UNIX 系 OS でのプログラミングに関する本で、バイブル的な本として「UNIX ネットワークプログラミング」(ピアソン・エデュケーション)があるが、この本、2分冊で分厚くて値段も高い。
かといって入門本だと内容が薄くて、いざというときに役に立たなかったり、物足りないことが多い。
この中間を埋めるのが、まさにこの本です。ファイルの入出力に始まり、プロセス管理、シグナル処理など、UNIX 上でプログラミングするときに「正しく理解しておく必要がある」ことが書かれています。
でも「星4つ」
気になるのは一番最初の章で、vi の使い方とかが書かれている点です。この本の読者としては、少なくとも UNIX 上でソースコードを書き、コンパイルして動かす、といったことは卒業しているはずです。エディタのことが気になるなら、vi でも emacs でも、適当な書籍を別途探すでしょう。どうもこの章だけが、浮いてしまっている感じがします。
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UNIXプログラミング: カーネルから見たプログラミング技法 (MYCOM UNIX Books) 単行本 – 2004/8/1
野首 寛高
(著)
ここ 10年ほどのマイクロコンピュータの性能向上には目を見張る物があり、15年ほど前に何十人かで 2MIPS程度のコンピュータをこき使っていたのが夢のように感じられる。今では 1000MIPSをゆうに超えるであろうパーソナルコンピュータを安価に入手できて、WindowsはもちろんSolarisやFreeBSD、LinuxなどのUNIX系のオペレーティングシステムを利用できる。
こういった、現在 広く利用されているシステムの歴史は意外と古く、Windowsでさえ95からすでに 10年近くが経過している。そして UNIX系のオペレーティングシステムの歴史は 30年を超えている。これはCPUアーキテクチャやオペレーティングシステム、プログラミング言語といった基盤をなす物の宿命のようなもので、生き残ってきたシステムには、長期間にわたって使用/改良され続ける間に次第に「歴史的事情 (historical reason)」という澱がたまってくるように思える。
筆者は、そのような環境でプログラムを作成する際に、背景にある思想や主たる「歴史的事情」について知っておくのは有用であると考え、本書での説明を試みた。主にプロセッサアーキテクチャや歴史的事情なども含めつつ、最近の UNIX環境でのプログラミングについて紹介している。
マイクロコンピュータの性能が飛躍的に向上した現在でも、実用的なプログラムの作成にはバランス感覚が重要と思う。本書が、そのバランスの要素の一つとして、オペレーティングシステムの背景知識という面で読者の役に立てば幸いである。
こういった、現在 広く利用されているシステムの歴史は意外と古く、Windowsでさえ95からすでに 10年近くが経過している。そして UNIX系のオペレーティングシステムの歴史は 30年を超えている。これはCPUアーキテクチャやオペレーティングシステム、プログラミング言語といった基盤をなす物の宿命のようなもので、生き残ってきたシステムには、長期間にわたって使用/改良され続ける間に次第に「歴史的事情 (historical reason)」という澱がたまってくるように思える。
筆者は、そのような環境でプログラムを作成する際に、背景にある思想や主たる「歴史的事情」について知っておくのは有用であると考え、本書での説明を試みた。主にプロセッサアーキテクチャや歴史的事情なども含めつつ、最近の UNIX環境でのプログラミングについて紹介している。
マイクロコンピュータの性能が飛躍的に向上した現在でも、実用的なプログラムの作成にはバランス感覚が重要と思う。本書が、そのバランスの要素の一つとして、オペレーティングシステムの背景知識という面で読者の役に立てば幸いである。
- 本の長さ283ページ
- 言語日本語
- 出版社(株)マイナビ出版
- 発売日2004/8/1
- ISBN-104839915660
- ISBN-13978-4839915667
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
UNIXプログラミング
システム・コールの使用法,使い分けを中心にUNIX系OSでのプログラミング技法を紹介する。UNIX系OSでは主要なシステム・コールについては概ね標準化されているが,高速化や機能拡張を実現するものを中心にさまざまな違いが存在する。本書では,それらの差異を歴史的な経緯にまで踏み込んで解説する。ある程度UNIX系OSの仕組みを知らなければ読みこなせないが,逆に,基礎知識を備える読者には「次の一歩」を踏み出すための手がかりとなる貴重な本だろう。サンプル・コードも豊富で,理解や応用の助けになる。解説はFreeBSDを中心にするが,Linuxに対する言及も多い。
システム・コールの使用法,使い分けを中心にUNIX系OSでのプログラミング技法を紹介する。UNIX系OSでは主要なシステム・コールについては概ね標準化されているが,高速化や機能拡張を実現するものを中心にさまざまな違いが存在する。本書では,それらの差異を歴史的な経緯にまで踏み込んで解説する。ある程度UNIX系OSの仕組みを知らなければ読みこなせないが,逆に,基礎知識を備える読者には「次の一歩」を踏み出すための手がかりとなる貴重な本だろう。サンプル・コードも豊富で,理解や応用の助けになる。解説はFreeBSDを中心にするが,Linuxに対する言及も多い。
(日経Linux 2004/10/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
内容(「MARC」データベースより)
優れたプログラムを作成するには背景にある思想や歴史的、技術的事情についての理解が必要だ。プロセッサアーキテクチャや歴史的事情等、カーネル、システムからの視点を交えたアプリケーションプログラミング技法を解説する。
登録情報
- 出版社 : (株)マイナビ出版 (2004/8/1)
- 発売日 : 2004/8/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 283ページ
- ISBN-10 : 4839915660
- ISBN-13 : 978-4839915667
- Amazon 売れ筋ランキング: - 880,580位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 269位Unixオペレーティングシステム
- - 15,043位電気・通信 (本)
- カスタマーレビュー:
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