」というメッセージであったことを。
以上の内容を持った前作は、大変な評判になりました。なにしろ自分たちの虎の子が国庫に入ってしまうかもしれないのですから。でもこの預金封鎖、デノミ、財産税などは、決して荒唐無稽なものではなく、国の財政が行き詰まった時に、しばしば行なわれることなのです。
出版社からのコメント
前著「ライオンは眠れない」で、小泉首相が秘密裏に進めている究極の財政再建プラン・X計画を予言し、日本国民よ、危機感を持て!と訴えたサミュエル・ライダーの待望の第二作です。
またまた、イギリス人フリー記者サムと、謎の知識人山之内氏の問答で、話は進みます。
日本の経済はこれからどうなるのか? そして、わたしたちの生活はどうなるのか? 小泉首相がとるべき道は、ほんとうにX計画の実施しかないのか?
トヨタ自動車会長奥田碩氏に「我が意を得たり」と言わせた本書は、日本再生のためのとっておきの秘訣5策を具体的に提案。最後に出てくる「トラ・トラ・ライオン」の謎解きまでたどり着けば、すべてわかった!という気分になること、請け合いです。
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : マガジンハウス (2003/10/2)
- 発売日 : 2003/10/2
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 304ページ
- ISBN-10 : 4838714734
- ISBN-13 : 978-4838714735
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,463,230位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 8,659位経済学・経済事情
- カスタマーレビュー:
著者について

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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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選択肢として十分考えられることだが、問題は国会議員が選挙で落選する
リスクを得てまで法改正に応じるかである。そこで、法改正なしに今の
お金の交換と使用を停止するには、法改正がいらないデノミをやる可能性が
高いのではないか。もちろん議員は責任を回避するために、先にインフレを起こし
インフレ退治をデノミの大義名分として利用するだろう。個人のお金が銀行に来た時に
「新札交換手数料」を取るなら憲法の財産権も回避できる。
財産税ができなければ相続税の大幅増税しかないでしょう。
個人としての対策は、たんす預金をするなら1万円札でなく500円玉に
する(戦後の預金封鎖でも硬貨は見逃されたドルとユーロと元の
紙幣でたんす預金(海外口座への送金などは当局に把握されてるため)
株(戦後の預金封鎖でも株にかかる財産税はなかったはず、今回も
預金よりもかかる税額が少ないのではないか)でしょうか?
米も余っている時に農家と契約しておきたいですね。
自分の知識ではこのくらいしか思いつきませんが、預金だけにしておくのは
危険だとわかりました。
しかしながら前作と同じく、会話形式で読みやすく分かりやすい文章には現状の政治経済を身近に感じることができる作品といえよう。
今後の日本経済の景気回復には、住宅と第一次産業が大事と唱えている。確かに住宅政策は家具、電気製品等の相乗効果も含め国内の景気刺激策には良薬だろうし、自給自足を国策では考えなければならないことは間違いないだろう。
しかし住宅に関しては、少子高齢化社会の問題や借地借家法の問題を
度外視し、本書でかかれた政策の実行は本当にありえるかハダハダ疑問である。読みやすく分かりやすい本ではあるが、より踏み込んだ場合、
ちょっと曇りのち雨模様の点も結構見られる。
ちょっとしたニュースにも敏感になった。
自分の顔は見えない。なので外からの人たちが「日本国」の今の
状況を冷静に判断しているのをみると、これは今からなんらかの
大改革は行われるぞ、と思わざるをえない。
というより、このままでは国が破産するんだから…。
日本人として沈んでいく船をどのように知恵で乗り切るか、
みんなで考えていかねばならない時期。国家の画期的V字回復を願って
自分も痛みわけされるんだろうか~。(複雑)
いろいろ考えさせられた一冊でした。また著者の続編にも期待。
と、「預金封鎖」というショッキングな帯につられ、思わず買って
しまったが、中身は日本再生の提言で一杯。
新紙幣から2004年の財政改革を読み解いたり、
中国の農業の実情から将来の食糧危機を予測したり、
高級な推理小説を読んだような緊張感と楽しさにあふれ、
一気に読み通しました。
「今、ここにある危機」をどう考えていくのか、是非読んでいただきたい
一冊です。
もう一度、読みます。
あと今までの(特に戦後)日本で行われた様々な政策についても説明してあり、このあたりは勉強になるし、面白く読める。
最後の方は、作者が考える日本をよくする戦略が説明されている。確かになるほどと思うところや、そうなったらいいなと思わせるところもある。
これからは一人一人が危機感を持ち、自己責任の時代を生き抜くために、様々な知恵・知識を身につけなかれば、と気づかせてくれる本である。