再読ですが、すっかり内容は忘れていました。
ただ素人が料理をして、成功したり、失敗したりしたという話ですが、そこを面白く読ませるのですから、やはりプロの作家というのは、並みの人には出来ないことが出来るのですね。
特別なことはかかれていないように思いますが、それでも面白く読ませるエッセイです。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
豚キムチにジンクスはあるのか―絲的炊事記 単行本 – 2007/12/6
絲山 秋子
(著)
群馬県高崎市在住、一人暮らし作家の泣くに泣けない自炊生活・・・。雑誌『Hanako』連載中から話題の、あまりにも過酷な(!?)おいしい生活が一冊にまとまりました。ちょっとした思いつきに翻弄され、試作を重ねる著者の日常を味わってください。「他人の失敗は密の味」と著者も本書で書いていますが、失敗と成功の繰り返しがスリリングに楽しめるエッセイ集。加えて、簡単でおいしいレシピも探せます!!
- 本の長さ190ページ
- 言語日本語
- 出版社マガジンハウス
- 発売日2007/12/6
- ISBN-104838717881
- ISBN-13978-4838717880
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : マガジンハウス (2007/12/6)
- 発売日 : 2007/12/6
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 190ページ
- ISBN-10 : 4838717881
- ISBN-13 : 978-4838717880
- Amazon 売れ筋ランキング: - 490,033位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 14,894位エッセー・随筆 (本)
- - 47,910位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
1966年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。住宅設備機器メーカーに入社し、2001年まで営業職として勤務する。03年「イッツ・オンリー・ トーク」で文學界新人賞を受賞。04年『袋小路の男』で川端康成文学賞、05年『海の仙人』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、06年『沖で待つ』で芥川賞を 受賞する(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 ダーティ・ワーク (ISBN-13: 978-4087465679 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2019年3月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2014年6月20日に日本でレビュー済み
ひたすら、料理の話。料理をつくる話。
著者の料理好きがとっても伝わってくるし、文章で料理の体験記を読むということもあまりしたことがないので、
不思議な気分だった。
企画エッセイといった按配。しかし、うーんあまり・・・って感じでした。
著者の料理好きがとっても伝わってくるし、文章で料理の体験記を読むということもあまりしたことがないので、
不思議な気分だった。
企画エッセイといった按配。しかし、うーんあまり・・・って感じでした。
2008年1月13日に日本でレビュー済み
いやー、おかしかった。さんざん笑いました。
これってエッセイ、なんだよね?でも、とてもエッセイとは思えない。絲山秋子の小説と全く同じテンションで、通して読むと小説一本読んだような感じです。
そもそも絲山さんの小説って、ものすごい細かくて手間ひまのかかる仕込みをした肉と野菜を、何日間もアクをすくいながらコトコト煮込んで、秘伝の味付けをほどこしたのちに、沢山あった具をぜーんぶ濾してしまってできあがった、透明なスープ、味に一切の隙がなく無駄もない……って感じでしょ。このエッセイも同様で、書き流した感じはなくて、計算され尽くしている(タイトルの、ただ炒めただけで美味しい豚キムチ、とはまさに正反対)……のに。文中でつくられている料理は、すーっごくテキトーで手間がかかってない。そのギャップに大笑いなんだよね。市販のイカ墨ソースに残った餅入れてみたり、ポトフを大量につくりすぎてうんざりしたり、素麺が余りすぎてドライカレー素麺つくったけど、「ごはん、ください」な気分で泣きそうになったり。もうめちゃくちゃ。大爆笑です。出てくる料理、つくりたくはないけど。しいていえば47ページの鶏丼か?ごはんに千切りレタスと煮た鶏と煮卵とその煮汁とマヨネーズ少々。でも、このレシピどおりだと、鶏冷めてるし(笑)。まあ、何をつくっても酒のつまみみたいになってしまうところには、親近感、感じるが(苦笑)。
よしながふみの「きのう何食べた?」と金井美恵子の「待つこと、忘れること?」はキッチンに置くけど、この本は置きません。でも、別の意味で美味しかった(爆笑)。もちろん笑えるだけでなくて、ふいに虚しくなったり悲しくなったりせつなくなったりするところは、もう、本当に小説並の美味しさです。ごちそうさまでした。
これってエッセイ、なんだよね?でも、とてもエッセイとは思えない。絲山秋子の小説と全く同じテンションで、通して読むと小説一本読んだような感じです。
そもそも絲山さんの小説って、ものすごい細かくて手間ひまのかかる仕込みをした肉と野菜を、何日間もアクをすくいながらコトコト煮込んで、秘伝の味付けをほどこしたのちに、沢山あった具をぜーんぶ濾してしまってできあがった、透明なスープ、味に一切の隙がなく無駄もない……って感じでしょ。このエッセイも同様で、書き流した感じはなくて、計算され尽くしている(タイトルの、ただ炒めただけで美味しい豚キムチ、とはまさに正反対)……のに。文中でつくられている料理は、すーっごくテキトーで手間がかかってない。そのギャップに大笑いなんだよね。市販のイカ墨ソースに残った餅入れてみたり、ポトフを大量につくりすぎてうんざりしたり、素麺が余りすぎてドライカレー素麺つくったけど、「ごはん、ください」な気分で泣きそうになったり。もうめちゃくちゃ。大爆笑です。出てくる料理、つくりたくはないけど。しいていえば47ページの鶏丼か?ごはんに千切りレタスと煮た鶏と煮卵とその煮汁とマヨネーズ少々。でも、このレシピどおりだと、鶏冷めてるし(笑)。まあ、何をつくっても酒のつまみみたいになってしまうところには、親近感、感じるが(苦笑)。
よしながふみの「きのう何食べた?」と金井美恵子の「待つこと、忘れること?」はキッチンに置くけど、この本は置きません。でも、別の意味で美味しかった(爆笑)。もちろん笑えるだけでなくて、ふいに虚しくなったり悲しくなったりせつなくなったりするところは、もう、本当に小説並の美味しさです。ごちそうさまでした。
2013年2月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
要するに料理本です。群馬県高崎市在住の著者が、地元の食材を駆使して日々の食事を工夫し、安価で簡単でおいしいメニューを考え出します。試行錯誤や失敗の数々も正直に告白されています。当然芥川賞作家なので文章は上手なはずですが、このエッセイでははかりしれません。著者はかなりの愛煙家にして、酒飲みらしく、僕はタバコは吸いませんが、酒は好きですので好感が持てます。自ら、どうしても酒のつまみ風のメニューになってしまうと反省していますが、全くかまわないと思います。特に、エスニック風料理、アフリカン風料理のメニューは、僕にとって未知の世界でしたので、一度、自分でも挑戦できたらと思いました。
2013年12月21日に日本でレビュー済み
絲山さんのエッセイが好きですが、これが一番好きかも。
自炊エッセイ?というんでしょうか。グルメ日記というのとはまた違う。
絲山さん、お料理好きなんでしょうね、、、簡単にと書いておられますが、意外と凝ってる気がしますが(私が料理しないだけ?)
所々散りばめられた、からっとした男気?をスパイスに書かれた、料理の作り方や味のことを読んでいると、不精な私もお腹が減り、まねして作ってみたくなります。
あとがき読むと、持病の躁鬱病の中かなりがんばって書かれた様子が。サービス精神満開のエッセイです。
自炊エッセイ?というんでしょうか。グルメ日記というのとはまた違う。
絲山さん、お料理好きなんでしょうね、、、簡単にと書いておられますが、意外と凝ってる気がしますが(私が料理しないだけ?)
所々散りばめられた、からっとした男気?をスパイスに書かれた、料理の作り方や味のことを読んでいると、不精な私もお腹が減り、まねして作ってみたくなります。
あとがき読むと、持病の躁鬱病の中かなりがんばって書かれた様子が。サービス精神満開のエッセイです。
2007年12月29日に日本でレビュー済み
大大大絲山ファンとしては、Hanako連載中から
単行本化を待ち望んでた『絲的炊事記』。
何せHanako毎号なんて買うわけないし、
早くまとめて読みたい!と思ってた。
よ〜やく読めました。
改めて読み返してみると、
どうして掲載媒体がよりによってHanakoだったのか
理解に苦しんでしまう、抱腹絶倒の食い物実験エッセイ。
いつもながら、絲山節とでも言おうか、
絲山秋子の男らしさが炸裂しております。
げらげら笑いながら読みました。
レシピも、ほぼ全て酒飲み仕様。
おいしそうなものあり、
決してマネしたくないものあり。
(冬は絶対に冷やし中華を食べてはいけない、と勉強になりました)
どうでもいいけど、本誌掲載中は
挿絵に使われてる絲山画伯の脱力系な色紙のプレゼントが
欲しいなーと思ってたんだけど、
今見直してみると、いくら絲山秋子が好きでも、別に要らないな。
と、冷静に感じました。
しかしさぁ、エッセイもいいけど、
早く新作読みたいよ、イトヤマセンセ〜!
単行本化を待ち望んでた『絲的炊事記』。
何せHanako毎号なんて買うわけないし、
早くまとめて読みたい!と思ってた。
よ〜やく読めました。
改めて読み返してみると、
どうして掲載媒体がよりによってHanakoだったのか
理解に苦しんでしまう、抱腹絶倒の食い物実験エッセイ。
いつもながら、絲山節とでも言おうか、
絲山秋子の男らしさが炸裂しております。
げらげら笑いながら読みました。
レシピも、ほぼ全て酒飲み仕様。
おいしそうなものあり、
決してマネしたくないものあり。
(冬は絶対に冷やし中華を食べてはいけない、と勉強になりました)
どうでもいいけど、本誌掲載中は
挿絵に使われてる絲山画伯の脱力系な色紙のプレゼントが
欲しいなーと思ってたんだけど、
今見直してみると、いくら絲山秋子が好きでも、別に要らないな。
と、冷静に感じました。
しかしさぁ、エッセイもいいけど、
早く新作読みたいよ、イトヤマセンセ〜!
2008年2月1日に日本でレビュー済み
群馬県在住の男っぷりの良い一人暮らしの作家さんが、変な所にコダワッタ自炊を、時々レシピを乗せながらも(基本的には有りませんが、だいたい読めば作れます)まとめたエッセイです。
料理も豪快かと思いきや、なかなか細かいこだわりもあり、それでいてやはり豪快な部分もあり、楽しい自炊エッセイです、少なくとも料理したくなります。が絲山さんと同じ事したいか?と聞かれれば、ちょっと悩みます。
出てくる料理の中でも「ソースカツ丼」の描写が良いです。「ソースカツ丼」で「拝む」という形容詞が出てくるとは!しかし、ちょっと見てみたいです。
あと、時々出てくるネーミングの絶妙さが、良かったです。
「ヘナッポ」=へっぽこナポリタン風ソースの事
「トラバタる」=絲山さんは恋に落ちると、部屋の中を檻の中のトラのようにグルグル歩き回る癖があり、そのうち溶けて「ちびくろさんぼ」の中に出てくるトラのようにバターになってしまうことを心配する事から、恋に落ちる事を指す
など、可愛げのあるネーミングが良かったです。
つい、自炊が面倒に最近なっててやってないなー、という時に背中を誰かに押してもらいたい!という方にオススメ致します。
料理も豪快かと思いきや、なかなか細かいこだわりもあり、それでいてやはり豪快な部分もあり、楽しい自炊エッセイです、少なくとも料理したくなります。が絲山さんと同じ事したいか?と聞かれれば、ちょっと悩みます。
出てくる料理の中でも「ソースカツ丼」の描写が良いです。「ソースカツ丼」で「拝む」という形容詞が出てくるとは!しかし、ちょっと見てみたいです。
あと、時々出てくるネーミングの絶妙さが、良かったです。
「ヘナッポ」=へっぽこナポリタン風ソースの事
「トラバタる」=絲山さんは恋に落ちると、部屋の中を檻の中のトラのようにグルグル歩き回る癖があり、そのうち溶けて「ちびくろさんぼ」の中に出てくるトラのようにバターになってしまうことを心配する事から、恋に落ちる事を指す
など、可愛げのあるネーミングが良かったです。
つい、自炊が面倒に最近なっててやってないなー、という時に背中を誰かに押してもらいたい!という方にオススメ致します。
2007年12月9日に日本でレビュー済み
群馬県の空っ風の中,一人暮らしを続ける絲山秋子氏の
「作った 食った」
の記録です。
出てくるのは旨いというものばかりではありません。
絲山さんのサービス精神はとどまる所を知らず,
真冬に冷やし中華を食べてみる や ナポリタンのようなものの食べ方バリエーション(餃子行き) まで,あたかも実験の様相を呈します。
それがまた,家庭持ちではない,そして男の料理ではない面白みを醸し出します。
最後の父の味の話は心にしみる1編。
父娘は娘が30過ぎてからぐっと味わいを増しますね。
「作った 食った」
の記録です。
出てくるのは旨いというものばかりではありません。
絲山さんのサービス精神はとどまる所を知らず,
真冬に冷やし中華を食べてみる や ナポリタンのようなものの食べ方バリエーション(餃子行き) まで,あたかも実験の様相を呈します。
それがまた,家庭持ちではない,そして男の料理ではない面白みを醸し出します。
最後の父の味の話は心にしみる1編。
父娘は娘が30過ぎてからぐっと味わいを増しますね。