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フルタイムライフ 単行本 – 2005/4/14

3.9 5つ星のうち3.9 11個の評価

「きょうのできごと」で一躍注目、期待の女性作家の最新長編小説。大学生やフリーターたちの漂うような感覚をリアルに描いてきた著者が、自身のOL体験をもとに初めて舞台をオフィスに移し、新社会人・春子の揺れ動く10ヶ月を繊細に描く。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ マガジンハウス (2005/4/14)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/4/14
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 220ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4838715757
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4838715756
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 11個の評価

著者について

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柴崎 友香
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1973年、大阪府生まれ。大阪府立大学卒業。

99年「レッド、イエロー、オレンジ、オレンジ、ブルー」(文藝別冊)でデビュー。

2007年『その街の今は』で芸術選奨文部科学大臣新人賞・織田作之助賞大賞、10年『寝ても覚めても』で野間文芸新人賞、14年『春の庭』で芥川龍之介賞を受賞。

著書に『きょうのできごと』(行定勲監督により映画化)、『次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?』、『主題歌』、『星のしるし』、『週末カミング』、『ビリジアン』、『わたしがいなかった街で』、『千の扉』『公園へ行かないか? 火曜日に』『よう知らんけど日記』など。『寝ても覚めても』が映画化され、2018年9月1日公開、カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式招待作品。

カスタマーレビュー

星5つ中3.9つ
5つのうち3.9つ
11グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2005年6月9日に日本でレビュー済み
帯のコピーは「おもしろいで。会社。ほんまにコピーしたりお茶入れたりすんねん。なんか、まだ、そいういう役をやってみてるっていう感じ」
主人公は、美大を卒業してOLになった女の子。
学生時代の友達は、会社員とは縁遠い職業の子ばかり。
ゆる~い地味なOL生活に、新鮮な驚きを感じつつ、完全に馴染むこともない。
このままでいいのかな~と何となくの不安を持ちながらも、OLの仕事にそれなりのやりがいを見つける。
恋のこと、将来のこと、細かく静かに揺れ動く、23歳の女の子の毎日を綴ったリアリティ溢れる小説で、友達の話を聞いているような感覚になります。
舞台は大阪で、御堂筋とか心斎橋とか、具体的な地名も出てくるので、関西出身なら、より一層親近感が持てると思います。
特別なドラマ性はないけれど、淡々とした世界観が好きな人にはオススメです。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年7月7日に日本でレビュー済み
 小説の舞台または題材は、非日常的なことが多い。犯罪とか、少なくとも不倫とか。そうでない普遍的な物事を描こうとすると、なぜか高校生時代や大学生時代になってしまう。それだけ、普通の社会人の平凡な日常は、小説にはなりにくい。もちろん、そこに描くべきテーマがないからだ。
 その点、本書はその普通のOLの普通の部分を描いて出色である。単なるOL日記だといわれれば、確かにその通りだ。だが、どの部分を省略し、どの部分を細密に描くか、そこが重要である。
 本書の主人公は、デザイン系のアーティストのはしくれでもある。そういう局面から取捨選択をし直せば、今までよくあったエキセントリックな主人公にもなりえた。彼女だって、もっとアーティスティックな欲求もあるだろうし、もっと官能的な気分のときもあっただろう。
 そのどの部分を切り取るかが、作品の主眼である。本書は、そのどこに中心視点をあてるかというところで、清新だった。「平凡って意外と面白いやん」ってとこか。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年6月18日に日本でレビュー済み
 まず、会話文が関西弁なので苦手な人は注意。

 また、派手なストーリーを期待してもそういうのはないのと、日常を延々と描写するのがこの作者の作風なので、そこは覚悟したほうがいい。
 あとは、簡単に言うとちょっと古い。オフィスの制服廃止というのは増えているし、ワープロ打ちを事務職女性社員に頼む「昭和のおじさん」社員というのも減っている、というかまだいるのか? まあ、「お茶出し」はまだあるが、代わりにペットボトルの水を出すようになっていたり、あと事務職というのは人気で有効求人倍率はかなり低いので(2014年だと、営業が2倍に対して事務0.5倍とか、求人数/志望者数)、モチベーションの低い学生が「正社員」で雇われるなんて過去の話という感じもある。
 まあ、2000年前半までのオフィス風景という感じかなあ。とはいえ、会社生活に対して最初はモチベーションの高い人でも、低くなるというのはよくあるか。そのあたりは変わらないのかな。

 個人的に思ったのは、細々とした日常をカメラアイになって観察していくが、主人公は本心をなかなか明かさない。本当はこういうことを言いたいのだけどうまく言葉にできない、といった場面が何度かあるが、そこで自責の念にかられてもどかしくなる、というのではなく、むしろ他罰的になる、というと言い過ぎか、自分には関係ない、みたいな感じで傍観するポジションへ行く。そこもこの作品(作者)の特徴だと思う。
 まあ、こだわりが強く、「仲間」とそれ以外を分けるというようなところがあるわけだ。コミュニケーションが取れない人というのはいる、でもまあしょうがないか、自分には関係ない、みたいな感じか。

 そのあたり、村上龍(デビュー作)的、というのは半分当たっているが、龍が「反社会的」(元・基地の街の不良ですし)なのに対して、「脱社会的」な排他性があるというわけだ。なので、淡々と日常を描くという部分だけでなく、案外、読者を選ぶ作家なのかなとも思った。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年11月16日に日本でレビュー済み
一人の新社会人の子を中心とした話。
好きな仕事でもないのについたOLという仕事。
でも、そんな仕事の中でも周りの人とのかかわりを持ちながらも女の子はこの場所もいいのかもしれないと思っていく。

自分にとって、好きな仕事しかできないと思い続けていたことがこの本を読んで、もっと視野を広げてもいいのかもしれない。
違う仕事でも居心地がよくて自分でも、こんなに簡単だったんだと思えることなのかもしれないと背中を押してくれてた作品。

関西弁なので最初は読みにくいかもしれないけど、それが新鮮にも感じてきます。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年10月17日に日本でレビュー済み
新人OLの日常を書いた小説ですが、私には面白さが分かりませんでした。
主人公は何か特徴があるわけではなく、時間にルーズで仕事中に会社のPCで自分の趣味に関する作業をこっそりやるような女性です。
主人公が魅力的ではなく、共感もできず、笑えるわけでもなく、読み進むのに勢いが必要です。
彼女の視線で会社の様子や、友人たちとの付き合いを描いていて、それが淡々と続いていきます。
(ちょっと村上龍的?)
社会人生活をしたことがない人には、勤め人ってこんな感じだと分かる面白さはあるかもしれません。
ですが、社会人になってから数十年経っている人からすると、「だからどうした?」としか感じられません。
リアルなのかもしれませんが、特に起伏もなく続いていくので、読んでいて「このまま終わったらどうしよう?」なんて思ってしまいますよ。
終盤にやっと物語が動き始めたような気がしますけど、それを放り出すようにして唐突にこの小説は終わります。
女性にとっては、やはり仕事よりも男なんですかねぇ?
リアルなのかもしれないけど、一読者としては唖然。
何か盛り上がりとか起承転結を期待して読んでも、この本は長い長いプロローグでしかありません。
大体この不景気に、こんな風に社員をブラブラさせている会社なんてあるのでしょうか?
私が見聞きしている範囲では、社員をどんどん追い込んで篩にかけている会社ばかりですよ。
正直に書くと、こんな主人公は幸せにはなれないし、なってほしくないですね。
文章も魅力的ではなく、読み終わって残るものがない小説です。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年8月30日に日本でレビュー済み
主人公喜多川春子は美大出身で就職した
友人の多くは自分の夢のためアルバイトや自由業だ
定時に出勤して、制服に袖を通し、これまで関わったことのない年齢層と過ごす
会社に勤めるにしても自分を生かせる仕事、自分のやりたい仕事
将来の自分に対し悩む大学・高校生は多いと思う
でも、この本で主人公が漠然と会社に対して感じた
「どんな仕事も、実際にその中にいる人にしかほんとうのところはわからないのかもしれない」
この感想が言い得てると思う
拘束される社員を拒みたい人もいるかもしれない
でも、世代間を交えて、社員で働くことで見えることがある
社員になっても、自分の時間は自分次第で紡げる
この本を読んで1人でも多くの働くことに悩む人が
背中を押される気持ちになればいいと思った
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年8月24日に日本でレビュー済み
柴崎さんの小説は「日常」と結び付けられることが多いようですが、本当に日常を書いたのは本作が初めてだと思います。「今日のできごと」にしても「次の街まで〜」にしても、事件は起こらないにせよ、日常の中の「出来事」程度のことが書かれています。本作は日常の中の特異な部分を取り上げていない分、平凡なようです。退屈だと感じる読者もいるのではないでしょうか。

一方で、私はこの作品が、新しいステップへの助走あるいは踏み込みのように感じています。本作以降に書かれただろう雑誌「新潮」記載の中編を読んだところ、本作と同じく平らな日常を舞台としながら、作品は輝きを放ち、本作以前の作品を読んだときの満足感が得られました。本作自体は評価どおりの感想でしたが、作家「柴崎友香」をなぞっていく上では面白いのではないでしょうか。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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