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おふくろさんよ 語り継ぎたい日本人のこころ 単行本 – 2007/12/20

4.0 5つ星のうち4.0 3個の評価

●前書きより
……「憎むな、殺すな、粛清せよ」は、赦さぬことが赦すという反語なのだ。私の生きざまのけじめでもあった。この事件をきっかけに私は人の情けや無償の愛を、今の世代に再び伝えたいと思った。愛する子ですら親に手を挙げる哀しい時代である。日本人が失ってしまった古き良き心を、これからを担う若者たちに遺したいのだ。本書が「こころの書」として、日本人の誇りを取り戻す道標となれば幸いである。……

●後書きより
産業革命以後、経済発展やバブル、IT革命を経験した私たちの生活は、とても豊かになったと云われている。はたしてそれは本当なんだろうか。
人が己を主張するあまりに、人が人を平気で傷つける時代である。人が己の利権を守る為に、あらゆる手段を用いて邪魔者を排除する時代である。
これはアメリカ的自由と世界平和の方便が、あまりにも蔓延しすぎた結果なのだ。意図的な世界制覇の欲望がもたらした、歪みだと言えるだろう。
弱きに手を差し伸べる、日本人が大切にしてきた伝統的精神文化は、その価値思想の下にあっては、もはや無用の長物以外の何者でもないのである。
はたして私たちはそれでいいのだろうか。
隣人のために命をかけた志があったからこそ、今の私たちへとつながり、大和民族としての歴史が在るんじゃなかろうか。時には、損得勘定だけではない、無償の愛を正義の名において遂行する心が求められるのだ。
失われつつある日本人の精神を、崩れ落ちつつある国家の骨格を、敢然とした態度で正気に戻させる新しい時代の担い手が、今まさに必要とされているのである。
混迷する時代の流れのなかで、日本人が世界に示せさなければならないものは、「やすらぎ」の精神である。
真の平和を復活させるためには、私たちは多くを求めず、ただ与え、かつ、共に歩もうと手を差し伸べるのだ。倒れそうな者がいればそっと背に手を回し、黙って支えればいい。
さて、あとがきが長くなってしまったが、この本は八十七年の人生を駆け抜けてきた私の、熱い祈りである。ちまたの雑犬、川内康範の「生の証」としてここに記す。
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商品の説明

著者について

大正九年、函館市生まれ。高等学校卒業後、数々の職に就く。昭和十六年、新感覚派・中河与一氏主宰の『文芸世紀』に戯曲「蟹と詩人」を、『北海道文学』に「おゆき」を発表し作家デビュー。芥川賞作家・富沢有為男氏らと交遊、純文学の道に。『愛怨の記』で福島県文学賞を受賞。海外抑留者家族の実態を描いた『生きる葦』などを発表するかたわら、放送、映画の世界で、多くのドラマシナリオを書く。昭和三十三年、テレビドラマ『月光仮面』が大ヒット。「愛とは情死なり」との観点から、多くの恋愛小説を雑誌に発表し、そこから生まれた歌謡曲「誰よりも君を愛す」で第二回日本レコード大賞をはじめ、「花と蝶」「おふくろさん」「命あたえて」など数々の受賞曲をもつ作詞家として高名。海外同胞引き揚げ、遺骨収集など、社会運動を通じて政治の世界に。佐藤栄作政権以来、歴代首相の顧問を務め、辛辣な時評で政治評論家としても活躍

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ マガジンハウス (2007/12/20)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/12/20
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 159ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4838718306
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4838718306
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 3個の評価

著者について

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川内 康範
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上位レビュー、対象国: 日本

2009年2月7日に日本でレビュー済み
川内康範氏が“範”の字を分けたった一人の弟子である大野景範氏が書いた『無償の愛 森進一君へ 川内康範の遺言』という本を読んだ。
その本のあとがきに、自分の死期を察知した親父は、様々なかたちであっちこっちに“遺言”の種を蒔いたのではないか〜、とあり、この本も“遺言の種”として蒔かれたものに違いないと書かれていたのを見てどうしても読みたくなった。
確かに大野景範氏が言っているように、この本がベースとなり、『無償の愛 森進一君へ 川内康範の遺言』で、川内康範氏が法的効力のない遺言として大野氏に語った、森進一へのメッセージの基礎となる部分がこの本では語られている様な気もした。
「無償の愛〜」を読んでから、この本を読んだら“おふくろさん騒動”の顛末が解かったような気がするし、またその『無償の愛〜』のあとがきに書かれていた事にも納得できる。
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