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オカルト 単行本 – 2001/10/1
- 本の長さ232ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA(メディアファクトリー)
- 発売日2001/10/1
- ISBN-104840103704
- ISBN-13978-4840103701
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商品の説明
商品説明
印象的なのは、超常現象や幽霊などのオカルト全般を「まったく信じない」という彼女が、それは「信じるもの」ではなく「感じるもの」だと語っていることだ。「ただ感じて、抱きしめて、手放せば、そうすれば、森羅万象、すべてのなかに、あたしを生かす力が満ちている」という彼女の言葉に触れると、たしかに『コンセント』のユキも、『アンテナ』の祐一郎も、『モザイク』のミミも、死者と対話しながら「この瞬間を感じ」て、そして「手放し」ていたことに気づく。彼らは「オカルト」に堕することなく、現実にしっかりととどまりながら「生」と「死」のつながりを見せつけてくれていた。それらの小説から、きらきらとこぼれ落ちたかのような35個のカケラは、田口ランディの世界をひも解く重要な手がかりとなっている。(中島正敏)
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA(メディアファクトリー) (2001/10/1)
- 発売日 : 2001/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 232ページ
- ISBN-10 : 4840103704
- ISBN-13 : 978-4840103701
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,334,879位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 19,096位近現代日本のエッセー・随筆
- - 110,263位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
Randy Taguchi first began writing online in 1996 and soon attracted a large following in Japan, where she is sometimes referred to as the "Queen of the Internet." She is a popular and prolific author, whose work includes a busy blog, seventeen novels, two of which -- Outlet and Fujisan -- have been released in English to date, many short stories, and more than twenty essays. She is currently supporting the Fukushima Kid's Summer Camp program, helping children impacted by the 2011 earthquake, and she released a brief essay entitled "How Japan Made the Nuclear Choice" in reaction to the incident. Her latest work, Zazen Girl, was released in 2014.
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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詩が何度読んでもじんとさせる。
この詩を読むために文庫版の他に単行本を買いました。
単行本の方が私はすごいと思う。
この本は題名に惹かれて手に取ったのだが、読んでみると少し趣が違った。「オカルト」の定義を考えればこういった内容もありなのだろうが…。不思議な体験中心の話だと思って読んでいったのだが、それは一部で、残りはそうではなかった。
また、何か全体に統一感がない気がした。あとがきで知ったのだが、書かれた年代はばらばらとのことで、高校生の頃に書いたものを手直ししている作品もあるそうだ。それで何か少し違和感を感じたのだ。
物を書く仕事の方々は、何かを伝えずにいられなくて、それで書き続けるのだと思う。特に田口さんの場合は、育った家庭があまりにも…きつい。感情コントロールができず、いきなり暴力的になる父親。暴力を振るわれる母親と兄。結果として精神を病んでしまい、大人になってから自死した兄。田口さんにとっては、家は常に緊張と危険に満ち、心安らげない場所でしかなかっただろう。彼女の中にたまりに溜まった怒りも憎しみも悲しみもあったことだろう。だから、田口さんは書いた。そしてこれからも書く。
そういう事も、世の中あるんだろうなあ。ってなんだか妙に納得がいくような話ばっかり。でもそれは私が、こういう不思議な世界にすごくオープンマインドだからかもしれないです。だから、悪いレビューを書いてる人を否定もできないような気もします。
日常の、げ、そんなことってあるの?っていう小さな不思議が、ランディさんによって具体的に言葉になったというかんじ。
でも、そんなにオカルトチックでもないところもあったりして・・・・
田口ランディに興味のある方は読んでみては。
作者自身にさほど興味がないという方には、つまんないかも。
著者の「コンセント」に始まる三部作では、無駄のない文章、精神的なストーリー、「ファンタジー、あるいはホラー」とカテゴライズするには至らない程度の非現実感、がうまく絡み合っていて、とてもいい味を出していた。
しかし、この本に収められた作品群は、どうだろうか。
全部が全部、とは言わないが、あまりにバランスが悪い。
文章は、無駄な装飾と感じられる部分が多かった。三部作に比べ、整理されていない、という印象を受ける。
心に関する話は、ところどころで「独りよがりな解釈ではないか」と感じられた。
さらに、「非現実感溢れる話」と言えば聞こえはいいかもしれないが、「デタラメなこじつけ」とつっぱねたくなる部分もある。
小説の中でフィクションとして書かれていれば純粋に楽しめることも、著者が自分の「体験・ひらめき」として語る場合、まず「現実」としての信憑性や説得力が、より重要になる。そこに明らかな疑いが生じると、著者の言いたい事を理解しようとする前に、「そんなばかな」という態度で見てしまうからだ。
この本の中の「オカルト」な話は、どうもそのあたりに欠けるような気がする。
読んでいて、なんだか恥ずかしくなってしまった。
まあそれはいいとして、オカルトとはありますが決して怖い恐いお話ではないのです。
日常生活にふっと感じる違和感みたいなものが題材になっています。
かなりの短編の短編で、35編も載っていたりします。
1つ1つ読み応えと重さがありなんともいえずいいものをつくるなあと感心というか感激いたしました。
ぜひぜひよんでいただきたい1品です。