フィンランド教育そのものの分析は期待していたよりは薄いが、
全体としての論旨はその通りではないか、と思う。
自分の身の回りを見るだけでも、
現実に優れた教員が一部にはいるものの、
現場に立って見ると、多くは能動的な授業が展開できていないどころか、
傾聴姿勢も作れていないのが実情で、自分自身も考え直させられることが
多くあったように感じる。
フィンランドの教育をそのまま取り入れれば
日本の教育が上手くいくとは思わないが、
それは本書の中でも述べられているので、異論はない。
私は個人的にはフィンランドの教育に限定するのではなく、
今の教育に足りないものが何か、
他に取り入れられる部分が何なのかを考えるきっかけになったので
学術書として捉えないのなら、良書であったと思う。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
フィンランド教育 成功のメソッド~日本人に足りない「実現力」の鍛え方~[マイコミ新書] 新書 – 2009/1/14
諸葛 正弥
(著)
フィンランドと言えば、今や「サンタクロースの出身地」よりも有名になった「学力世界一」というキーワード。
多くの書籍でフィンランド教育の特徴や体験記などが語られましたが、そのどれもが「フィンランド教育を日本人に活かす方法」については踏み込めていません。
そんな中、著者は「日本人のためのフィンランド教育」という視点で、その教育手法を日本人用に加工した学習法を編み出し、教育業界だけでなく、企業の社員研修担当者などから注目を集めました。
本書はそんな著者が「フィンランド教育の秘けつ」を解き明かし、日本人にもっとも足りない「目標を達成する力」について、理論と実践トレーニングの両面から親切丁寧に解説します。
多くの書籍でフィンランド教育の特徴や体験記などが語られましたが、そのどれもが「フィンランド教育を日本人に活かす方法」については踏み込めていません。
そんな中、著者は「日本人のためのフィンランド教育」という視点で、その教育手法を日本人用に加工した学習法を編み出し、教育業界だけでなく、企業の社員研修担当者などから注目を集めました。
本書はそんな著者が「フィンランド教育の秘けつ」を解き明かし、日本人にもっとも足りない「目標を達成する力」について、理論と実践トレーニングの両面から親切丁寧に解説します。
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社毎日コミュニケーションズ
- 発売日2009/1/14
- ISBN-104839929890
- ISBN-13978-4839929893
登録情報
- 出版社 : 毎日コミュニケーションズ (2009/1/14)
- 発売日 : 2009/1/14
- 言語 : 日本語
- 新書 : 288ページ
- ISBN-10 : 4839929890
- ISBN-13 : 978-4839929893
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,364,310位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2011年1月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2015年1月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本は綺麗で、梱包は丁寧であった。フィンランド教育方式を取り入れたく、この本を買った。
2010年2月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フィンランドの教育について調べている中で読んだ一冊ですが、題名買いして失敗でした。諸葛氏が適当に何冊かフィンランド関係の本を読んで、それらの本で既に述べられている要素や、そこから感じたことを書いているだけなので、内容の薄い、フィンランドという題名を冠するに値しない本だと思います。参考文献やデータも少なく、学生のレポート並みのクオリティだと思います。「受けてみたフィンランドの教育」の方が数段参考になりました。諸葛氏のフィンランドに対するインプットが少な過ぎるため、このようなスカスカな本になっているのだと思います。本を書くなら、もっとしっかり勉強するべきだと思います。知識の少なさを補うために、自身の経験談や精神論が多すぎ、フィンランド教育を勉強している自分としてはとても不満でした。
2010年12月20日に日本でレビュー済み
本書は、進学塾で教鞭をとりながら、教員研修や企業研修の講師を務める
こともある著者が、フィンランド教育を取り入れた教育や自己実現の方法
について、ご自身の意見を綴ったものである。
本書を読み出してすぐに気づくことは、タイトルに「フィンランド教育」と
入ってはいるものの、そもそもフィンランド教育がいかなるものか、その
実態把握と論理的な分析が不十分なことである。そして、本文中に頻出する
「日本の教育」という言葉の定義も曖昧である。つまり、本書の根幹となる
この2つの概念が何を指しているのか分からないため、本書の主張全般に
論理的な説得力があまり感じることはできなかった。
そのために、「フィンランド教育は能動型の教育で、日本の教育は受動型の
教育」等といった単純化しすぎる主張が出てきたり、フィンランド教育の代表
として「読み聞かせ」「傾聴」「ロジカル・シンキング」等を挙げ、それらを
日本の教育に当てはめれば上手くいくといった、単純化しすぎた主張になって
しまっている印象を受ける。
また、本書で述べられているメソッドが、必ずしも「フィンランドの」教育
というわけでもなく、以前から学術的にも教育的にも提示されているもので
あり、際立った真新しさは感じられなかった。
フィンランドという、現在教育界で注目のキーワードが入ってはいるが、フィン
ランド教育の分析と学識がやや不充分に感じるのは、非常に残念であった。
こともある著者が、フィンランド教育を取り入れた教育や自己実現の方法
について、ご自身の意見を綴ったものである。
本書を読み出してすぐに気づくことは、タイトルに「フィンランド教育」と
入ってはいるものの、そもそもフィンランド教育がいかなるものか、その
実態把握と論理的な分析が不十分なことである。そして、本文中に頻出する
「日本の教育」という言葉の定義も曖昧である。つまり、本書の根幹となる
この2つの概念が何を指しているのか分からないため、本書の主張全般に
論理的な説得力があまり感じることはできなかった。
そのために、「フィンランド教育は能動型の教育で、日本の教育は受動型の
教育」等といった単純化しすぎる主張が出てきたり、フィンランド教育の代表
として「読み聞かせ」「傾聴」「ロジカル・シンキング」等を挙げ、それらを
日本の教育に当てはめれば上手くいくといった、単純化しすぎた主張になって
しまっている印象を受ける。
また、本書で述べられているメソッドが、必ずしも「フィンランドの」教育
というわけでもなく、以前から学術的にも教育的にも提示されているもので
あり、際立った真新しさは感じられなかった。
フィンランドという、現在教育界で注目のキーワードが入ってはいるが、フィン
ランド教育の分析と学識がやや不充分に感じるのは、非常に残念であった。
2014年8月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本で不足している学力のことがよくわかりました。教育関係者は是非読んで欲しいですね。
2009年2月7日に日本でレビュー済み
フィンランド教育のメソッド論をまとめた1冊。
硬派です。
メソッドに関しての解説本なので、
1章以外は具体的な教育的技法に関して述べています。
本書で述べられている技法の特徴は、
「傾聴」=聴く技法です。
まず対話という観点がフィランド式の教育の原点にあります。
従って大人が「聴く」ことを学ばなければならないと、
本書は言っています。
まったく共感します。
後半は企業におけるフィンランド式教育技法の応用について語っています。
上司部下の面談など具体的にまとめられています。
面談の方法が日本の人事管理的な方法とはずいぶん違います。
一言でいうと相手を受入れること。
面談に於けるテーマ性などは重視していないように思います。
「聴くことは表現である」という言葉が心に残りました。
学校教育だけでなく、
日本のあちこちに対話がないことに気づかされる1冊です。
硬派です。
メソッドに関しての解説本なので、
1章以外は具体的な教育的技法に関して述べています。
本書で述べられている技法の特徴は、
「傾聴」=聴く技法です。
まず対話という観点がフィランド式の教育の原点にあります。
従って大人が「聴く」ことを学ばなければならないと、
本書は言っています。
まったく共感します。
後半は企業におけるフィンランド式教育技法の応用について語っています。
上司部下の面談など具体的にまとめられています。
面談の方法が日本の人事管理的な方法とはずいぶん違います。
一言でいうと相手を受入れること。
面談に於けるテーマ性などは重視していないように思います。
「聴くことは表現である」という言葉が心に残りました。
学校教育だけでなく、
日本のあちこちに対話がないことに気づかされる1冊です。
2010年6月20日に日本でレビュー済み
フィンランドで具体的に何が行われているかを知りたかったのですが、内容の8割は、彼自身のフィンランドと無関係な人生体験や、知人の(中国商売など)の体験を元に、論理を展開しています。
正直何の役にも立ちませんでした(聞く力というのは当たり前のことで、目新しいことでもありまさせんし、実現力も使い古されたものです)
正直何の役にも立ちませんでした(聞く力というのは当たり前のことで、目新しいことでもありまさせんし、実現力も使い古されたものです)