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Webの創成 ― World Wide Webはいかにして生まれどこに向かうのか 単行本 – 2001/8/24
- 本の長さ279ページ
- 言語日本語
- 出版社毎日コミュニケーションズ
- 発売日2001/8/24
- ISBN-104839902879
- ISBN-13978-4839902872
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商品の説明
商品説明
本書は、WWWの生みの親、ティム・バーナーズ=リーが、Webの成立の歴史や今後の発展方向までをつづった1冊。前半ではまずインターネットを語るときに欠かせないHTML言語やブラウザが誕生するまでの経緯など、Web成立の歴史を自叙伝風につづっている。そして後半では、Webを駆使したビジネスや、Webの検閲問題、プライバシーの問題、マイクロソフトのブラウザ問題など、Webの今後の発展に対する懸念や問題点などに触れている。インターネットを変え続けるWebの思想家、ティム・バーナーズ=リーの視点を通して、インターネットの起源やその発展の歴史、そして未来へのビジョンに触れることができる画期的な1冊。(近藤大介)
メディア掲載レビューほか
Webシステムの開発者であるティム・バーナーズ・リー氏が,Webの開発に至った経緯や,広範に普及するまでの紆余曲折をつづった。前半は,リー氏が勤務先の研究機関(CERN)の情報共有用途にWebを考案したところから,World Wide Web Consortium(W3C)を設立するまでの氏自身の実体験が中心。
後半では,Webが急激な広がりを見せる過程で,リー氏が果たした役割や,氏の仲間の人々の活動を描いている。米ネットスケープや米マイクロソフトの台頭,eビジネスへの発展,プライバシー保護問題などに関する開発者としての見解も示した。最終章ではインターネットの理想的な活用形態と利用効果の限界,および将来像にまで言及している。
(日経コンピュータ 2001/10/08 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
Webの創成 World Wide Webはいかにして生まれどこに向かうのか
世界を一変させるような発明をした者の脳裏をよぎる思いはどんなものだろうか。世界中から称賛を浴びることによる陶酔か、それとも億万長者になって優雅な生活を送ることか。しかしWWW(World Wide Web)を発明したティム・バーナーズ・リーは、そのどちらも選ばなかった。新たな社会インフラストラクチャーとするべく無償で公開し、衆知を集めるという道を選んだのだ。
WWW――我々が通常「ホームページ」と呼んでいるインターネットでの情報公開の仕組みが、世界のあり方を一変させる重要な発明であることに異論を唱える人は少ないだろう。本書の前半は、発明者自らが語るWWW誕生の経緯だ。1980年、欧州の素粒子物理学実験研究所「CERN」にプログラマーとして雇われた著者は、個人的興味からそこでやり取りされる膨大な情報を整理するソフトウエアの開発を始める。当初はパソコン1台の中だけだったソフトは、研究所内のLAN、そしてインターネットへと適合し、やがて世界中を一瞬にしてつなぐWWWへと成長していく。
その過程で、著者は自分の権利を主張することよりも、WWWを普及させ、より完全な仕組みとすることに力を注ぎ続ける。基本となる理念は「誰でも規格策定に参加でき、結果は誰でも使えること」。OSを独占することで億万長者となった米マイクロソフトのビル・ゲイツと対照的な生き方といえるだろう。
後半では、著者が開発を続けている「semantic Web」という新しい構想を詳細に説明している。これが成功するかどうかは分からない。しかしどのような技術であれ、著者はその成果を独占することはなく、社会へと還元するのだろう。読後、さわやかな気分になる一冊だ。
( 松浦 晋也=ノンフィクションライター)
(日経パソコン 2001/10/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 毎日コミュニケーションズ (2001/8/24)
- 発売日 : 2001/8/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 279ページ
- ISBN-10 : 4839902879
- ISBN-13 : 978-4839902872
- Amazon 売れ筋ランキング: - 856,974位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 72,648位科学・テクノロジー (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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本書は図表や写真が一切なく、テキストだけです。おそらく原著もそうだったんでしょうが、見かけも記述も淡々としています。これは筆者の人となりにも関係しているのかもしれません。
冒頭は自伝的内容、前半はwebブラウザの創生ストーリーで面白く読めました。しかし、中盤以降は話題がそれてしまい、読み飛ばしてしまいました。実は、本書の前半はよく校正されていて読みやすいのですが、中盤以降は誤字・脱字が目立ち、あきれてしまいました。これも読み飛ばした理由です。せっかくの良書だけにずさんな校正が残念です。
何年も前に、西海岸のカンファレンスで著者本人の講演を聴いたときと同じような落ち着いた内容であり、ネットワークの世界を広げた第一人者の、驕りを感じさせない文章に感銘を受け、さらなる情熱すら感じます。
インターネットを声高に語る前に、さまざまな技術者やビジネスマンに知ってほしい内容ですが、少し内容が専門的に過ぎないか心配です。
この本、適齢期になった「ハイパーテキスト」と「インターネット」を結婚させ、
HTTP、URI、HTMLによって、
Webを最初に作られたティム・バーナーズ-リーさんの本です。
インターネットそのものは、1970年代にはあったものの、
現在のようなブラウザを利用して、ハイパーテキスト上のリンクをクリックするしかけを
作り、World Wide Webと名づけたこと。
ただWebの歴史が、善意によって順風満帆に進んだわけではなく、みなさんご存知のように、
マイクロソフトがOSにIEをバンドルして発売しようとし、独占禁止法で訴えられたこと・・
これは「媒体とコンテンツの分離」の観点からいうと、
特定のブラウザを利用することによって、バイアスのかかった特定のポータルサーバーや
検索エンジンを利用させられてしまう危険性にもつながっていること。
このことは、現在のグーグルの検索エンジン一人勝ちの危険さも示しています。
ティムさん、本書を一貫して、人間と社会への善意を持っている点、
共感しました。
私たちが、あたりまえのように使用しているWebの世界を創り出した、人々の紆余曲折。一見何でもありのWebの世界では、個々の利用者の思想・モラルがいかに大切か。時々刻々、変化しつづけるWeb界の技術進歩についても具体的な技術事例を説明しながら、著者はその方向性を指し示している。
目の前のブラウザーを開くときに時々思い出して読み返してみたくなる?
そんな一冊でした。
読みながら、cern のサーバに telnet でアクセスし、文字ベースで「ハイパーテキスト」をたどった時の興奮を思い出した。Xanadu の概念を熱くなって追いかけた時代を思い出した。
いまや「気が付けばそこにウェブ」があったという人も増えてきてはいる。ぜひともそういう人にも、こういう初期の概念や理想を知っていてもらいたいとも思うのだ。