いやー、すごい。
自由に心のおもむくままに生きる女たちを
見事に描いていて、ページをめくる手が
止まりませんでした。
著者の文学エッセイはどれも楽しいんですが
これはなかでも秀逸です。
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人妻魂 単行本 – 2007/8/23
嵐山 光三郎
(著)
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購入オプションとあわせ買い
人妻→嫉妬→官能→不倫→離婚→再婚→流浪→心中未遂→自立→遊蕩→熟成→昼寝。
これぞ、究極の人妻すごろく。人妻はやっぱりステキです。
漱石、鷗外、鏡花、芥川、安吾の妻、そして白秋の三人の妻、さらには与謝野晶子、平塚らいてう、林芙美子から幸田文、武田百合子まで、明治大正昭和を彩る人妻の波瀾万丈の人生。読み始めたらやめられない嵐山エンタテインメント文学史。近現代の有名人妻53人が勢揃い!
これぞ、究極の人妻すごろく。人妻はやっぱりステキです。
漱石、鷗外、鏡花、芥川、安吾の妻、そして白秋の三人の妻、さらには与謝野晶子、平塚らいてう、林芙美子から幸田文、武田百合子まで、明治大正昭和を彩る人妻の波瀾万丈の人生。読み始めたらやめられない嵐山エンタテインメント文学史。近現代の有名人妻53人が勢揃い!
- 本の長さ228ページ
- 言語日本語
- 出版社マガジンハウス
- 発売日2007/8/23
- ISBN-104838717415
- ISBN-13978-4838717415
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登録情報
- 出版社 : マガジンハウス (2007/8/23)
- 発売日 : 2007/8/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 228ページ
- ISBN-10 : 4838717415
- ISBN-13 : 978-4838717415
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,004,649位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 6,365位倫理学入門
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年11月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
妻に3Sあり、いずれかに優れていれば夫は満足すべとか。さて、3Sとはなんでしょう?
炊事、掃除、そしてもう一つ。思うに女の人生はこの最後のSに左右されていますねえ。
嵐山さんはほとんどの人妻に美貌とか聡明とか誉め言葉満載で気持ちよかった。絵はイマイチですが、爽快になりました。
大好きな武田百合子さんが最強最上とあるのも大賛成。
裏表紙の可愛い花嫁さんのイラストを見るだけでもいいですよ。フフフ。
炊事、掃除、そしてもう一つ。思うに女の人生はこの最後のSに左右されていますねえ。
嵐山さんはほとんどの人妻に美貌とか聡明とか誉め言葉満載で気持ちよかった。絵はイマイチですが、爽快になりました。
大好きな武田百合子さんが最強最上とあるのも大賛成。
裏表紙の可愛い花嫁さんのイラストを見るだけでもいいですよ。フフフ。
2007年9月16日に日本でレビュー済み
雑誌「ダカーポ」に「人妻歳時記」というタイトルで連載(04〜06年)されていたエッセイを加筆修正してまとめた作品。明治、大正、昭和の人妻文化人?53名が、一人あたり4頁程でさらっと紹介されているが、嵐山節ともいえる枯れたユーモアの文章で楽しませてくれるが、ページ数に制限があるため表面的な紹介に止まっている。
だから「文人悪食」「文人暴食」を読んだ人は物足りなさを感じるのではなかろうか。ただ、4頁だからこそ、さらっと楽しめるという利点はあるが・・・。わたしは前者なので、楽しみながらも物足りなさを感じてしまった。
「人妻歳時記」は、もともと著者の友人の妻を紹介するという企画で連載され、その後「水着姿の人妻」を募集するという内容になり、このようなエッセイになったのはこれらの連載が自主的に?打ち切りになった後のことらしい。当然、この「人妻魂」には、これらのボツ連載は掲載されていないのだが、読んでみたかったような気がする。
だから「文人悪食」「文人暴食」を読んだ人は物足りなさを感じるのではなかろうか。ただ、4頁だからこそ、さらっと楽しめるという利点はあるが・・・。わたしは前者なので、楽しみながらも物足りなさを感じてしまった。
「人妻歳時記」は、もともと著者の友人の妻を紹介するという企画で連載され、その後「水着姿の人妻」を募集するという内容になり、このようなエッセイになったのはこれらの連載が自主的に?打ち切りになった後のことらしい。当然、この「人妻魂」には、これらのボツ連載は掲載されていないのだが、読んでみたかったような気がする。
2013年11月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
夜寝る前に読むとぐっすり眠れます。文人の妻の生き様がさらりとそしてたまに辛口に語られています。学校では決して教えないとても人生において参考になる一冊です。
2010年2月15日に日本でレビュー済み
ひと頃、「鬼嫁」なんて言い方が流行りましたが、
この本に登場するニッポンの人妻(主に明治期)は、
そんな形容詞が可愛く聞こえるほどの強者ばかり。
自分が抱いていたそれまでの勝手な印象
(明治の女性は奥ゆかしい、的な)を
気持ちよーく打ち砕いてくれました。
特に北原白秋の二番目の奥さんの
唐突かつ痛快な行動ぶりには笑ってしまいました。
むしろ、小市民的な自分の良識(不倫はいけない、とか)が
つまらなく感じるほどです。
素人庖丁記 (ランダムハウス講談社文庫) から愛読している嵐山節のユルさとあいまって、
笑いながらあっという間に読み終えてしまいました。
また、余談ですが中野京子氏の「 歴史が語る 恋の嵐 (角川文庫) 」との
筆致の違い(どちらも松井須磨子を取り上げているので)を読み比べてみるのも一興かと。
ちっちゃい倫理観とか生真面目さとか、
自分が自分の枠に囚われすぎてると
感じたときに手に取ることをお勧めします。
この本に登場するニッポンの人妻(主に明治期)は、
そんな形容詞が可愛く聞こえるほどの強者ばかり。
自分が抱いていたそれまでの勝手な印象
(明治の女性は奥ゆかしい、的な)を
気持ちよーく打ち砕いてくれました。
特に北原白秋の二番目の奥さんの
唐突かつ痛快な行動ぶりには笑ってしまいました。
むしろ、小市民的な自分の良識(不倫はいけない、とか)が
つまらなく感じるほどです。
素人庖丁記 (ランダムハウス講談社文庫) から愛読している嵐山節のユルさとあいまって、
笑いながらあっという間に読み終えてしまいました。
また、余談ですが中野京子氏の「 歴史が語る 恋の嵐 (角川文庫) 」との
筆致の違い(どちらも松井須磨子を取り上げているので)を読み比べてみるのも一興かと。
ちっちゃい倫理観とか生真面目さとか、
自分が自分の枠に囚われすぎてると
感じたときに手に取ることをお勧めします。
2019年7月23日に日本でレビュー済み
嫉妬、浮気、不倫、はては略奪、心中まで。近代のお騒がせ妻についての短文集です。
なかには亭主を立派に世に出した妻(小泉セツ)や、逆に冷たくされて可哀そうな人妻(九条武子)もいますが、基本的には鼻息荒く、男や世間と格闘した猛者ばかり。
過激な男性遍歴の果てに過激な行動に巻き込まれ刑死した菅野須賀子、「生きる不安を充足させるため」浪費に浪費を重ねた田村俊子、「原始女性は太陽」とのたまい、月のように男を侍らしたご存知平塚らいてうなどなど。すごすぎて彼女たちの作品まで覗いてみたくなります。
たまには文学について、こういう楽しみ方もありと思わせる娯楽本ですね。
なかには亭主を立派に世に出した妻(小泉セツ)や、逆に冷たくされて可哀そうな人妻(九条武子)もいますが、基本的には鼻息荒く、男や世間と格闘した猛者ばかり。
過激な男性遍歴の果てに過激な行動に巻き込まれ刑死した菅野須賀子、「生きる不安を充足させるため」浪費に浪費を重ねた田村俊子、「原始女性は太陽」とのたまい、月のように男を侍らしたご存知平塚らいてうなどなど。すごすぎて彼女たちの作品まで覗いてみたくなります。
たまには文学について、こういう楽しみ方もありと思わせる娯楽本ですね。
2007年11月24日に日本でレビュー済み
面白いです。非常に笑えます。
ここに掲載されている人妻は強者ぞろい。
行動がまさに強くパワフルな方もいれば、
決して行動派ではないのにしたたかに最後には勝っている・・・(と思える)方も
悲しい最後を遂げた方も。
掲載されているのは強烈な方が多いせいか、女性のたくましさ、したたかさに圧倒されます。
褒め言葉と毒をうまくちりばめてその人物がとてもリアルに書かれていて
一体どんな女性だったのかと想像力をかきたてられます。
ユーモアの中に悲哀おりまぜ、下ネタ満載なのにいやらしくない面白い一冊です。
ここに掲載されている人妻は強者ぞろい。
行動がまさに強くパワフルな方もいれば、
決して行動派ではないのにしたたかに最後には勝っている・・・(と思える)方も
悲しい最後を遂げた方も。
掲載されているのは強烈な方が多いせいか、女性のたくましさ、したたかさに圧倒されます。
褒め言葉と毒をうまくちりばめてその人物がとてもリアルに書かれていて
一体どんな女性だったのかと想像力をかきたてられます。
ユーモアの中に悲哀おりまぜ、下ネタ満載なのにいやらしくない面白い一冊です。