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この本が、世界に存在することに (ダ・ヴィンチブックス) 単行本 – 2005/5/1

4.7 5つ星のうち4.7 22個の評価

旅する本,だれか,手紙,彼と私の本棚,不幸の種,引き出しの奥 他
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商品の説明

抜粋

帯より

あいかわらず、いろんなことがある。かなしいこともうれしいことも。もうだめだ、と思うようなつらいことも。そんなとききまって私はおばあちゃんの言葉を思い出す。できごとより考えのほうがこわい。それで、できるだけ考えないようにする。目先のことをひとつずつ片づけていくようにする。そうすると、いつのまにかできごとは終わり、去って、記憶の底に沈殿している。

――「さがしもの」より

著者について

角田光代(かくたみつよ)
1967年神奈川県生まれ。早稲田大学文学部卒。1990年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、『キッドナップ・ツアー』で99年産経児童出版文化賞フジテレビ賞、2000年路傍の石文学賞、03年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で第132回直木賞受賞。主な作品に『あしたはうんと遠くへいこう』 『エコノミカル・パレス』 『トリップ』 『All Small Things』 『太陽と毒ぐも』 『庭の桜、隣の犬』 『人生ベストテン』 『いつも旅のなか』『古本道場』『しあわせのねだん』など多数。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA(メディアファクトリー) (2005/5/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/5/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 237ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4840112592
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4840112598
  • カスタマーレビュー:
    4.7 5つ星のうち4.7 22個の評価

著者について

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角田 光代
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1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。

90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、『キッドナップ・ツアー』で99年産経児童出版文化賞フジテレビ賞、2000年路傍の石文学賞、03年『空間庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、06年「ロック母」で川端康成文学賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞を受賞。著者に『三月の招待状』『森に眠る魚』『くまちゃん』など多数。2010年7月には、毎日新聞の連載『ひそやかな花園』も単行本化された。

カスタマーレビュー

星5つ中4.7つ
5つのうち4.7つ
22グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2024年1月26日に日本でレビュー済み
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とても素早い配送で感激です
2016年1月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本にまつわる短編小説集です。
読書が好きな人には是非読んでいただきたい本です。
私がこの本を読み終えたとき、今まで自分が読んできた本に想いを馳せました。
読み切れないほど本があるこの時代に、どういう確率か知らないけれど私と出会ってくれた本たちのことです。
偶然とも必然とも言える今までの出会いに、何かとても大きな物語を感じずにはいられませんでした。

もっとたくさんの本を読みたいです。もっとたくさんの出会いを残りの人生で求めたいです。
そんな気持ちにさせてくれる本でした。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年10月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読了後、最近買った『読書ノート』にこの本の心に落ちてきたセリフをページいっぱいに書いた。そうしたら、この本の登場人物達が私に迫ってくるような感覚が走り、すごくすごく感動してしまった^^;

私にとってこの本は小説であり名言集です。

帯にも使われている『さがしもの』の一文なんか鳥肌もんですよッ。

言葉の力を再確認させてもらいました。

多少無理矢理気味な感じと言葉遣いに疑問を感じる場所があったのでがあったので星4つデス。
2013年12月20日に日本でレビュー済み
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本にまつわる話9編、読み始めて気が付いた、以前読んだ文庫本「さがしもの」と
同一内容、それでも読んでみると物語に惹きこまれた、なぜか新鮮、のめりこむ
ことができる、「不幸の種」「ミツザワ書店」「さがしもの」どの作品も素晴ら
しいことを実感できた。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
優しい気持ちで読める短編集です.

本にまつわる,さまざまなお話が,穏やかに,心優しく綴られています.

特に事件性があるわけでも,問題性があるわけでもないけれど,普通の人たちの,本と周りの人たちとの変哲のない日常が,なんとも美しく鮮やかで,何度も繰り返し読んでしまいました.

ささやかな話の中に,心にすとんと落ちるような「名言」が隠されているのも本書の魅力.
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年1月23日に日本でレビュー済み
温かい気持ちになります。何度も読んでいます。

どの短編も、本にまつわるエピソード。阿部公房やスティーブンキング、ロンリープラネット、少年ジャンプまで、具体的な作家や雑誌名が小道具として使われていて、本好きじゃなくってもワクワクします。角田光代さんの本への思いが、随所に散りばめられています。

「旅する本」は、日常にひそむミステリー。東南アジアの雑踏など異国情緒が魅力。

「彼と私の本棚」 本が好きな方でしたら、この恋愛に共感できると思います。

「引き出しの奥」 主人公の女の子が最後に見せる意外な一面が印象的。

「さがしもの」 おばあちゃんのコトバ「出来事より考えが怖い」「ゆるせないことがあったら、最後までゆるすべきじゃない」が心に残ります。短編ながら、一本の映画にできそうな物語。

「初バレンタイン」 バレンタインに大好きな本をあげる、ていうエピソードが、じわっときますね。

文庫化の際にタイトルが変わってしまったのが残念です。
2005年6月9日に日本でレビュー済み
読み終わって思ったことはまずこの本こそ「世界に存在することに」
すごく感謝し、出合ったことを幸福に感じました。
おそらく誰の中でも一冊は劇的な出合いをした本があると思います。
出合った瞬間に世界がガラリと変わり、もう読む前の自分には戻れな
いほどの衝撃を受ける一冊、私にとっては15歳の時に読んだ平中悠一
氏の「she's rain」、19歳の時に読んだ村上春樹氏の「ノルウェイの
森」は今でもその出合った時の衝撃を忘れられない本です。
その時のことを読みながらふと思い出し、本のすごさを改めて感じた
一冊です。
9つの短編の中で私が好きなのは「ミツザワ書店」と「さがしもの」
です。
「ミツザワ書店」では本屋のおばあさんの「だってあんた、開くだけ
でどこへでも連れてってくれるものなんか、本しかないだろう」とい
う言葉にウンウンと頷きました。
子供の頃は特に本を開けば私は魔法使いになり、空を飛び、冒険をし
ていましたし、今では謎を解いたり、時には胸を打たれて泣いたりと
本を開けばそこには新しい世界が待っています。
そして「さがしもの」では本の物語でありながらそれ以上に生きる姿
勢に頷かされました。
つらいとき、主人公の頭に思い浮かぶのは亡き祖母の「できごとより
も考えのほうがこわい。」という言葉。確かに人は悪い方へ悪い方へ
と物事を考えていき、それから前に進めなくなることの方が多いので
すよね。そして過ぎ去ってしまえば全て記憶の沈殿でしかない・・。
本の前で「あぁ確かにそうだよなぁ」と深く思った言葉です。
本の物語でもあり、恋愛の物語でもあり、人生の物語でもある。
角田氏の開く扉はとてつもなく広く大きく、そして今回も私を色々な
世界につれていってくれました。本好きの方には必読の一冊です。
20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年1月8日に日本でレビュー済み
きっかけが何であったかはすっかり忘れてしまったが、
高校の頃からしばらく「蔵書票」を愛用していた。
使い方は人それぞれだろうが、
私は購入年月日と名前を記して、見返しにのり付けした。
一冊一冊の本に、今よりはるかに愛着を感じていたことは間違いない。

この作品に、「旅する本」と題する一編が収められている。
高校を卒業した時に処分した本に、
大学の卒業旅行でたまたま訪れたネパールの古本屋で再会する。
さらに、のちに作家となって訪ねたアイルランドでも再びめぐり逢う。
そんなストーリーだ。

この物語は、彼女の実体験から生まれている。

ネパールのボカラという街の書店で、
角田さんはさまざまな言葉、さまざまな国の本が書棚に並んでいるのを目にする。
ここにたどり着くまでに読み終えて“荷物”になったか、
あるいは以後の旅費の一部に充てようとしたか・・・。
ここからの旅の途上で読もうと、買い込んだ旅人もいたことだろう。
こうして、本は旅をつづける。

私が八王子に転居したのは、大学に入学する1週間ほど前のことだった。
あわただしい時期であまり深く考えもせず、数100冊の本を近所の古書店に売却した。
いま思えば、少しばかり悔いが残る。
昔も今も、本はいつも書棚からあふれているものだ。

このとき処分した本の多くには、蔵書票が貼付してある。
古本屋をめぐるなどという優雅な趣味を持ちあわせぬが、
旅先ではできるだけ立ち寄ってみようと思う。
どこか異国で、感動の再会を果たすことがあるかもしれない・・・汗。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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