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雉猫心中 単行本 – 2009/1/22

3.0 5つ星のうち3.0 5個の評価

これは愛だろうか?新直木賞作家、受賞後初の長篇小説。ともに結婚している男女が、むさぼるように求めあう愛欲の一年を見事な文体で描く、著者の最高傑作。不穏な空気がサスペンスを呼ぶ。そして、静かな官能があふれてくる。「大貫知子は、物欲しげに俺を見た。それがあの女に対する、俺の最初の印象だった」「晩鳥。荒地に生えた一本の木みたいな男。孤独に晒されているのではなくて、孤独に守られているような男」巧緻な構成で編み上げられた至高の恋愛小説。
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商品の説明

著者について

いのうえ・あれの 1961年東京生まれ。04年『潤一』で第11回島清恋愛文学賞を受賞。08年『切羽へ』で第139回直木賞を受賞。主な作品に『もう切るわ』『しかたのない水』『誰よりも美しい妻』『ベーコン』『あなたの獣』などがある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ マガジンハウス (2009/1/22)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/1/22
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 283ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4838719507
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4838719501
  • カスタマーレビュー:
    3.0 5つ星のうち3.0 5個の評価

著者について

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井上 荒野
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1961年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。1989年「わたしのヌレエフ」で第1回フェミナ賞を受賞し、デビュー。2004年『潤一』(新潮文庫)で第11回島清恋愛文学賞、2008年『切羽へ』(新潮社)で第139回直木賞を受賞。『あなたがうまれたひ』(福音館書店)など絵本の翻訳も手掛けている。

カスタマーレビュー

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5つのうち3つ
5グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2012年2月20日に日本でレビュー済み
不倫小説・・・としか表現できない。
旦那だけでなく不倫相手が人間として終わっているので、胸糞の悪さが続く。
誰が得をする本かを教えてほしい。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年2月2日に日本でレビュー済み
この小説は次のように4つにわかれている。

プロローグ
第1章 おわりのはじまり
第2章 はじまりのおわり
エピローグ

第2章だけが 晩鳥(男)の視点で書かれている。
あとは主人公?大貫知子 つまり、女の視点だ。

二人とも既婚で
晩鳥には中学生の娘がいる。

決して
爛れたような
厭らしい表現は出てこない。

それなのに
不倫のセックスが
熟れた果実のように
行間から匂ってきて
読む人間の頭をクラクラさせていく。

まるでセックスに飢えた
野獣のように彼らはお互いを貪る。
そして二人をつなぐ妖しい雉猫。

結局 女は男を捨てる。
そして捨てられた男はすべてを失う。
しかしそれでは終わらない。

終わった と女は思った。

でもそれはすぐ近くまで迫ってきた。

女の夫は不気味だ。
昆虫のようで 根暗で 背が高く
アブノーマルで反吐が出る。
オタクの権化みたいで虫唾が走る。

僕は男なので
どうしても晩鳥の気持に傾く。

しかし なんともいえない物語だ。
心して読んでほしい。

井上さんの描く既婚同士の不倫は
ここでは
女が男を食ってしまうのだ。

食われた男は、ただ狂うしかない。

でも文学的修辞手法に関していえば
井上さんは相変わらずとてもうまいと思う。

最後はとても不気味で恐怖が迫る終わり方だ。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年4月9日に日本でレビュー済み
それぞれ家庭を持つ男女の恋愛(性愛)を描いた小説なのですが、所謂「不倫小説」「官能小説」とは一味違う作品になっています。
それは作者が「予定調和なものというか、みんなが知っているものや結末が分かっているものを書きたいと思わない」と語っていることと一致しているように思います。
それよりも、「怖さ」と言うか「薄気味悪さ」を感じる小説になっているように思います。
とにかく、登場人物たちがすべてどこか異様な雰囲気を持った人物ばかりで、主人公大貫知子の亭主中学校教師も、小副川と言う町内会長、その一族の孫たちも、何を考えているのか良く解らない得体の知れない存在です。

そうしたざらざらとした人間たちの感情が交差する中で、知子と晩鳥は互いを貪り合います。
その描写は「官能小説」の様な直接的なものはないのですが、その行間から漂ってくる雰囲気は、それ以上に「官能」的です。

この小説は、女の側からと男の側からの両面から、一つの物語が描かれており、そこに男女の受け留め方や思惑の違いが見え隠れします。
又、そこに男女それぞれの「嘘」が描きこまれているとも言えます。
それが、周りの異様な雰囲気と相俟って「怖さ」を感じさせます。

全体的には、作者の文章が説明を極力省いたものになっているため、「映像」として頭に残ってしまいます。
その意味でも、非常に印象深い作品でした。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年2月5日に日本でレビュー済み
「雉猫心中」というタイトル、猫好きとしてはパス出来ないと期待していたのですが…。
う〜ん…。
いったい井上さんは何を書きたかったのかが、伝わってきませんでした。
恋愛ではなく、性愛小説なのは、いつも通りの井上作品。
相変わらず男はだらしない。
前半は女から、後半は男から語られる。
二人の思いが全く違うことには、目を惹かれるが、私はこの作品の中に、共感するものも、感動するものも見出すことができなかった。
二人の行動、特に男の行動はあまりにも突飛過ぎるし、小副川さんや中学生たちの行動も謎のまま終わってしまう。
私に読解力が無さ過ぎるのだろうか…。
「ベーコン」は、結構好きな作品だったのだが、私には向かない作家なのだろうか。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年1月31日に日本でレビュー済み
 井上荒野の小説は「切羽へ」がとても良かったので、その後、「ベーコン」や「夜を着る」も読んで、食に対するこだわりや官能性に共感してきた。しかしながら、前作の「あなたの獣」には少し違和感を覚えはじめ、今回の「雉猫心中」にはかなり違和感を感じた。
 ストーリーとしては、猫を媒介にして知り合った男と女がそれぞれの視点から両者の関係を記述するというスタイルがとられている。ただ、両者の性行動がとっぴもない形になっていくのは、「切羽へ」の何も起こらない話とは大きく違っている。更に、最後の「男」の行動(街宣車?)も理解を超えたものとしか言いようがない。
 本筋ではないが、「女」の旦那の日記に出てくる「C」やら「N」やら「Y・Q」が何であるのかを知りたかった。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート