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能ナビ ~誰も教えてくれなかった能の見方~ 単行本 – 2010/4/22

2.9 5つ星のうち2.9 3個の評価

なぜ、能には背景も舞台装置もないのか。どうして能役者は無表情なのか――この 1 冊を読めば、本当の意味での能を見るコツがよくわかる。本書に取り上げたのは、よくかかる人気演目が中心。葵上、鉢木、道成寺、安宅、落葉、弱法師、松風、海人、山姥、羽衣、隅田川、砧、姥捨、夕顔、小原御幸、花筐、定家、景清、石橋、檜垣、二人静、安達原、善知鳥、俊寛、当麻の全 25 番。 専門用語を使わずに解説されているため初心者にも非常にわかりやすく、能のテキストとなる謡についても、ときには一語一句説明。どう読んでいけばいいのか、そのスキルが身についていく。また、著者自身が実際に行ってきた予習方法やお勧めの謡本などが惜しみなく明かされ、前作『歌舞伎ナビ』に引き続き、渡辺保ならではの解釈と見方のコツの全てがこの 1 冊に凝縮されている。「能の感動は歌舞伎の比ではない」という著者の言葉から始まったこの企画。まだその感動を味わいきれていない人には必読となる本書。友枝喜久夫、梅若実、観世寿夫といった名優たちの舞台の思い出も随所にちりばめられ、見巧者にとっても、懐かしい 1 冊となるに違いない。

商品の説明

著者について

渡辺保(わたなべ たもつ) 1936 年、東京に生まれる。演劇評論家、放送大学名誉教授。慶應義塾大学経済学部卒業後、東宝で演劇の企画に携わり、 50 歳で退職。東京大学、慶応大学など多数の大学で教鞭をとる。『女形の運命』で芸術選奨新人賞、『昭和の名人 豊竹山城少掾』で吉田秀和賞、『娘道成寺』『黙阿弥の明治維新』で読売文学賞をそれぞれ受賞。『歌右衛門 名残りの花』『歌舞伎ナビ』など、著書多数。 2009 年には長年の研究の集大成ともいえる『江戸演劇史(上・下)』を刊行し、演劇界のみならず、各界から広く高い評価を得た。歌舞伎座や国立劇場など、東京でかかる歌舞伎は毎月ほぼ全てを観劇。永遠のベストセラー『歌舞伎手帖』をはじめ、『中村勘三郎』『歌舞伎 過剰なる記号の森』『千本桜 花のない神話』『仁左衛門の風格』『四代目 市川団十郎』など歌舞伎関連の著書が多いが、能や文楽、日本舞踊といった古典はもちろんのこと、現代劇やダンス、バレエにいたるまで、ほぼ毎晩、劇場に足を運んでおり、あらゆるジャンルに造詣が深い。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ マガジンハウス (2010/4/22)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2010/4/22
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 300ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4838720971
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4838720972
  • 寸法 ‏ : ‎ 13.8 x 2.8 x 19.5 cm
  • カスタマーレビュー:
    2.9 5つ星のうち2.9 3個の評価

著者について

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渡辺 保
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カスタマーレビュー

星5つ中2.9つ
5つのうち2.9つ
3グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2011年4月12日に日本でレビュー済み
今までにない能の解説書でしょう。

能を昔ながらにただ上演するのではなく、演劇として見直すという立場は、第2次大戦後に観世寿夫が提唱して以来の考え方です。

ただ、現実に能を取り囲む書き手にはその立場は本当に理解されていたのか。
どこかで「お能拝見」の気風が尾っぽとして残ってきた気がします。

その点、渡辺のこの本は、歌舞伎や浄瑠璃、あるいは現代演劇に至るまでの幅広い他の演劇の見聞が生きています。
そしてテキスト(能本)の読み込みに依って生まれる見識などを具体的に案内してくれるています。
総合藝術という謳い文句に踊っているばかりで、感じること、観ることが難しくなってしまいがちな能を芝居として読み解いています。

文章は「渡辺節」なのですけど、自身が能ににじり寄っていった軌跡が生きています。最初は自分も稽古事として踏み込み、能評を書くようになって観る能、そして喜多流の名手・友枝喜久夫に出会い、私淑し、傾倒した日々。筆者の経験が初心者にも、あるいは能に親しんできた者にも新鮮に映ります。

専門用語を遣うと、とかく衒学的になりがちなのですが、遣わない解説は明快にドラマを分解してくれます。ここまで新鮮な解釈を見せられれば、能作者の世阿弥や元雅、金春禅竹、観世小次郎信光も泉下で喜んでいるのではないでしょうか。
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